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「節(Clause)」を完全攻略
主節・従属節の区別から、名詞節・形容詞節・副詞節、文の種類まで徹底解説
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まず全体のルールと全体像
「節(clause)」とは、〈主語(S)+動詞(V)〉を内部に含む語のまとまりのことです。大学入試の英文解釈では、一つの文の中にいくつの節があり、それぞれがどんな働きをしているかを正確に見抜くことが、複雑な英文を読み解く鍵になります。
節 (Clause) の定義
Subject + Verb
主語と動詞を内部に含む語のまとまり
主節 (Main Clause)
Can stand alone
それだけで独立した文として成立する節
従属節 (Subordinate Clause)
Cannot stand alone
単独では文にならず、主節に従属する節
従属節の3つの働き
Noun, Adjective, Adverb Clause
名詞節・形容詞節・副詞節のいずれかとして機能する
1) 節とは何か - 句(phrase)との決定的な違い
節の最大の特徴は、内部に〈主語+動詞〉の組み合わせを持つという点です。これに対し、名詞や前置詞句などの「句」は主語+動詞の組み合わせを持ちません。この違いが分かれば、節を見つけることは難しくありません。
例文 1
節と句の識別
I know that he is honest.
私は彼が正直であることを知っている。
ポイント:
・that he is honest の部分には「彼(S)+is(V)」という主語と動詞の組み合わせが含まれているため「節」である。
・一方、about his honesty のような前置詞+名詞のまとまりは主語・動詞を含まないため「句」であり、節とは区別される。
・that he is honest の部分には「彼(S)+is(V)」という主語と動詞の組み合わせが含まれているため「節」である。
・一方、about his honesty のような前置詞+名詞のまとまりは主語・動詞を含まないため「句」であり、節とは区別される。
2) 主節 (Main Clause) と 従属節 (Subordinate Clause)
節は、それだけで独立した文として成立できるかどうかによって、「主節(独立節)」と「従属節(依存節)」の2種類に大別されます。
例文 2
主節と従属節の関係
Although it was raining, we went out.
雨が降っていたが、私たちは外出した。
構造分析:
・Although it was raining:従属接続詞 Although に導かれた従属節。これだけでは文として完結しない。
・we went out:それだけで文として成立する主節。
従属節は、接続詞や関係詞などの「つなぎの語」に導かれ、文中で名詞・形容詞・副詞のいずれかの働きをします。次の項目からこの3種類を順に見ていきます。
・Although it was raining:従属接続詞 Although に導かれた従属節。これだけでは文として完結しない。
・we went out:それだけで文として成立する主節。
従属節は、接続詞や関係詞などの「つなぎの語」に導かれ、文中で名詞・形容詞・副詞のいずれかの働きをします。次の項目からこの3種類を順に見ていきます。
3) 名詞節 (Noun Clause)
名詞節は、文中で名詞と同じ働き(主語・目的語・補語・前置詞の目的語)をする節です。
例文 3
名詞節が主語・補語になる場合
That he passed the exam surprised everyone.
彼が試験に合格したことはみんなを驚かせた。
ポイント: That he passed the exam が文全体の主語になっている名詞節。
例文 4
名詞節が目的語・前置詞の目的語になる場合
I don’t know whether she will come, and I’m not interested in what he said.
彼女が来るかどうか私には分からないし、彼が言ったことにも興味がない。
ポイント:
・whether she will come:動詞 know の目的語になる名詞節
・what he said:前置詞 in の目的語になる名詞節
・whether she will come:動詞 know の目的語になる名詞節
・what he said:前置詞 in の目的語になる名詞節
名詞節を導く主な語
| 導く語 | 意味・用法 | 例 |
|---|---|---|
|
that
|
「〜ということ」(事実・考えの内容を導く) |
that she is right
彼女が正しいということ
|
|
whether
|
「〜かどうか」(主語・目的語・補語すべてに使える) |
whether it is true
それが本当かどうか
|
|
if
|
「〜かどうか」(動詞の目的語のみ、主語には使わない) |
ask if he is free
彼が暇かどうか尋ねる
|
|
what
|
「〜すること・もの」(先行詞を含む関係代名詞的用法) |
what he wants
彼が欲しいもの
|
|
who / when / where / why / how
|
間接疑問文を導く(疑問詞+S+Vの語順) |
I wonder why she left.
