オブレクト

仮定法現在の用法まとめ|動詞の原形を音読解説

【9】仮定法






仮定法現在の全用法まとめ|動詞の原形を使う理由と使い方


音読速度:×1.0

音読回数:

仮定法現在の全用法まとめ

主語が三人称単数でも過去形でも「動詞の原形」を使う理由と全パターンを徹底解説

赤・紫の英語をタップすると音声が再生されます

仮定法現在とは何か?

仮定法現在とは、事実ではなく「頭の中の考え・提案・要求・祈り」を表すために、主語の人称や時制にかかわらず動詞の原形(be動詞なら常に be)を用いる文法形式です。

要求・提案のthat節内
The doctor insisted that he stop smoking immediately.
医師は彼にすぐに禁煙するよう強く要求した。(he stops や stopped ではなく原形 stop)
祈願・決まり文句
God bless you.
神があなたを祝福されますように。(God blesses ではなく原形 bless)
押さえるべき全4パターン
現代英語における「仮定法現在」は、以下の4つの用法に分類されます。
1. 要求・提案・命令を表す動詞に続く that 節(最も頻出)
2. 必要・重要を表す形容詞に続く that 節
3. 条件・譲歩の副詞節(古風・格調高い文体)
4. 祈願文・慣用表現(決まり文句)

※イギリス英語では should + 動詞の原形 になることも多いですが、アメリカ英語や入試・資格試験では助動詞なしの原形が標準です。

1. 要求・提案・命令を表す動詞の that 節

「〜すべきだ」「〜してほしい」という意図を表す動詞の後の that 節では、動詞の原形が置かれます。

用法 1-A
提案を表す suggest
I suggest that she take a few days off.
私は彼女に数日休みを取るよう提案します。
解説:主語が she ですが takes ではなく原形 take になります。「まだ休みを取っていない(未実現の行動)」を促すためです。
イギリス英語での同義表現
I suggest that she should take a few days off.
彼女は数日休みを取るべきだと提案します。
用法 1-B
要求を表す demand と be動詞
They demanded that the suspect be released.
彼らはその容疑者を釈放するよう要求した。
解説:主節の動詞が demanded と過去形であっても、時制の一致を受けず受動態の be動詞が原形 be になります(was ではない)。
用法 1-C
否定文の場合の語順
The manager ordered that we not disclose the information.
部長はその情報を開示しないよう命じた。
解説:否定にする場合は do not や did not を使わず、not + 動詞の原形 の語順になります。試験で非常によく狙われるポイントです。

2. 必要・重要を表す形容詞の that 節

「〜することが必要だ/不可欠だ」という価値判断を表す構文(It is + 形容詞 + that …)でも動詞の原形が使われます。

用法 2-A
必要性を表す necessary
It is necessary that everyone arrive on time.
全員が時間通りに到着することが必要です。
解説:everyone は単数扱いですが、arrives ではなく原形の arrive になります。
用法 2-B
重要性を表す essential
It is essential that every applicant be prepared.
すべての応募者が準備を整えておくことが極めて重要だ。
解説:be動詞は is ではなく原形 be です。

3. 条件・譲歩を表す節(格調高い文体)

ことわざ、公式文書、演説などに見られる格式高い用法です。現代の日常会話では直説法(is/are)が使われますが、読解で必須です。

用法 3-A
条件節 if / whether
If that be true, we have a serious problem.
もしそれが本当であるなら、深刻な問題を抱えていることになる。
解説:日常英語では If that is true と言うところを、文語体では原形 be を使って「事実かどうか定かではないが、仮にそうだとすれば」というニュアンスを込めます。
用法 3-B
譲歩構文 be it ~ or …
Be it ever so humble, there is no place like home.
どんなに質素であろうとも、我が家に勝る場所はない。
解説:Whether it be ever so humble から whether が省略され、倒置が起きた格調高い構文です。

4. 祈願文・慣用表現(決まり文句)

動詞の原形を文頭や主語の直後に置き、「〜でありますように」と祈る定型表現です。

用法 4-A
祈願文
Long live the King!
国王万歳!(国王が長く生きられますように)
解説:The King lives ではなく、原形 live が主語の前に倒置されています。
用法 4-B
慣用句 come what may
I will finish this project, come what may.
何が起ころうとも、私はこのプロジェクトをやり遂げる。
解説:Whatever may come(何が起ころうとも)に由来する仮定法現在の決まり文句です。

5. 要注意:事実を述べる insist と suggest

insist や suggest の後ろの that 節でも、客観的事実を述べる場合は仮定法現在(原形)にならず、普通の直説法(時制の一致)を使います。

動詞の用法 例文 意味と解説
insist(要求)
仮定法現在(原形)
He insisted that she apologize.
彼は彼女に謝罪するよう強く求めた。
「謝罪すべきだ」という要求なので原形 apologize を使います。
insist(事実の主張)
直説法(過去形など)
He insisted that he was innocent.
彼は自分が無実であると主張した。
要求ではなく「無実であるという事実」を述べているため、時制の一致で was になります。

語彙・表現リスト

仮定法現在を導く代表的な動詞と形容詞のまとめです。タップして音読してみましょう。

番号 英語 日本語
01
suggest
〜を提案する
02
demand
〜を要求する
03
insist
〜を強く主張する、要求する
04
order
〜を命じる
05
recommend
〜を勧める
06
necessary
必要な
07
essential
不可欠な、極めて重要な
08
crucial
決定的に重要な
09
God bless you
神の御加護がありますように
10
come what may
何が起ころうとも

まとめ

振り返り
・仮定法現在は、まだ実現していない意図・提案・祈りを表すために動詞の原形(be動詞は be)を使います。
・否定文は not + 原形 の語順になります(do not や did not は不可)。
・要求・提案の動詞(suggest, demand, insist)や必要・重要の形容詞(necessary, essential)に続く that 節が試験の最重要ターゲットです。

▲ トップに戻る



テキストのコピーはできません。