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《京都大学2009[1]》As〜, so…の構文と解釈

【11】接続詞・節






《京都大学2009[1]》As S V, so S V の構文と解釈|英語表現解説


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《京都大学2009[1]》As S V, so S V の構文と解釈

「Aであるのと同様に、Bである」― 呼応する as と so の正確な品詞と論理構造

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まず意味を押さえよう

As …, so —. は、「…であるのと同様に、—である」という比ゆ・対比・照応を表す極めて重要な相関構文です。難関大学の論文読解では、筆者が2つの事象を並行させて強調する文体として頻出します。

京大2009年[1]下線部文
And as each of our predecessors has followed their own particular narrative, so the accumulation of events has in turn acted as an ongoing frame of reference for evaluating whatever comes along next.
そして、私たちの先祖の一人ひとりがそれぞれ固有の物語をたどってきたように、出来事の蓄積もまた、次に何が起ころうともそれを評価するための継続的な判断基準として機能してきたのである。
構文の品詞構造
As you sow, so shall you reap.
自分で蒔いた種のように、刈り取らねばならない。(蒔かぬ種は生えぬ)
品詞の決定的な違い
・節を導く as は従属接続詞(〜のように、〜の通りに)。
・主節頭に置かれた so は副詞(そのように、同様に)。
多くの受験参考書や過去問解説で「〜するにつれて(比例のas)」「だから(接続詞のso)」と混同されがちですが、規範文法上は明確な「接続詞 as + 副詞 so」の相関構造です。

1. 京大2009年[1]の文構造を読み解く

文脈のつながりと文法構造を論理的に分解して検証します。

京大本番文
文構造の把握
And as each of our predecessors has followed their own particular narrative, so the accumulation of events has in turn acted as an ongoing frame of reference for evaluating whatever comes along next.
そして、私たちの先祖の一人ひとりがそれぞれ固有の物語をたどってきたように、出来事の蓄積もまた、次に何が起ころうともそれを評価するための継続的な判断基準として機能してきたのである。
構文の分解と解説:
1. And as each of our predecessors has followed their own particular narrative,
接続詞 as が導く副詞節です。「私たちの先祖の一人ひとりが、各人固有の物語を歩んできたように」という意味になります。

2. so the accumulation of events has in turn acted
主節です。頭の so は「そのように、同様に」を表す副詞です。in turn(それを受けて/今度は)が挟まり、「出来事の蓄積もまた、そのように機能してきた」と受けています。

3. as an ongoing frame of reference for evaluating whatever comes along next.
前置詞 as(〜として)に導かれる句です。frame of reference は「判断基準・参照枠」。複合関係代名詞節 whatever comes along next(次に生じるどんなことでも)を正しく修飾しています。

2. なぜ「〜につれて、だから…」は誤読なのか?

赤本などで見られる「比例・因果のつぎはぎ解釈」が文法的に成立しない3つの理由です。

検証 1
文法原則
規範文法における接続詞の二重使用禁止:
もし as を「〜だから/〜につれて(従属接続詞)」、so を「だから(等位接続詞)」と解釈すると、1つの文の中で従属節と主節を同時に接続詞でつなぐことになり、文法的な重複エラーとなります。アカデミックな散文において As S+V …, so S+V —. の形をとる場合、主節頭の so は100%「そのように(in that way)」を意味する指示副詞です。
検証 2
直前の文との呼応
As every single one of our predecessors has lived out their particular life story, a variety of experiences have literally left their mark on each and every brain.
私たちの先祖の一人ひとりが固有の人生の物語を生き抜いてきたため、多様な経験が文字どおり一つひとつの脳にその痕跡を刻み込んできた。
直前文とのパラレル構造:
直前の文で「物語を生きてきたこと」と「脳に痕跡が刻まれること」の因果関係がすでに述べられています。続く下線部⑴は文頭に And を置き、「先祖が物語を歩んできた、まさにそのように(so)、出来事の蓄積が次の判断枠組みとなる」と、前文の命題を並行させて発展させています。
検証 3
動詞の時制
完了形(has followed)の整合性:
もし「たどっていくにつれて」という時間的変化の比例を表したいのであれば、通常は現在形や進行形が使われます。現在完了形 has followed が用いられていることからも、「先祖たちがそのように歩んできたという事実、まさにそのように」という事実の照応・比ゆであることが裏付けられます。

3. 例文で使い方を覚えよう

英文をタップして音読し、呼応関係を体感しましょう。

例文 1
基本の相関用法
As water is to fish, so is air to man.
魚にとって水が不可欠であるのと同様に、人間にとって空気もそうである。
表現のポイント:so の後ろで倒置(so is air…)が起きることもよくあります。
例文 2
論理展開での比ゆ
As the body requires food, so the mind needs intellectual nourishment.
身体が食物を必要とするのと同様に、精神もまた知的な栄養を必要とする。
表現のポイント:A(周知の事実)を引き合いに出し、B(本当に主張したいこと)を際立たせる論理展開を作ります。

4. as と so の品詞・働き比較表

構文内でのそれぞれの文法的役割を整理しましょう。

語 構文内での品詞 本来の意味・働き 誤読しやすい注意点
as
従属接続詞 「〜のように、〜の通りに(様態・比ゆ)」を表す副詞節を導く。 「〜するにつれて(比例)」や「〜なので(理由)」と誤認しないこと。
so
指示副詞 「そのように、同様に(in that way / likewise)」として主節を修飾。 「だから、それゆえ(等位接続詞)」と混同して主節頭に付け足さないこと。

語彙・表現リスト

京大の英文に登場した重要語彙です。タップして音読してみましょう。

番号 英語 日本語
01
predecessor
先祖、前任者
02
narrative
物語、語り
03
accumulation
蓄積、積み重なり
04
in turn
今度は、それを受けて、順次
05
frame of reference
判断基準、参照枠
06
evaluate
〜を評価する、査定する
07
come along
現れる、やって来る
08
live out
〜を最後まで生き抜く
09
literally
文字どおりに
10
physical basis
物理的基盤

最後の確認

まとめ
As …, so —. は「…であるのと同様に、—である」と訳す比ゆ・照応の構文です。過去問解説等で「〜につれ、だから…」と適当に訳されている場合でも、文法的には「接続詞 as + 副詞 so」のペアであることを正確に捉え、前後の文脈が対比・強調の関係にあることを論理的に見抜くことが京大などの難関大突破の鍵となります。

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