発音の練習(解説書) 発音の練習(ディクテーション解答用紙)
発音練習 解説書 — COMPLETE PRONUNCIATION GUIDE
OBLECTO | 2026.03.28 | クリックで英語を再生 ▶
TTS 読み込み中…💡 黄色いボタンをクリック(タップ)すると読み上げます。音声・速度はバー上部で変更可。発音参照テキストはHTMLの data-tts 属性で個別設定済み。
A
母音 — Five Key Vowel Contrasts
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | hat | /æ/ 【hǽt】 | 前舌広母音 /æ/。口を横に大きく引いて、舌を前方・やや下に押し出す。「エ」と「ア」の中間のような口の形を作ってから声を出す感覚。 POINT口角を思い切り引いて「ア」と言う。鏡で口が横長になっているか確認。 |
| 2 | hot | /ɑ/ or /ɒ/ 【hάt】 | 後舌広母音 /ɑ/。口を縦に大きく開く。顎を思い切り下げ、舌は口の中で低く後ろに引く。米音は /ɑ/(丸みのない広い「ア」)、英音は /ɒ/(唇をやや丸める「オ」)。 POINTあくびの口の形で「ア」と言うイメージ。 |
| 3 | hut | /ʌ/ 【hʌ́t】 | 中舌広母音 /ʌ/。弱く短い「ア」。口はほぼ力を抜いて軽く開け、舌は中央付近。ストレスのかかる音節で使われる「くたびれたア」。 POINT力を抜いて短く「ア」。表記は同じ「ハット」でも hat とは全く異なる発音。 |
| 4 | hurt | /ɜːr/ 【hɜ́ːrt】 | 中央母音 + r /ɜːr/。舌を口の中央に置き、そのまま舌先を後ろ上方に反らせて r 音を加える。唇は丸めない。 POINT「ə(シュワー)+ r 反り舌」の組み合わせ。母音を言いながら舌先を後ろへ引く感覚。 |
| 5 | heart | /ɑːr/ 【hάːrt】 | 後舌広母音 + r・長音 /ɑːr/。hot の /ɑ/ を長く伸ばしながら r を加える。縦に開いた口のまま舌先を後方へ。 POINThurt【hɜ́ːrt】との最重要対比。「はっきり・広い・長い」が heart のキーワード。 |
(6) In the hot hut, she hurt my heart.
【ɪn ðə hάt hʌt ʃiː hə́ːrt maɪ hάːrt】
この一文に5種類の「ア/ハ系」母音が凝縮されている。hot /hάt/→ hut /hʌt/→ hurt /hɜ́ːrt/→ heart /hάːrt/。ゆっくりから始め、徐々に自然なテンポへ。
B
重要母音対立 — Critical Vowel Contrasts
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 7 | ship | /ɪ/ 【ʃɪ́p】 | 短い弛緩母音 /ɪ/:舌は高い位置だが力を抜く。口はあまり引かない。短くあいまい。 POINT舌の力を抜いて短く。 |
| 8 | sheep | /iː/ 【ʃíːp】 | 長い緊張母音 /iː/:舌を前上方へ力を入れて押し上げる。口角を引いて「イーッ」と長く。単なる長さの差ではなく、筋肉の緊張度と舌の位置が異なる。 POINT「イーッ」と力を入れて長く。 |
| 9 | live (verb) | /ɪ/ 【lɪ́v】 | ship/sheep と同じ /ɪ/ vs /iː/ の対立。live(動詞)は /lɪv/。 |
| 10 | leave | /iː/ 【líːv】 | leave との混同は実用上の誤解を生む。 POINT「I live here.」の live は短い /ɪ/。「live music」の live は /laɪv/。 |
| 11 | pull | /ʊ/ 【pʊ́l】 | 短い後母音 /ʊ/:唇をわずかに丸め、舌を後方に。力を抜いて短く「ウ」。 POINT「ゆるい小さいウ」。 |
| 12 | pool | /uː/ 【púːl】 | 長い後母音 /uː/:唇をしっかり丸めて突き出し、「ウー」と長く。 POINT「しっかり丸めたウー」。 |
