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0025 自動詞と他動詞

英文法 総合解説
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「自動詞」と「他動詞」を完全攻略

大学入試で必須となる定義・見分け方・頻出動詞を徹底解説

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まず全体のルールと全体像

英語の動詞は、目的語(object)を必要とするかどうかによって「自動詞(intransitive verb)」と「他動詞(transitive verb)」の2つに大きく分けられます。この区別は、和訳・英作文・語法問題のすべてに関わる大学入試最重要事項の一つであり、特に「動詞の直後に前置詞をつけるかどうか」を誤ると減点対象になります。

自動詞 (Intransitive Verb)
S + V (+ 修飾語句)
目的語を必要とせず、それだけで動作・状態が完結する動詞
他動詞 (Transitive Verb)
S + V + O
直後に目的語(名詞・代名詞)を直接置く動詞。前置詞は不要
見分け方の原則
動詞の直後に前置詞なしで名詞を置けるか
置ける=他動詞、置くには前置詞が必要=自動詞
入試最頻出の落とし穴
discuss about は誤り
他動詞に不要な前置詞をつける誤りが英作文で最も多い

1) 自動詞 (Intransitive Verb) とは何か

自動詞とは、目的語を取らずにそれだけで文の意味が成立する動詞です。動詞の後ろには何も続かない場合(第1文型 SV)や、補語が続く場合(第2文型 SVC)、あるいは場所・方向などを示す副詞(句)が続く場合(SVA)があります。目的語ではなく「前置詞+名詞」を伴って意味を補うのが自動詞の大きな特徴です。

例文 1
自動詞の基本文型(SV/SVC/SVA)
The sun rises in the east, and the audience became excited when the concert arrived at its climax.
太陽は東から昇り、コンサートが最高潮に達したとき、観客は興奮した。
ポイント:
rises:第1文型(SV)。目的語なしで「昇る」という動作が完結し、in the east は場所を補う副詞句にすぎない。
became:第2文型(SVC)。excited は目的語ではなく主語を説明する補語。
arrived:自動詞の代表例。目的語を直接取れず、at its climax のように前置詞 at を伴う。

2) 他動詞 (Transitive Verb) とは何か

他動詞とは、動作の対象となる目的語を直後に直接必要とする動詞です。目的語が1つの第3文型(SVO)、目的語を2つ取る第4文型(SVOO:〜に…を与える)、目的語と補語を取る第5文型(SVOC:〜を…にする)のいずれかで使われ、目的語が欠けると文が不完全になります。

例文 2
他動詞の基本文型(SVO/SVOO/SVOC)
She reads many books, and her teacher gave her a special award, which made her extremely happy.
彼女は多くの本を読み、先生が彼女に特別な賞を与えたので、彼女はとても嬉しくなった。
ポイント:
reads + many books:第3文型(SVO)。目的語を前置詞なしで直後に置く。
gave + her(人)+ a special award(もの):第4文型(SVOO)。目的語を2つ取り「〜に…を与える」の意味。
made + her(目的語)+ extremely happy(補語):第5文型(SVOC)。「〜を…の状態にする」の意味。

3) 入試最重要:前置詞をつけてはいけない他動詞

日本語の「〜について議論する」「〜と結婚する」につられて、不要な前置詞をつけてしまう誤りは、大学入試の英作文・正誤問題で最も頻出するミスの一つです。以下の動詞はすべて他動詞であり、目的語の前に前置詞は置きません。

例文 3
不要な前置詞をつけがちな他動詞
They discussed the problem, and he married her after they had reached an agreement.
彼らはその問題について話し合い、合意に達した後、彼は彼女と結婚した。
ポイント:
discussed the problem(× discussed about the problem)
married her(× married with her)
reached an agreement(× reached to an agreement)
他動詞 誤りやすい形 正しい用法・意味
discuss
× discuss about ~
discuss the plan
計画について話し合う
marry
× marry with ~
marry him
彼と結婚する
resemble
× resemble with ~
resemble her mother
母親に似ている
reach
× reach to ~
reach the station
駅に着く
attend
× attend to ~(「出席する」の意味では不可)
attend the meeting
会議に出席する
mention
× mention about ~
mention the fact
その事実に言及する
approach
× approach to ~
approach the building
建物に近づく
answer
× answer to ~(「答える」の意味では不可)
answer the question
質問に答える
enter
× enter into ~(「入る」の意味では不可)
enter the room
部屋に入る
obey
× obey to ~
obey the law
法律に従う
survive
× survive from ~
survive the accident
事故を生き延びる
oppose
× oppose to ~
oppose the plan
計画に反対する
注意:enter は「〜に入る」では他動詞(enter the room)だが、enter into a contract(契約を結ぶ)のように抽象的な合意・関係を結ぶ意味では慣用的に into を伴う。attend も「出席する」では他動詞だが、attend to the customer(客の世話をする)は自動詞的な熟語表現であり、意味が変わる点に注意する。

4) 入試最重要:目的語の前に前置詞が必要な自動詞

反対に、日本語では「〜を待つ」「〜を聞く」のように目的語を取るように感じられても、英語では自動詞であり、前置詞を省略できない動詞群があります。前置詞を落としてしまう誤りも英作文で頻出します。

