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0003 節(clause)

英文法 総合解説
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「節(Clause)」を完全攻略

主節・従属節の区別から、名詞節・形容詞節・副詞節、文の種類まで徹底解説

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まず全体のルールと全体像

「節(clause)」とは、〈主語(S)+動詞(V)〉を内部に含む語のまとまりのことです。大学入試の英文解釈では、一つの文の中にいくつの節があり、それぞれがどんな働きをしているかを正確に見抜くことが、複雑な英文を読み解く鍵になります。

節 (Clause) の定義
Subject + Verb
主語と動詞を内部に含む語のまとまり
主節 (Main Clause)
Can stand alone
それだけで独立した文として成立する節
従属節 (Subordinate Clause)
Cannot stand alone
単独では文にならず、主節に従属する節
従属節の3つの働き
Noun, Adjective, Adverb Clause
名詞節・形容詞節・副詞節のいずれかとして機能する

1) 節とは何か - 句(phrase)との決定的な違い

節の最大の特徴は、内部に〈主語+動詞〉の組み合わせを持つという点です。これに対し、名詞や前置詞句などの「句」は主語+動詞の組み合わせを持ちません。この違いが分かれば、節を見つけることは難しくありません。

例文 1
節と句の識別
I know that he is honest.
私は彼が正直であることを知っている。
ポイント:
that he is honest の部分には「彼(S)+is(V)」という主語と動詞の組み合わせが含まれているため「節」である。
・一方、about his honesty のような前置詞+名詞のまとまりは主語・動詞を含まないため「句」であり、節とは区別される。

2) 主節 (Main Clause) と 従属節 (Subordinate Clause)

節は、それだけで独立した文として成立できるかどうかによって、「主節(独立節)」と「従属節(依存節)」の2種類に大別されます。

例文 2
主節と従属節の関係
Although it was raining, we went out.
雨が降っていたが、私たちは外出した。
構造分析:
Although it was raining:従属接続詞 Although に導かれた従属節。これだけでは文として完結しない。
we went out:それだけで文として成立する主節
従属節は、接続詞や関係詞などの「つなぎの語」に導かれ、文中で名詞・形容詞・副詞のいずれかの働きをします。次の項目からこの3種類を順に見ていきます。

3) 名詞節 (Noun Clause)

名詞節は、文中で名詞と同じ働き(主語・目的語・補語・前置詞の目的語)をする節です。

例文 3
名詞節が主語・補語になる場合
That he passed the exam surprised everyone.
彼が試験に合格したことはみんなを驚かせた。
ポイント: That he passed the exam が文全体の主語になっている名詞節。
例文 4
名詞節が目的語・前置詞の目的語になる場合
I don’t know whether she will come, and I’m not interested in what he said.
彼女が来るかどうか私には分からないし、彼が言ったことにも興味がない。
ポイント:
whether she will come:動詞 know の目的語になる名詞節
what he said:前置詞 in の目的語になる名詞節

名詞節を導く主な語

導く語 意味・用法
that
「〜ということ」(事実・考えの内容を導く)
that she is right
彼女が正しいということ
whether
「〜かどうか」(主語・目的語・補語すべてに使える)
whether it is true
それが本当かどうか
if
「〜かどうか」(動詞の目的語のみ、主語には使わない)
ask if he is free
彼が暇かどうか尋ねる
what
「〜すること・もの」(先行詞を含む関係代名詞的用法)
what he wants
彼が欲しいもの
who / when / where / why / how
間接疑問文を導く(疑問詞+S+Vの語順)
I wonder why she left.
なぜ彼女が去ったのか私には分からない
whoever / whatever / whichever
「〜する人は誰でも/〜するものは何でも」(複合関係代名詞)
whatever you like
あなたが好きなものは何でも

4) 形容詞節 (Adjective Clause / 関係詞節)

形容詞節は、直前の名詞(先行詞)を修飾する節で、関係代名詞または関係副詞によって導かれます。

例文 5
関係代名詞による形容詞節
The man who lives next door is a doctor.
隣に住んでいる男性は医者です。
ポイント: who lives next door が先行詞 The man を修飾する形容詞節。関係代名詞 who は節内で主語の働きも兼ねている。
例文 6
関係副詞による形容詞節
This is the town where I was born.
ここは私が生まれた町です。
ポイント: where I was born が先行詞 the town を修飾する形容詞節。関係副詞 where は節内で副詞(=場所)の働きをする。