| 13 | pen | /ɛ/ 【pén】 | 口を中程度に開き「エ」。 |
| 14 | pin | /ɪ/ 【pɪ́n】 | 口をやや閉じ、力を抜いて短い「イ」寄りの音。日本語話者は pin を「ペン」と発音しがち。 |
| 15 | pan | /æ/ 【pǽn】 | 口を横に大きく引いて「ア」。 POINTpen-pin-pan の順に口が横に広がっていく変化を意識。医療・日常で pin と pen の混同は致命的。 |
C
子音 — R vs L(日本語話者最大の難関)
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 16 | right | /r/ 【ráɪt】 | /r/:舌をどこにも触れさせない。舌先を後ろ上方に浮かせたまま声を出す。唇を軽くすぼめると作りやすい。 POINT/r/ = 舌を浮かせる・すぼめる。舌がどこにも触れない。 |
| 17 | light | /l/ 【láɪt】 | /l/:舌先を上歯茎(前歯の裏付近)に確実につける。その状態から離しながら母音へ。 POINT/l/ = 舌先が触れる。この接触の有無が全て。 |
D
語末子音 — Final Consonants
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 18 | sit | /t/ — 閉鎖 【sɪ́t】 | 語末 /t/:舌先を歯茎につけ、空気を止めて解放しない(未開放閉鎖)。英語ネイティブは語末 /t/ を声に出さず、舌で空気をせき止めるだけのことが多い。 POINT語末の /t/ は「ト」と開放しない。舌先で空気をせき止めて終わる。 |
| 19 | sick | /k/ — 閉鎖 【sɪ́k】 | 語末 /k/:舌の奥(後舌部)を軟口蓋に押しつけ、空気を閉鎖して終わる。喉の奥で止める。 POINT「シッ + 喉奥で止める」。「クォ」と開放しない。 |
| 20 | sip | /p/ — 閉鎖 【sɪ́p】 | 語末 /p/:両唇を閉じて止める。「プ」と唇を開いて音を出さない。 POINT「シッ + 唇を閉じて止める」。唇を開いて「プッ」と息を出さない。 |
E
子音連続 — Consonant Clusters (pr / pl / br / bl)
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 21 | pray | /pr/ 【préɪ】 | /p/ で唇を閉じてから、舌を浮かせた /r/ の準備をしつつ開放。唇を少しすぼめたまま /r/ へ移行。 POINTpray の /r/ は舌を浮かせてすぼめる。 |
| 22 | play | /pl/ 【pléɪ】 | /p/ で唇を閉じてから、舌先を歯茎につけた状態で /l/ を作り、そこから解放。 POINTplay の /l/ は舌先を前歯裏につける。この差が命。 |
| 23 | bread | /br/ 【bréd】 | /b/ は有声なので、唇を閉じてから声帯を振動させて開放。/b/ の後、舌を浮かせて /r/。 POINTbr は「舌浮かせ」。 |
| 24 | bled | /bl/ 【bléd】 | /b/ の後、舌先を歯茎につけて /l/。 POINTbl は「舌先タッチ」。クラスター内でも r/l の区別を崩さない。 |
F
暗い L — Dark /l/ (語末・子音前)
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 25 | call | /ɫ/ — Dark L 【kɔ́ːl】 | 暗い L(Dark /l/ = /ɫ/):語末や子音の前で使われる。舌先を(軽く)歯茎に当てながら、同時に舌の後ろ部分を軟口蓋方向へ引き上げる(奥舌の盛り上がり)。「コール」の最後の L は「ル」とはっきり発音するのではなく、こもった「ウォ〜」「オ〜」に近い余韻で終わる。 POINT語末 /l/ は「ル」でなく舌を奥に引きながら「ウ」寄りの音で終わる。「コーゥ」に近い感覚。 |
G
母音 + R — Rhotic Vowels
