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過去問 2026 リーディング 第6問

共通テストリーディングをパラフレーズで解説
共通テスト 英語リーディング 第6問 解説 | OBLECTO
OBLECTO PUBLISHING — 英語読解解説シリーズ
共通テスト 英語リーディング 第6問

パラフレーズが
見抜ければ、長文は解ける!

第6問(配点 12 点)の4問を、パラフレーズ(言い換え)に
着目しながら徹底解説します。
必ず手元に問題用紙をご用意ください。

🔑 パラフレーズとは?
同じ意味を「別の言葉」で言い換えること。
設問・選択肢・本文(story outline)の「言い換え」を見つけるのが共通テストの核心です。
第6問 配点 12点
問1:3点(完答・順不同)
問2:3点(完答)
問3・問4:各 3点
凡例
🔴 赤字=パラフレーズのキーワード
本文・絵の内容は著作権配慮のため要旨・言い換えで掲載
手元の問題用紙と照合しながら読んでください
SCORING TABLE|配点一覧
設問 解答番号 正解 配点 備考
問1 24 ・ 25 ① ・ ④(順不同) 3点* 完答(両方正解で3点)・順序不問
問2 26 3点* 4つすべて正解で3点(完答)
27
28
29
問3 30 3点 完答
問4 31 3点 完答
PASSAGE OVERVIEW|本文ストーリーの概要(著作権に配慮した要旨)
英語の授業で、先生からストーリーのアウトライン(Story Outline)を作るよう指示された、という設定の問題です。

【ストーリー “The Onigiri Shop” のあらすじ】

ミツキは昼休みに公園で、手元のおにぎりを食べながら過去を思い出す——というところから物語は始まります。

▶ 中学時代のミツキは剣道部員で、練習帰りに商店街の一軒のおにぎり屋をよく利用していた。
▶ そのお店はいつも口数の少ない老人が一人で切り盛りしていた。
▶ ある日のトーナメント前日の金曜日、ミツキは荷物の多さに気を取られ、自分の竹刀(shinai)をお店の前に置き忘れたことに気づく。慌てて引き返すと、閉店後のお店の扉を叩き、老人から竹刀を受け取った。老人は静かに「Never lose sight of yours. I never lost sight of mine.(自分のものを見失うな。私は決して見失わなかった。)」とつぶやき、扉を閉めた。
▶ 翌朝(トーナメント当日)、ミツキがいつものおにぎりを買うと、袋の中にいつもの鮭おにぎり(salmon-filled)とは別にサービスの鮭おにぎりが秘密で入れてあった
▶ ミツキは試合に自己ベストの好成績を残す(チームは負けたが)。
▶ 試合後に報告しようとお店に行くと、老人の息子(vaguely familiar な若い男性)が出てきて、父が入院していると告げる。
▶ 帰宅後、ミツキは老人が壁の写真の剣道姿の男性本人であることに気づき、息子に手紙を書く。
▶ その後もミツキは中学の間、試合のたびに老人からサービスのおにぎりをもらい続け、最後に老人は「Good luck.」とつぶやいた。

▶ 【現在:社会人のミツキ】サーモンおにぎりを食べて活力を取り戻し、プレゼンへと向かう。
ANSWER 解答番号24・25|正解 ① と ④(順不同)
STEP 1
問いの
確認
Story Outline の “Old man” の特徴として正しい記述を2つ選ぶ問題。
解答番号24と25に入る2つを選ぶ「複数選択問題」。順序不問で、2つとも正解で3点。
ポイント:本文の描写が選択肢の言葉に言い換えられているかどうかを確認する。
老人についての本文の描写をリストアップして、各選択肢と比較します。
STEP 2
正解①
の確認
appeared unfriendly and sometimes seemed rude
①「愛想がなく見えた」「ときに失礼に見えた」
↕ PARAPHRASE 言い換え対応
PARAPHRASE CHECK|① のパラフレーズ
選択肢①のキーワード
appeared unfriendly / seemed rude
愛想がなく見えた・失礼に見えた
=
本文の描写(要旨)
“The old man never said much and neither did Mitsuki.”
“He shut the door before Mitsuki could utter another word.”
「老人はほとんど話さなかった」「ミツキが一言も言えないうちに扉を閉めた」
本文では老人はほとんど言葉を発しない(never said much)人物として描かれており、竹刀を渡した後も一方的に扉を閉めるという行動が描写されています。