関係詞(形容詞節を導く語)一覧

関係詞 先行詞 節内での働き
who
主語
whom
目的語
whose
人・もの 所有格
which
もの・動物 主語・目的語
that
人・もの・動物 主語・目的語(先行詞に最上級・all・the only等があるとき好まれる)
when
時を表す名詞 副詞(=時):関係副詞
where
場所を表す名詞 副詞(=場所):関係副詞
why
the reason 副詞(=理由):関係副詞
how / the way
the way(両方は同時使用不可) 副詞(=方法):関係副詞

制限用法と非制限用法(コンマの有無)

例文 7
制限用法 vs 非制限用法
The students who studied hard passed the exam. My brother, who lives in Osaka, is a teacher.
熱心に勉強した学生たちは試験に合格した。/私の兄(弟)は、大阪に住んでいるのだが、教師をしている。
ポイント:
who studied hard(コンマなし=制限用法):先行詞 The students の範囲を「熱心に勉強した学生」に限定する。
who lives in Osaka(コンマあり=非制限用法):先行詞 My brother について補足説明を加えるだけで、限定はしない。非制限用法では関係代名詞 that は使えない。

5) 副詞節 (Adverb Clause)

副詞節は、動詞や文全体を修飾する節で、時・理由・条件・譲歩・目的・結果などの意味を表す従属接続詞によって導かれます。

例文 8
副詞節の基本形
Because he studied hard, he passed the exam.
彼は熱心に勉強したので、試験に合格した。
ポイント: Because he studied hard は主節 he passed the exam 全体を修飾する副詞節。副詞節は文頭にも文末にも置くことができる。

副詞節を導く主な従属接続詞(入試必修)

時: when, while, as, before, after, until, since, as soon as(〜するとすぐに)
理由: because, since, as, now that(今は〜なので)
条件: if, unless(〜でない限り), as long as / provided that(〜する限り、〜という条件で), once(一旦〜すれば)
譲歩: although / though(〜だけれども), even if(たとえ〜でも), even though(〜ではあるが)
目的: so that / in order that(〜するために)
結果: so … that / such … that(非常に…なので〜)
例文 9
目的・結果の副詞節
He studied so hard that he passed the exam so that he could become a doctor.
彼は医者になれるように、試験に合格するほど熱心に勉強した。
ポイント: so hard that he passed the exam は「結果」を表す副詞節、so that he could become a doctor は「目的」を表す副詞節。

6) 節の数による文の分類

英文は、含まれる節の数と種類によって、単文・重文・複文・混文の4つに分類されます。文構造を素早く把握するために重要な区別です。

文の種類 構造 例文
Simple Sentence
単文
主節が1つのみ(S+Vが1組)
She smiled.
彼女は微笑んだ。
Compound Sentence
重文
対等な主節が等位接続詞で2つ以上結ばれる
She smiled, and he laughed.
彼女は微笑み、そして彼は笑った。
Complex Sentence
複文
主節1つ+従属節1つ以上
She smiled when he laughed.
彼が笑ったとき、彼女は微笑んだ。
Compound-Complex Sentence
混文
主節2つ以上+従属節1つ以上
She smiled when he laughed, and everyone felt relieved.
彼が笑ったとき彼女は微笑み、みんなほっとした。

節のまとめ表

節の種類ごとに、役割・導く語・文中での働きを整理しました。

節の種類 英文法上の役割 主に導く語 文中での働き
Main Clause
主節
それだけで文として自立する (導く語なし) 文の中心
Noun Clause
名詞節
名詞と同じ働きをする従属節
that, whether, if, wh-words
主語・目的語・補語・前置詞の目的語
Adjective Clause
形容詞節
先行詞(名詞)を修飾する従属節
who, whom, whose, which, that, when, where, why
名詞を修飾
Adverb Clause
副詞節
動詞・文全体を修飾する従属節
when, because, if, although, so that
時・理由・条件・譲歩・目的・結果などを表す

語彙リスト(出現順)

本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。

番号 英語 日本語訳
01
clause
02
main clause
主節
03
subordinate clause
従属節
04
noun clause
名詞節
05
adjective clause
形容詞節
06
adverb clause
副詞節
07
relative pronoun
関係代名詞
08
relative adverb
関係副詞
09
antecedent
先行詞
10
restrictive
制限用法の
11
non-restrictive
非制限用法の
12
whoever
〜する人は誰でも
13
whichever
〜するものはどちらでも
14
simple sentence
単文
15
compound sentence
重文
16
complex sentence
複文
17
compound-complex sentence
混文

最後の確認

覚えること
節を見分ける最大のポイントは、そのまとまりの中に 主語+動詞(S+V) があるかどうかです。従属節を見つけたら、それが文中で名詞の働きをする 名詞節 なのか、名詞を修飾する 形容詞節 なのか、動詞や文全体を修飾する 副詞節 なのかを、導く語(接続詞・関係詞)と節内の構造から判断しましょう。

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