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 26 | car | /ɑːr/ 【kάːr】 | 口を縦に大きく開けた「広いアー」を言いながら、そのまま舌先を後方へ引いて r の形へ移行する。r が母音の一部として組み込まれた「r 着色母音」。 POINT「広いアー」を言いながら舌先を後ろへ引く。母音と r が一体化している感覚。 |
| 27 | bird | /ɜːr/ 【bə́ːrd】 | hurt と同じ音。舌を口の中央に置き、力を抜いた「ə」の状態から舌先を後方へ。car /ɑːr/ と bird /ɜːr/ は口の開き方が異なる(car は大きく開く、bird は開きが小さく中央)。 POINTcar は口を縦開き、bird は口をあまり開かず中央で r へ。口の開き方が大きく違う。 |
H
子音連続 — /l/ + /j/ の連続
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 28 | volume | /lj/ 【vάljuːm】 | /lj/ の連続:日本語の「リュ」は1つの調音動作だが、英語の /ljuː/ は独立した2音。① /l/:舌先を歯茎にしっかりつける。② /j/:舌先を離しながら舌全体が口蓋に近づく「y 音」。③ /uː/:唇を丸めて「ウー」。 POINT/l/ の舌先タッチを必ず経由してから /j/ へ移行すること。 |
| 29 | help you | /lp j/ 【hélp juː】 | 語をまたぐ /p/ + /j/ の連続。help の語末 /p/(唇閉鎖)の後、you の /j/ へ。暗い L を含む /l/ もしっかり発音してから /p/ へ。 POINThelp の /l/ → /p/ → you の /j/ と3ステップを意識。融合せず各音を保つ。 |
I
母音と子音 — Vowel vs Consonant /j/(two years vs two ears)
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 30 | two years | /j/ 子音 【tuː jɪ́ərz】 | years の /j/ は子音。舌が口蓋に近づくことによって生じる滑らかな接近音を伴い、「y」として明確に聞こえる。/j/ は「イ」の音ではなく、「イ」の形から素早く次の母音へ移る子音的な動き。 POINTyears の /j/ は「ヤ行」の子音。舌の上昇と接近運動を伴う。 |
| 31 | two ears | /ɪ/ 母音 【tuː ɪ́ərz】 | ears の /ɪ/ は母音から始まる。/j/ のような子音的摩擦がなく、直接「イ」の母音へ。years は子音 /j/ による舌の上昇を伴う接近運動があり、ears にはそれがない。 POINTyears = /j/による接近運動あり、ears = 母音 /ɪ/ 直接。この微妙な差が重要な聴き分けポイント。 |
J
融合 — Yod Coalescence
🔗 融合あり(Fusion)
32
meet you
→
【míːtʃuː】
/t/+/j/ → /tʃ/(チュ)
33
did you
→
【dɪ́dʒuː】
/d/+/j/ → /dʒ/(ジュ)
34
miss you
→
【mɪ́ʃuː】
/s/+/j/ → /ʃ/(シュ)
35
as you
→
【ǽʒuː】
/z/+/j/ → /ʒ/(有声口蓋摩擦)
🚫 融合なし(No Fusion)
36
call you
→
【kɔ́ːl juː】
/l/+/j/ → 融合しない
37
help you
→
【hélp juː】
/p/+/j/ → 通常は融合しない
融合のメカニズム:英語では主に /t, d, s, z/ などの歯茎音が /j/ と隣接したときに融合が起きやすい。/l/ は歯茎音ではあるが、通常このタイプの yod coalescence は起こさない。/p/ のような両唇音でも通常は起こらない。
(38) The hot hat in the hut hurt her heart.