これらの描写が、選択肢①の「appeared unfriendly(愛想がなく見えた)」「seemed rude(失礼に見えた)」のパラフレーズです。
※老人の本当の優しさは後に明らかになりますが、表面的な行動だけを見ると「愛想がない・ぶっきらぼう」に見えた——という描写が本文にあります。
STEP 3
正解④
の確認
practiced kendo when he was in his youth
④「若い頃に剣道を練習していた」
↕ PARAPHRASE 言い換え対応
PARAPHRASE CHECK|④ のパラフレーズ
選択肢④のキーワード
practiced kendo / in his youth
若い頃に剣道を練習していた
=
本文の描写(要旨)+ 【絵】
“an old black-and-white photo of a young man in kendo gear on the wall”
→ 老人本人だったと後で判明
「壁に貼られた剣道装束の若者の白黒写真」→ 後に老人自身と判明
本文には「壁に貼られた剣道装束の若い男性の白黒写真(an old black-and-white photo of a young man in kendo gear)」の描写があります。
ストーリー後半でミツキは「He’s the man in the photo!(壁の写真の男性が老人本人だ!)」と気づきます。

つまり、老人は若い頃(in his youth)に剣道(kendo)をやっていたのです。
photo of a young man in kendo gear = practiced kendo in his youth」——これがパラフレーズです。

また【絵】(本文中にある写真のイラスト)にも剣道の装束をつけた若者の姿が描かれています。絵と本文の両方が根拠になります。
WHY WRONG|誤りの選択肢が×の理由
② gifted two tuna-filled onigiri to Mitsuki on tournament day
老人がトーナメント当日にこっそり入れたのは、いつものツナ(鮪)入りおにぎり+サービスの鮭(salmon)おにぎりの2個です。「ツナ入り2個」は不正解です。サービス品は鮭おにぎりであり、本文の記述と食い違います。×
③ kept the shop open although he had few customers
本文では「This shop was popular(このお店は人気だった)」と明記されています。「客が少なかったのに営業し続けた」という記述はなく、むしろ人気店でした。×
⑤ ran his business with his son in a disorganized way
本文に「息子と一緒に営業した」「無秩序(disorganized)なやり方だった」という記述はありません。息子はお父さんが入院した後に初めて登場します。×
ANSWER 26→③ 27→④ 28→① 29→② (4つ完答で3点)
STEP 1
問いの
確認
Choose four out of five and put them in order.
① 5つの中から1つ除外し、残り4つを時系列順に並べる。②4つすべて正解で初めて3点(完答)。
まず「どれが除外される選択肢か」を特定することが重要です。
本文のストーリーに登場しない・または順序が合わない選択肢を探しましょう。
FIVE OPTIONS|各選択肢の検討
① Mitsuki did well at her match on the tournament day.
ミツキはトーナメント当日の試合で好成績を残した
✅ 採用(28番目) — 本文:「Later in the afternoon, she won her match. …it was the best she had ever done.(その後の試合に勝ち、自己ベストだった)」→ did well = won her match / best she had ever done のパラフレーズ。
② Mitsuki wrote a message to the son of the old man.
ミツキは老人の息子に手紙を書いた
✅ 採用(29番目・最後) — 本文:「Mitsuki began writing a note.(ミツキはメモを書き始めた)」→ wrote a message = began writing a note のパラフレーズ。試合後に帰宅してから手紙を書いているので、時系列的に最後。
③ The old man found Mitsuki’s shinai left outside of his shop.
老人はお店の外に置き忘れられたミツキの竹刀を見つけた
✅ 採用(26番目・最初) — 本文:「”I found it outside the shop,” he said.(お店の外で見つけた)」→ found Mitsuki’s shinai left outside = found it outside the shop のパラフレーズ。竹刀を忘れたのが最初のエピソード。
④ The old man secretly gave Mitsuki an extra onigiri.
老人はミツキにこっそりおにぎりを1個余分に入れた
✅ 採用(27番目) — 本文:「she discovered two onigiri inside(袋の中に2個のおにぎりを発見した)。One was her regular tuna-filled onigiri and the other was salmon-filled.」老人がこっそり入れたのは翌朝(竹刀の翌朝)で、竹刀エピソードの次→ secretly gave an extra = discovered two (one extra) のパラフレーズ。
⑤ The salmon-filled onigiri reminded Mitsuki of her youth.
鮭入りおにぎりがミツキに若い頃を思い出させた
❌ 除外 — これは物語の冒頭・現在のシーンの出来事です。社会人になったミツキが公園で鮭おにぎりを食べて中学時代を回想するシーン(本文冒頭)に対応します。しかし問いは「ミツキの人生における出来事」を中学時代の出来事の時系列で問うているため、「現在の回想(冒頭シーン)」にあたる⑤は時系列の文脈に合いません。→ 除外。
CORRECT ORDER|正しい時系列(中学時代の出来事)
26 → ③
Old man found Mitsuki’s shinai outside.
竹刀を忘れ、閉店後に老人から返してもらった(金曜夜)
27 → ④
Old man secretly gave Mitsuki an extra onigiri.
翌朝(トーナメント当日)老人がサービスおにぎりを入れた
28 → ①
Mitsuki did well at her match.
トーナメントで自己ベストの好成績(午後)
29 → ②
Mitsuki wrote a message to the son.
帰宅後、老人の息子に手紙を書いた
⑤ を除外する理由(再確認)
選択肢⑤「サーモンおにぎりがミツキに若い頃を思い出させた」は、物語の現在のシーン(冒頭・社会人のミツキが公園でおにぎりを食べる場面)の出来事であり、中学時代の回想内の出来事ではありません。設問は中学時代の「Important incidents(重要な出来事)」の順序を問うているため、これは対象外になります。
PARAPHRASE CHECK|問2のパラフレーズ対応まとめ
選択肢③
found Mitsuki’s shinai left outside
外に置き忘れた竹刀を見つけた
=
本文(要旨)
“I found it outside the shop.”
「お店の外で見つけました」
選択肢④
secretly gave an extra onigiri
こっそりおにぎりを1個余分に
=
本文(要旨)
discovered two onigiri inside (to her surprise)
「驚いたことに2個入っていた」
選択肢①
did well at her match
試合で好成績を残した
=
本文(要旨)
“it was the best she had ever done”
「これまでで最高の出来だった」
選択肢②
wrote a message to the son
息子にメッセージを書いた
=
本文(要旨)+ 【絵】
“Mitsuki began writing a note.”
(手紙の絵=【picture】)
「ミツキはメモを書き始めた」→後日息子に手渡した
各選択肢は本文の英語表現を別の言葉でまとめたパラフレーズになっています。
特に④「secretly gave(こっそり渡した)」は本文に directly 書かれておらず、「to her surprise(驚いたことに)+ two onigiri(2個入り)」から「老人がこっそり入れた」と推論する必要があります。推論型パラフレーズです。