なぜ彼女が去ったのか私には分からない
|
|
whoever / whatever / whichever
|
「〜する人は誰でも/〜するものは何でも」(複合関係代名詞) |
whatever you like
あなたが好きなものは何でも
|
4) 形容詞節 (Adjective Clause / 関係詞節)
形容詞節は、直前の名詞(先行詞)を修飾する節で、関係代名詞または関係副詞によって導かれます。
例文 5
関係代名詞による形容詞節
The man who lives next door is a doctor.
隣に住んでいる男性は医者です。
ポイント: who lives next door が先行詞 The man を修飾する形容詞節。関係代名詞 who は節内で主語の働きも兼ねている。
例文 6
関係副詞による形容詞節
This is the town where I was born.
ここは私が生まれた町です。
ポイント: where I was born が先行詞 the town を修飾する形容詞節。関係副詞 where は節内で副詞(=場所)の働きをする。
関係詞(形容詞節を導く語)一覧
| 関係詞 | 先行詞 | 節内での働き |
|---|---|---|
|
who
|
人 | 主語 |
|
whom
|
人 | 目的語 |
|
whose
|
人・もの | 所有格 |
|
which
|
もの・動物 | 主語・目的語 |
|
that
|
人・もの・動物 | 主語・目的語(先行詞に最上級・all・the only等があるとき好まれる) |
|
when
|
時を表す名詞 | 副詞(=時):関係副詞 |
|
where
|
場所を表す名詞 | 副詞(=場所):関係副詞 |
|
why
|
the reason | 副詞(=理由):関係副詞 |
|
how / the way
|
the way(両方は同時使用不可) | 副詞(=方法):関係副詞 |
制限用法と非制限用法(コンマの有無)
例文 7
制限用法 vs 非制限用法
The students who studied hard passed the exam. My brother, who lives in Osaka, is a teacher.
熱心に勉強した学生たちは試験に合格した。/私の兄(弟)は、大阪に住んでいるのだが、教師をしている。
ポイント:
・who studied hard(コンマなし=制限用法):先行詞 The students の範囲を「熱心に勉強した学生」に限定する。
・who lives in Osaka(コンマあり=非制限用法):先行詞 My brother について補足説明を加えるだけで、限定はしない。非制限用法では関係代名詞 that は使えない。
・who studied hard(コンマなし=制限用法):先行詞 The students の範囲を「熱心に勉強した学生」に限定する。
・who lives in Osaka(コンマあり=非制限用法):先行詞 My brother について補足説明を加えるだけで、限定はしない。非制限用法では関係代名詞 that は使えない。
5) 副詞節 (Adverb Clause)
副詞節は、動詞や文全体を修飾する節で、時・理由・条件・譲歩・目的・結果などの意味を表す従属接続詞によって導かれます。
例文 8
副詞節の基本形
Because he studied hard, he passed the exam.
彼は熱心に勉強したので、試験に合格した。
ポイント: Because he studied hard は主節 he passed the exam 全体を修飾する副詞節。副詞節は文頭にも文末にも置くことができる。
副詞節を導く主な従属接続詞(入試必修)
時: when, while, as, before, after, until, since, as soon as(〜するとすぐに)
理由: because, since, as, now that(今は〜なので)
条件: if, unless(〜でない限り), as long as / provided that(〜する限り、〜という条件で), once(一旦〜すれば)
譲歩: although / though(〜だけれども), even if(たとえ〜でも), even though(〜ではあるが)
目的: so that / in order that(〜するために)
結果: so … that / such … that(非常に…なので〜)
理由: because, since, as, now that(今は〜なので)
条件: if, unless(〜でない限り), as long as / provided that(〜する限り、〜という条件で), once(一旦〜すれば)
譲歩: although / though(〜だけれども), even if(たとえ〜でも), even though(〜ではあるが)
目的: so that / in order that(〜するために)
結果: so … that / such … that(非常に…なので〜)
例文 9
目的・結果の副詞節
He studied so hard that he passed the exam so that he could become a doctor.