【ðə hάt hǽt ɪn ðə hʌ́t hə́ːrt hər hάːrt】
hat / hot / hut / hurt / heart 系を一文の中で切り替える練習用。
C-2
歯摩擦音 — /θ/ vs /ð/ vs /s/ vs /z/
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 39 | thank | /θ/ 【θǽŋk】 | 舌先を前歯の間、または上歯の裏に軽く当て、息だけを通す無声音。日本語話者は /θ/ を /s/ に置き換えがち。 |
| 40 | there | /ð/ 【ðéər】 | 同じ位置で声帯を振動させる有声音。 POINTthere の /ð/ は声を出しながら摩擦を作る。 |
| 41 | sank | /s/ 【sǽŋk】 | 舌先を歯茎に近づけて息を通す歯茎摩擦音。 |
| 42 | zeal | /z/ 【zíːl】 | /s/ の有声音。 POINT舌先を「歯の間」に出すか、「歯茎」に近づけるかが最大の違い。 |
(43) I’m sick. vs (44) I’m thick.
sick は /s/、thick は /θ/。舌先の位置が変わるだけで意味が大きく変わる。
C-3
摩擦音 — /s/ vs /ʃ/
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 45 | sore | /s/ 【sɔ́ːr】 | /s/ は歯茎摩擦音で鋭い「ス」。 |
| 46 | shore | /ʃ/ 【ʃɔ́ːr】 | /ʃ/ は舌をやや後ろへ引き、口を少しすぼめて出す「シュ」。日本語話者は shore を sore のように平たく発音しがち。 POINT/ʃ/ は /s/ よりも舌が後ろ、唇もやや丸い。”シュー” と息が抜ける感じを意識。 |
C-4
半母音 — /w/
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 47 | woman | /w/ 【wúmən】 | /w/ は唇を丸めて前に突き出し、そのまま素早く次の母音へ移る接近音。日本語の「ウ」のように母音として伸ばすのではなく、あくまで子音として短く入る。 POINTまず唇を丸める → すぐ母音へ。 |
| 48 | were | /w/ + /ɜːr/ 【wə́ːr】 | |
| 49 | was | /w/ + /ʌ/ 【wʌ́z】 |
(50) They were walking deer.
(51) They are working there.
were / walking / working の /w/ を毎回はっきり入れる。唇の丸めが甘いと、語頭が弱く聞こえやすい。
C-5
唇音対立 — /f/ /p/ /v/ /b/
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 52 | feel | /f/ 【fíːl】 | /f/:上歯を下唇に軽く当て、息だけを出す無声摩擦音。 |
| 53 | peel | /p/ 【píːl】 | /p/:両唇を閉じてから無声で開放。 |
| 54 | very | /v/ 【véri】 | /v/:同じ位置(上歯+下唇)で声を出す有声摩擦音。 |
| 55 | berry | /b/ 【béri】 | /b/:両唇を閉じてから有声で開放。 POINTf/v は「歯+下唇」、p/b は「両唇閉鎖」。feel と peel、very と berry を必ずペアで練習。 |
(56) I found a vase. vs (57) I found a base.
vase は /v/、base は /b/。摩擦させるか、破裂させるかの違いが意味の違いにつながる。
D-2
語末複数形 — /dz/ vs /z/ vs /ts/
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 58 | cards | /dz/ 【kάːrdz】 | cards は /dz/。d が残るので /dz/。 |
| 59 | cars | /z/ 【kάːrz】 | cars は /z/。 |
| 60 | carts | /ts/ 【kάːrts】 | carts は /ts/。t の閉鎖が入るので /ts/。 POINT有声音のあとでは /z/ 寄り、無声音のあとでは /s/ 寄りになる。 |
H-2
/l/ + /j/ の追加語彙
| # | 単語 | 発音記号 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 61 | value | 【ˈvæl.juː】 | ヴァル・ユー(×ヴァリュー)。/l/ の舌先タッチを作ってから /j/ へ移る。 |
| 62 | million | 【ˈmɪl.jən】 | ミル・ヨン(×ミリオン)。 |
| 63 | brilliant | 【ˈbrɪl.jənt】 | ブリル・ヤント(×ブリリアント)。 |
| 64 | failure | 【ˈfeɪl.jər】 | フェイル・ヤー(×フェイリャー)。 POINT日本語的に1拍へ圧縮しないこと。l の接触 → 離脱 → y 音、という3段階を保つ。 |