また問2には手紙の内容を示す【絵】があり、手紙に「Thank you for the bonus onigiri.(サービスおにぎりありがとう)」と書かれていることで、老人が「こっそりおにぎりを入れた」という事実が裏付けられます。
ANSWER 解答番号30|正解 ④
STEP 1
問いの
確認
“The old man [ 30 ].”
Story Outline の「ストーリーの教訓・テーマ」の箇所。老人についてのテーマ的まとめを問う問題です。
設問は「What does the story tell us?(このストーリーは何を伝えているか?)」というアウトラインの結論部分の問題です。
老人の「行動全体」を通じて何が読み取れるか——細部ではなく物語の伝えるメッセージ・教訓を選びます。
STEP 2
正解④
の確認
showed kindness not with words but with his actions
④「言葉ではなく行動で優しさを示した
キーワード:kindness(優しさ)not with words but with actions(言葉ではなく行動で)
STEP 3
本文の
根拠箇所
本文全体の老人の描写(要旨):
The old man never said much(ほとんど話さない)」
「竹刀を返すときも murmured under his breath(小声でつぶやいた)だけ」
「トーナメント当日は こっそりサービスおにぎりを入れる(言葉なし)」
「翌朝もうなずくだけ(just nodded)」
「試合の日はいつも鮭おにぎりをくれ、 Good luck とつぶやくだけ
老人は一貫して「言葉は最小限・行動で示す」スタイルです。これが④のパラフレーズになっています。
↕ PARAPHRASE 言い換え対応
PARAPHRASE CHECK|問3 のパラフレーズ
選択肢④のキーワード A
showed kindness
優しさを示した
=
本文(老人の行動まとめ)
kept Mitsuki’s shinai / put extra onigiri / gave salmon onigiri on tournament days
竹刀を保管した・サービスおにぎりを入れた・試合のたびに鮭おにぎりをあげた
選択肢④のキーワード B
not with words but with his actions
言葉ではなく行動で
=
本文(要旨)
“never said much” / “just nodded” / “murmured under his breath”
ほとんど話さない・うなずくだけ・ぼそっとつぶやくだけ
老人は言葉はほとんど使わず(never said much / just nodded)、しかし行動(竹刀の保管・サービスおにぎり・試合の日の激励)でミツキへの優しさを示し続けました。

