音読速度:×1.0
音読回数:
仮定法現在の全用法まとめ
主語が三人称単数でも過去形でも「動詞の原形」を使う理由と全パターンを徹底解説
赤・紫の英語をタップすると音声が再生されます
仮定法現在とは何か?
仮定法現在とは、事実ではなく「頭の中の考え・提案・要求・祈り」を表すために、主語の人称や時制にかかわらず動詞の原形(be動詞なら常に be)を用いる文法形式です。
要求・提案のthat節内
The doctor insisted that he stop smoking immediately.
医師は彼にすぐに禁煙するよう強く要求した。(he stops や stopped ではなく原形 stop)
祈願・決まり文句
God bless you.
神があなたを祝福されますように。(God blesses ではなく原形 bless)
押さえるべき全4パターン
現代英語における「仮定法現在」は、以下の4つの用法に分類されます。
1. 要求・提案・命令を表す動詞に続く that 節(最も頻出)
2. 必要・重要を表す形容詞に続く that 節
3. 条件・譲歩の副詞節(古風・格調高い文体)
4. 祈願文・慣用表現(決まり文句)
1. 要求・提案・命令を表す動詞に続く that 節(最も頻出)
2. 必要・重要を表す形容詞に続く that 節
3. 条件・譲歩の副詞節(古風・格調高い文体)
4. 祈願文・慣用表現(決まり文句)
※イギリス英語では should + 動詞の原形 になることも多いですが、アメリカ英語や入試・資格試験では助動詞なしの原形が標準です。
1. 要求・提案・命令を表す動詞の that 節
「〜すべきだ」「〜してほしい」という意図を表す動詞の後の that 節では、動詞の原形が置かれます。
用法 1-A
提案を表す suggest
I suggest that she take a few days off.
私は彼女に数日休みを取るよう提案します。
解説:主語が she ですが takes ではなく原形 take になります。「まだ休みを取っていない(未実現の行動)」を促すためです。
イギリス英語での同義表現
I suggest that she should take a few days off.
彼女は数日休みを取るべきだと提案します。
用法 1-B
要求を表す demand と be動詞
They demanded that the suspect be released.
彼らはその容疑者を釈放するよう要求した。
解説:主節の動詞が demanded と過去形であっても、時制の一致を受けず受動態の be動詞が原形 be になります(was ではない)。
用法 1-C
否定文の場合の語順
The manager ordered that we not disclose the information.
部長はその情報を開示しないよう命じた。
解説:否定にする場合は do not や did not を使わず、not + 動詞の原形 の語順になります。試験で非常によく狙われるポイントです。
2. 必要・重要を表す形容詞の that 節
「〜することが必要だ/不可欠だ」という価値判断を表す構文(It is + 形容詞 + that …)でも動詞の原形が使われます。
用法 2-A
必要性を表す necessary
It is necessary that everyone arrive on time.
全員が時間通りに到着することが必要です。
解説:everyone は単数扱いですが、arrives ではなく原形の arrive になります。
用法 2-B
重要性を表す essential
It is essential that every applicant be prepared.
すべての応募者が準備を整えておくことが極めて重要だ。
解説:be動詞は is ではなく原形 be です。
3. 条件・譲歩を表す節(格調高い文体)
ことわざ、公式文書、演説などに見られる格式高い用法です。現代の日常会話では直説法(is/are)が使われますが、読解で必須です。
用法 3-A
条件節 if / whether
If that be true, we have a serious problem.
もしそれが本当であるなら、深刻な問題を抱えていることになる。
解説:日常英語では If that is true と言うところを、文語体では原形 be を使って「事実かどうか定かではないが、仮にそうだとすれば」というニュアンスを込めます。
用法 3-B
譲歩構文 be it ~ or …
Be it ever so humble, there is no place like home.
どんなに質素であろうとも、我が家に勝る場所はない。
解説:Whether it be ever so humble から whether が省略され、倒置が起きた格調高い構文です。
4. 祈願文・慣用表現(決まり文句)
動詞の原形を文頭や主語の直後に置き、「〜でありますように」と祈る定型表現です。
用法 4-A
祈願文
Long live the King!
国王万歳!(国王が長く生きられますように)
解説:The King lives ではなく、原形 live が主語の前に倒置されています。
用法 4-B
慣用句 come what may
I will finish this project, come what may.
何が起ころうとも、私はこのプロジェクトをやり遂げる。
解説:Whatever may come(何が起ころうとも)に由来する仮定法現在の決まり文句です。
5. 要注意:事実を述べる insist と suggest
insist や suggest の後ろの that 節でも、客観的事実を述べる場合は仮定法現在(原形)にならず、普通の直説法(時制の一致)を使います。
| 動詞の用法 | 例文 | 意味と解説 |
|---|---|---|
|
insist(要求)
仮定法現在(原形)
|
He insisted that she apologize.
彼は彼女に謝罪するよう強く求めた。
|
「謝罪すべきだ」という要求なので原形 apologize を使います。 |
|
insist(事実の主張)
直説法(過去形など)
|
He insisted that he was innocent.
彼は自分が無実であると主張した。
|
要求ではなく「無実であるという事実」を述べているため、時制の一致で was になります。 |
語彙・表現リスト
仮定法現在を導く代表的な動詞と形容詞のまとめです。タップして音読してみましょう。
| 番号 | 英語 | 日本語 |
|---|---|---|
| 01 |
suggest
|
〜を提案する |
| 02 |
demand
|
〜を要求する |
| 03 |
insist
|
〜を強く主張する、要求する |
| 04 |
order
|
〜を命じる |
| 05 |
recommend
|
〜を勧める |
| 06 |
necessary
|
必要な |
| 07 |
essential
|
不可欠な、極めて重要な |
| 08 |
crucial
|
決定的に重要な |
| 09 |
God bless you
|
神の御加護がありますように |
| 10 |
come what may
|
何が起ころうとも |
まとめ
振り返り
・仮定法現在は、まだ実現していない意図・提案・祈りを表すために動詞の原形(be動詞は be)を使います。
・否定文は not + 原形 の語順になります(do not や did not は不可)。
・要求・提案の動詞(suggest, demand, insist)や必要・重要の形容詞(necessary, essential)に続く that 節が試験の最重要ターゲットです。
・否定文は not + 原形 の語順になります(do not や did not は不可)。
・要求・提案の動詞(suggest, demand, insist)や必要・重要の形容詞(necessary, essential)に続く that 節が試験の最重要ターゲットです。