彼は医者になれるように、試験に合格するほど熱心に勉強した。
ポイント: so hard that he passed the exam は「結果」を表す副詞節、so that he could become a doctor は「目的」を表す副詞節。
6) 節の数による文の分類
英文は、含まれる節の数と種類によって、単文・重文・複文・混文の4つに分類されます。文構造を素早く把握するために重要な区別です。
| 文の種類 | 構造 | 例文 |
|---|---|---|
|
Simple Sentence
単文
|
主節が1つのみ(S+Vが1組) |
She smiled.
彼女は微笑んだ。
|
|
Compound Sentence
重文
|
対等な主節が等位接続詞で2つ以上結ばれる |
She smiled, and he laughed.
彼女は微笑み、そして彼は笑った。
|
|
Complex Sentence
複文
|
主節1つ+従属節1つ以上 |
She smiled when he laughed.
彼が笑ったとき、彼女は微笑んだ。
|
|
Compound-Complex Sentence
混文
|
主節2つ以上+従属節1つ以上 |
She smiled when he laughed, and everyone felt relieved.
彼が笑ったとき彼女は微笑み、みんなほっとした。
|
節のまとめ表
節の種類ごとに、役割・導く語・文中での働きを整理しました。
| 節の種類 | 英文法上の役割 | 主に導く語 | 文中での働き |
|---|---|---|---|
|
Main Clause
主節
|
それだけで文として自立する | (導く語なし) | 文の中心 |
|
Noun Clause
名詞節
|
名詞と同じ働きをする従属節 |
that, whether, if, wh-words
|
主語・目的語・補語・前置詞の目的語 |
|
Adjective Clause
形容詞節
|
先行詞(名詞)を修飾する従属節 |
who, whom, whose, which, that, when, where, why
|
名詞を修飾 |
|
Adverb Clause
副詞節
|
動詞・文全体を修飾する従属節 |
when, because, if, although, so that
|
時・理由・条件・譲歩・目的・結果などを表す |
語彙リスト(出現順)
本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。
| 番号 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 01 |
clause
|
節 |
| 02 |
main clause
|
主節 |
| 03 |
subordinate clause
|
従属節 |
| 04 |
noun clause
|
名詞節 |
| 05 |
adjective clause
|
形容詞節 |
| 06 |
adverb clause
|
副詞節 |
| 07 |
relative pronoun
|
関係代名詞 |
| 08 |
relative adverb
|
関係副詞 |
| 09 |
antecedent
|
先行詞 |
| 10 |
restrictive
|
制限用法の |
| 11 |
non-restrictive
|
非制限用法の |
| 12 |
whoever
|
〜する人は誰でも |
| 13 |
whichever
|
〜するものはどちらでも |
| 14 |
simple sentence
|
単文 |
| 15 |
compound sentence
|
重文 |
| 16 |
complex sentence
|
複文 |
| 17 |
compound-complex sentence
|
混文 |
最後の確認
覚えること
節を見分ける最大のポイントは、そのまとまりの中に 主語+動詞(S+V) があるかどうかです。従属節を見つけたら、それが文中で名詞の働きをする 名詞節 なのか、名詞を修飾する 形容詞節 なのか、動詞や文全体を修飾する 副詞節 なのかを、導く語(接続詞・関係詞)と節内の構造から判断しましょう。