選択肢④「showed kindness not with words but with his actions(言葉ではなく行動で優しさを示した)」は、物語全体を通じた老人のキャラクターと行動のパラフレーズです。

これはこの物語の中心テーマ・教訓でもあります。→ 正解は④
WHY WRONG|誤りの選択肢が×の理由
① began a weekly routine of making onigiri for the team
老人がチームのためにおにぎりを作り始めた・毎週の習慣にした、という記述は本文にありません。ミツキへの個人的な行動であり、「チーム(team)」向けでも「毎週(weekly)」でもありません。×
② built a friendship with Mitsuki by exchanging notes
手紙を書いたのはミツキ→老人(一方向)であり、老人が返信したとは書かれていません。「notes を交換し合った(exchanging notes)」という双方向のやりとりは本文にありません。×
③ chatted with Mitsuki whenever she visited his shop
本文では「The old man never said much and neither did Mitsuki.(老人もミツキもほとんど話さなかった)」と明記されています。「しゃべった(chatted)」は事実と正反対です。×
ANSWER 解答番号31|正解 ②
STEP 1
問いの
確認
“Mitsuki’s [ 31 ].”
Story Outline の「教訓・テーマ」のまとめ。ミツキにとってのストーリーの意味を問う問題。
問3と同様、物語全体を通じてミツキについて何が言えるか、を問う「テーマ把握型」の設問です。
物語の始まり(公園でおにぎりを食べる現在)と終わり(プレゼンに向かう)を含めて、ミツキについてのストーリー全体のメッセージを選びます。
STEP 2
正解②
の確認
memories about onigiri influenced her later in life
② 「おにぎりにまつわる思い出が後の人生に影響を与えた
キーワード:memories(思い出・記憶)influenced her later in life(後の人生に影響を与えた)
STEP 3
本文の
根拠箇所
本文の要旨:
「鮭おにぎりを一口かじると、She was immediately taken back to a comforting time in her life so many years ago.(何年も前の安らかな時間に即座に引き戻された)」
〔中学時代の回想〕
Salmon onigiri always gave Mitsuki renewed energy.(鮭おにぎりはいつもミツキに新たなエネルギーを与えた)」
She walked back to her office with a spring in her step, ready to smash her presentation.(足取り軽く職場へ戻り、プレゼンを成功させようとしていた)
おにぎりの思い出(中学時代の記憶)が、社会人になった現在のミツキの行動(プレゼンへの活力)に影響を与えています。
↕ PARAPHRASE 言い換え対応
PARAPHRASE CHECK|問4 のパラフレーズ(2段階)
選択肢②のキーワード A
memories about onigiri
おにぎりにまつわる思い出
=
本文(要旨)
“taken back to a comforting time … so many years ago”
「何年も前の安らかな時間に引き戻された」=中学時代の思い出
選択肢②のキーワード B
influenced her later in life
後の人生に影響を与えた
=
本文(要旨)
“renewed energy” / “spring in her step” / “ready to smash her presentation”
新たなエネルギー・足取り軽く・プレゼンを成功させようとした
選択肢②の「memories about onigiri(おにぎりの思い出)」は、本文の「taken back to a comforting time many years ago(何年も前の安らかな時間に引き戻された)」のパラフレーズです。

influenced her later in life(後の人生に影響を与えた)」は、本文の「renewed energy(新たなエネルギー)」「spring in her step(足取り軽く)」「ready to smash her presentation(プレゼンを成功させようとしていた)」のパラフレーズです。

鮭おにぎりを食べるという行為が中学時代の思い出をよみがえらせ、それが社会人になったミツキの行動(プレゼンへの活力)に影響を与えている——というストーリー全体の構造をつかむことが正解の決め手です。→ 正解は②
WHY WRONG|誤りの選択肢が×の理由
① kendo career ended because of the advice of the old man
老人が「Never lose sight of yours.」とつぶやいた言葉は剣道への励ましとして受け取れますが、ミツキが剣道をやめたとは書かれていません。「ended(終わった)」という記述は本文にありません。×
③ performance at the kendo tournament led to a team victory
本文には「Although her team did not win(チームは負けたが)、it was the best she had ever done(個人としては自己ベスト)」とあります。「チームの勝利(team victory)」は事実と正反対です。×
④ presentation went well because she ate a tuna-filled onigiri
現在のシーンでミツキが食べたのは「salmon-filled onigiri(鮭おにぎり)」であり、ツナ(tuna)おにぎりではありません。また「プレゼンがうまくいった(went well)」とも本文には書かれておらず(これからプレゼンに臨もうとしている場面で終わる)、細部の事実が誤っています。×


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