2001年度 〔4〕(B) 英文和訳(消毒薬の概念と信仰)
完全本文・文別TTS音読・英和対訳・詳細構文解説付き| 英語(タップで発音) | 日本語意味 |
|---|---|
| antiseptic | 消毒薬、防腐剤(名詞) |
| contemporary | 当時の、同時代の(※「現代の」と誤読しないよう注意) |
| the sign of the cross | 十字を切る行為、十字の印 |
| so to speak | いわば、言ってみれば |
| faith | 信仰、強い信頼 |
| combat | 〜と闘う、〜に立ち向かう(他動詞) |
| the Middle Ages | 中世(※擬人化・換喩で「中世の人々」「中世において」と解釈) |
- 設問条件の徹底: 下線部(1)の「it が何を指すか明らかになるように訳す」という指示に従い、it = modern medicine(現代医学)を確実に補い、「それ」のままにしないこと[cite: 1]。
- few の否定性: few は a few と異なり「ほとんど〜ない」という準否定。文末を否定形(〜する人はほとんどいない)で結ぶことが必須[cite: 1]。
- 直訳からの脱却: claim ... knowledge は「知識を主張する」と直訳せず、「知識を十分に備えていると言える/自負できる」と解釈する[cite: 1]。
- 比喩と主語の把握: (2)の主語は the ability to combat quite major illnesses 全体[cite: 1]。ダッシュ(—)以降は直前の「前向きな精神状態」を言い換える同格補足。the Middle Ages(中世)を主語に置く擬人化表現は、「中世の人々が〜した」または「中世において〜された」と整える[cite: 1]。
| 英語(タップで発音) | 日本語意味 |
|---|---|
| indeed | 実に、実際に、本当に |
| in the year 1000 | 西暦1000年に |
| concept | 概念、観念 |
| antiseptic | 消毒薬、防腐剤 |
| at all | (否定語と共用して)まったく、少しも |
● there was no concept of 〜 at all: 存在構文に no 〜 at all(完全否定)が組み合わさった形。「〜という概念は微塵も存在しなかった」。of an antiseptic は同格的修飾で「消毒薬という概念」と訳すと自然です。
● in the year 1000 の発音と表記: 西暦年を明示する英語表現で、通常「one thousand」と読まれます。
| 英語(タップで発音) | 日本語意味 |
|---|---|
| fall off | 〜から転がり落ちる、外れる |
| contemporary | 当時の、同時代の(ここでは1000年時点を指す) |
| document | 文献、古文書、記録 |
| make the sign of the cross | 十字を切る |
| salt | 〜に塩を振る(動詞) |
● 構文の骨格: If S′ V′, the advice ... was to [V1, V2, V3—and then V4]. 主語 the advice に対する補語(C)として 4 つの動詞句(pick up, make, salt, eat)が並列されています。最後の eat の前にあるダッシュ(—)は、一連の処置の締めくくりを強調する働きを持ちます。
● contemporary の多義性: 過去の事象を語る文脈では必ず「当時の」と解釈します。
● salt(動詞): 名詞ではなく「塩を振る」という他動詞用法です。
| 英語(タップで発音) | 日本語意味 |
|---|---|
| the sign of the cross | 十字を切る行為 |
| so to speak | いわば、例えて言うなら(挿入句) |
● 比喩の挿入語句: The sign of the cross was [so to speak] the antiseptic... という第2文型(SVC)。宗教的行為である「十字を切ること」を現代的な科学概念「消毒薬」に見立てるため、クッションとして so to speak(=as it were)が挿入されています。
| 英語(タップで発音) | 日本語意味 |
|---|---|
| take a risk | 危険を冒す、リスクを取る |
| some sort of | 何らかの、ある種の |
| trust in | 〜を固く信じる、〜に頼る |
● 構文把握: 主語は The person (who dropped his food on the floor) で関係代名詞節が修飾。動詞は knew [that 節] と trusted in his faith が等位接続詞 but で対比されています。
| 英語(タップで発音) | 日本語意味 |
|---|---|
| have faith in | 〜に信仰・信頼を寄せる |
| few of us | 私たちのうち〜する者はほとんどいない(準否定) |
| claim | 〜を(自負・確信を持って)主張する、持っていると言う |
| personal knowledge | 自分自身の知識、自力で備えた知識 |
| work | 作用する、機能する、効き目を発揮する(自動詞) |
● 接続詞 though の従属節: 主節 Today we have faith... に対する譲歩節[cite: 1]。
● it の指示対象: how it actually works の it は、直前の modern medicine(現代医学) を指しています[cite: 1]。設問の指示通り、「それ」ではなく具体的に訳出する必要があります[cite: 1]。
● claim much personal knowledge: claim は「知識を主張する」と直訳せず、「〜の知識を自ら十分に持っている/備えていると断言できる」のように文脈に適合させて表現します[cite: 1]。
| 英語(タップで発音) | 日本語意味 |
|---|---|
| ability to do | 〜する力、能力 |
| combat | 〜と闘う、〜に立ち向かう |
| quite major | かなり重い、深刻な |
| be affected by | 〜に影響される、左右される |
| what we call | いわゆる、私たちが〜と呼ぶところのもの |
| the Middle Ages | 中世(換喩・擬人化) |
| experience A as B | AをBとして体験・経験する |
● that 節内の構造把握: 節内の主語は the ability to combat quite major illnesses[cite: 1]。述語動詞は can be affected by ...。
● ダッシュ(—)による同格・換言関係: ダッシュ以降の what the Middle Ages experienced as “faith” は、直前の a positive state of mind を歴史的視点から言い換えています[cite: 1]。
● the Middle Ages の擬人化表現の処理: 「中世」という時代主語を「中世の人々が〜として経験したこと」と補うか、「中世において〜として体験されたこと」と受動的に表現します[cite: 1]。
採点基準・減点回避のポイント:
・指示代名詞の特定: it = modern medicine(現代医学)を明示すること。「それ」と訳すと大幅減点[cite: 1]。
・few の否定訳: 「少数は〜できる」と肯定的に捉えず、「〜する人はほとんどいない」と文全体を否定で着地させる。
・語句の文脈化: much personal knowledge を「多くの個人的知識」と直訳せず、「(自分自身で把握している)十分な/詳しい知識」と意訳する[cite: 1]。
・how it actually works: 「実際にどのように作用しているか/機能しているか」という間接疑問節を的確に反映する。
採点基準・減点回避のポイント:
・主語の範囲確定: the ability (to combat quite major illnesses) をひとまとまりの主語として捉える(「かなり重い病気と闘う能力」)[cite: 1]。
・can be affected by: 「影響を受けうる/左右されることがある」という可能性・受動態の正確な処理。
・ダッシュ以下の同格性: 前向きな心の状態=中世の人々にとっての「信仰」という文脈上の等価関係を把握する[cite: 1]。
・時代主語(擬人化)の訳出: the Middle Ages experienced は直訳(中世が体験した)を避け、「中世の人々が〜として経験した」または「中世において〜として体験された」とこなれた日本語にする[cite: 1]。
・(1) で few を「少しの人は〜できる」と肯定解釈してしまう。
・(2) で quite major を修飾関係を取り違えたり、訳し落とす。
・(2) で the Middle Ages を「中世が」と直訳し、日本語として不自然なまま放置する[cite: 1]。