例文 4
前置詞を省略できない自動詞
We waited for the bus, listened to the announcement, and arrived at the airport just in time.
私たちはバスを待ち、アナウンスを聞き、ちょうど間に合って空港に着いた。
ポイント:
waited for the bus(× waited the bus)
listened to the announcement(× listened the announcement)
arrived at the airport(× arrived the airport)
自動詞+前置詞 誤りやすい形
arrive at / in
× arrive the station
arrive at the station
駅に着く(arrive in Japan は広い場所)
graduate from
× graduate the school
graduate from college
大学を卒業する
object to
× object the plan
object to the plan
計画に反対する
agree with / to
× agree him
agree with him
彼に同意する(人にはwith、意見にはto/with)
apologize to … for
× apologize him
apologize to him for being late
遅刻を彼に謝る
complain about / of
× complain the noise
complain about the noise
騒音について文句を言う
listen to
× listen music
listen to music
音楽を聴く
wait for
× wait him
wait for him
彼を待つ
reply to
× reply his letter
reply to his letter
彼の手紙に返事する
consist of
× consist five members
consist of five members
5人のメンバーから成る
participate in
× participate the event
participate in the event
イベントに参加する
respond to
× respond the question
respond to the question
質問に応答する

5) 混同しやすい自動詞・他動詞のペア

形が似ていて意味も近いため、自動詞なのか他動詞なのかを混同しやすい動詞のペアがあります。活用形(原形・過去形・過去分詞形)とあわせて正確に区別することが、和訳・英作文の得点に直結します。

例文 5
lie(自動詞)と lay(他動詞)
The book lay on the desk, so she laid it on the shelf instead.
その本は机の上に置かれていたので、彼女は代わりにそれを棚に置いた。
ポイント:
lie(自動詞・横たわる/ある):活用は lie – lay – lain。目的語を取らない。
lay(他動詞・〜を置く/横たえる):活用は lay – laid – laid。必ず目的語を取る。
lie にはもう一つ「嘘をつく」という意味の自動詞(活用:lie – lied – lied)があり、文脈で区別する。
例文 6
rise(自動詞)と raise(他動詞)
Prices have risen sharply, so the government decided to raise the minimum wage.
物価が急激に上昇したので、政府は最低賃金を引き上げることを決めた。
ポイント:
rise(自動詞・上がる):活用は rise – rose – risen。目的語を取らない。
raise(他動詞・〜を上げる):活用は raise – raised – raised。必ず目的語を取る。
・同様の関係にある動詞ペア:fall(自・落ちる)と fell(他・〜を倒す)、sit(自・座る)と seat(他・〜を着席させる)。

6) 自他両用動詞(同じ形で自動詞にも他動詞にもなる動詞)

英語には、形を変えずに自動詞としても他動詞としても使われる動詞が数多く存在します。長文読解では、目的語の有無で主語と動詞の関係(〜が…する/〜を…する)が変わるため、正確な文構造の把握が求められます。

例文 7
同形で自他両用になる動詞
The door opened slowly, and then she opened the window to let fresh air in.
ドアがゆっくりと開き、それから彼女は新鮮な空気を入れるために窓を開けた。
ポイント:
・前半の opened は目的語を取らない自動詞用法(ドア「が」開いた)。
・後半の opened は目的語 the window を取る他動詞用法(彼女が窓「を」開けた)。
・同様に自他両用で使われる代表的な動詞:close, begin, start, stop, change, increase, decrease, move, break, sell など。
例文 8
自他で意味が大きく変わる動詞
He runs every morning, but at his company he runs a small factory that grows organic vegetables.
彼は毎朝走っているが、会社では有機野菜を栽培する小さな工場を経営している。
ポイント:
runs(自動詞・走る)と runs a factory(他動詞・工場を経営する)のように、同じ動詞でも自他で意味が大きく異なる場合がある。
grows も同様で、自動詞では「(作物などが)育つ」、他動詞では「〜を栽培する」の意味になる。

文法まとめ表

自動詞と他動詞の違いを、目的語の有無・文型・注意点の観点から整理しました。

区分 目的語 主な文型 入試での注意点
自動詞(Intransitive verb)
取らない SV/SVC/SVA 意味を補うには前置詞+名詞が必要(listen to, arrive at など)
他動詞(Transitive verb)
直接取る SVO/SVOO/SVOC 目的語の前に不要な前置詞をつけない(discuss, marry, reach など)

語彙リスト(出現順)

本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。

番号 英語 日本語訳
01
intransitive verb
自動詞
02
transitive verb
他動詞
03
object
目的語
04
complement
補語
05
discuss
〜について話し合う(他動詞)
06
marry
〜と結婚する(他動詞)
07
resemble
〜に似ている(他動詞)
08
reach
〜に着く(他動詞)
09
approach
〜に近づく(他動詞)
10
arrive at
〜に着く(自動詞+前置詞)
11
graduate from
〜を卒業する(自動詞+前置詞)
12
object to
〜に反対する(自動詞+前置詞)
13
consist of
〜から成る(自動詞+前置詞)
14
lie
横たわる(自動詞)
15
lay
〜を置く(他動詞)
16
rise
上がる(自動詞)
17
raise
〜を上げる(他動詞)

最後の確認

覚えること
入試で動詞の語法問題を解く際は、まずその動詞が 自動詞他動詞 かを判断することが基本です。

他動詞 は目的語を直接取り、discuss, marry, reach, mention, approach, answer, enter, obey のような動詞に余計な前置詞をつけない。

自動詞 は目的語を直接取れず、arrive at, listen to, wait for, agree with, object to, consist of のように前置詞を省略しない。

lielayriseraise のような紛らわしいペアは、活用形とあわせて正確に覚える。

④ 同じ動詞でも自動詞用法と他動詞用法の両方を持つ動詞(open, close, begin, run, grow など)があり、文中に目的語があるかどうかで意味を判断する。

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