「間接疑問文」を完全攻略
大学入試で必須となる語順のルール・if/whether・think型の特殊語順を徹底解説
まず全体のルールと全体像
間接疑問文(Indirect Question)とは、疑問文が単独の文としてではなく、別の文の一部(名詞節)として組み込まれた形のことです。大学入試の文法・整序問題・英作文で頻出であり、最大のポイントは「疑問詞の後ろの語順」です。直接疑問文のように do/does/did を使ったり主語と動詞を倒置したりせず、平叙文と同じ語順(疑問詞+主語+動詞)になる点をまず押さえましょう。
1) 間接疑問文とは何か
間接疑問文とは、「彼がどこに住んでいるか知っていますか」のように、疑問文の内容を、know・tell・wonder のような動詞の目的語(名詞節)として文の中に組み込んだ形です。この名詞節全体が、文の主語・目的語・補語などの働きをします。
・直接疑問文 Where does he live? は、疑問詞 Where の後ろで does と主語 he が倒置されている。
・これを I don’t know の目的語として組み込むと、where he lives のように 疑問詞+主語+動詞 という平叙文の語順に戻り、doesは消えて動詞に三単現の -s が付く。
・この where he lives の部分全体が1つの名詞節であり、動詞 know の目的語になっている。
2) 疑問詞のある間接疑問文の作り方
what・who・where・when・why・how など疑問詞を含む疑問文を間接疑問文にする場合、do/does/didを削除し、時制の情報を本動詞に戻して、主語+動詞の順にします。be動詞の疑問文も同様に、倒置をやめて平叙文の語順に戻します。
・doesが消え、動詞 want に三単現の -s が付いて what she wants となる。
・did が使われている過去の疑問文でも同様の変化が起こる:What did he say? → I don’t know what he said.(didが消え、動詞が過去形に戻る)
・be動詞の疑問文 Where is the library? も、倒置していた is と the library を通常の語順に戻し、where the library is とする。
・Could you tell me ~? は、道を尋ねるなど丁寧な依頼表現として大学入試の会話文・英作文で頻出。
・can/will/mustなどの助動詞を含む疑問文も同様:What time will the train arrive? → I want to know what time the train will arrive.
・疑問詞 Who 自体が主語である疑問文は、直接疑問文の時点ですでに 疑問詞+動詞 という平叙文と同じ語順になっている(doが不要)。
・そのため間接疑問文にしても語順は変化せず、who broke the window のようにそのままの形で組み込める。
3) Yes/No疑問文の間接疑問文(if / whether)
yes/noで答える疑問文(疑問詞を含まない疑問文)を間接疑問文にするときは、疑問詞の代わりに if または whether を用い、その後ろは同じく平叙文の語順(S+V)にします。
・if と whether はどちらも「〜かどうか」という意味の名詞節を作れる。
・I wonder if he knows the truth. と I wonder whether he knows the truth. はほぼ同じ意味で使える。
・whether to do:whetherの直後に to不定詞 を続けることができる(whether to go or stay)。ifにはこの用法がない。
・whether or not:whetherは直後に or not を続けて whether or not he is right のようにできる。ifを or not の直前に置くことはできない。
・or not を文末に置く場合は、if・whetherのどちらも可能:I’m not sure whether he is right or not. / I’m not sure if he is right or not.
・whether節は文の主語や前置詞の目的語になれるが、ifの節はこの用法では使えない:Whether he comes or not doesn’t matter.(○)
4) think型の動詞が伴う場合の特殊な語順
think・believe・suppose・guess・imagine のように「意見・推測」を尋ねる動詞が主節にある場合、疑問詞は間接疑問文の中に留まらず、文全体の先頭に移動します。これは大学入試の整序英作文・正誤問題で非常によく狙われるポイントです。
・Do you think where he lives? という語順は誤りである。
・正しくは、疑問詞 Where を文全体の先頭に置き、Where do you think he lives? のように do you think を疑問詞の直後に挟み込む形にする。
・これは think・believe・suppose・guess・imagine が「はい/いいえ」では答えられない動詞であり、疑問詞が尋ねている内容(どこに住んでいるか)に対する答えを直接引き出す必要があるためである。
・know・tell・explain・remember・wonder などの動詞は think型には当てはまらず、疑問詞は前置されない。通常通り Do you know where he lives? という語順になる。
・見分け方の基本は、主節の動詞がyes/noで答えられるかどうかである。Do you know ~? は「知っているか、知らないか」で答えられるためこの疑問詞前置は起こらないが、Do you think ~? はyes/noでは実質的に答えにならないため疑問詞が前に出る。
5) 時制の一致
間接疑問文を含む文で、主節(伝達する側の動詞)が過去形の場合、間接疑問文の中の動詞の時制も、通常の時制の一致のルールに従って過去にずれます。
・主節の動詞 asked が過去形であるため、間接疑問文の中の動詞も現在形 live から過去形 lived に変化する。
・同様に、What time is it? を過去の文の中で伝える場合は She wondered what time it was. のように is が was になる。
・ただし、伝える内容が現在も変わらない事実・真理である場合は、時制の一致の例外として現在形のまま使われることもある。
文法まとめ表
間接疑問文の3つのパターンを、直接疑問文との語順の違いで整理しました。
| パターン | 直接疑問文の語順 | 間接疑問文の語順 |
|---|---|---|
|
疑問詞疑問文
|
疑問詞+do/does/did(またはbe動詞)+主語+動詞 | 疑問詞+主語+動詞(do/does/didは消える) |
|
主語が疑問詞の疑問文
|
疑問詞(=主語)+動詞 | 変化なし(疑問詞+動詞のまま) |
|
Yes/No疑問文
|
do/does/did(またはbe動詞)+主語+動詞 | if / whether+主語+動詞 |
|
think型動詞を伴う疑問詞疑問文
|
Do you think ~?(疑問詞なし) | 疑問詞+do you think+主語+動詞(疑問詞が文頭) |
語彙リスト(出現順)
本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。
| 番号 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 01 |
indirect question
|
間接疑問文 |
| 02 |
direct question
|
直接疑問文 |
| 03 |
word order
|
語順 |
| 04 |
noun clause
|
名詞節 |
| 05 |
interrogative word
|
疑問詞 |
| 06 |
whether
|
〜かどうか |
| 07 |
wonder
|
〜だろうかと思う |
| 08 |
have no idea
|
全く見当がつかない |
| 09 |
tense agreement
|
時制の一致 |
| 10 |
subject question
|
疑問詞が主語になる疑問文 |
最後の確認
① 疑問詞のある疑問文を間接疑問文にするときは、do/does/did を使わず倒置もしない 疑問詞+主語+動詞 の語順にする。
② 疑問詞が主語である疑問文は、間接疑問文にしても語順が変わらない。
③ Yes/No疑問文を間接疑問文にするときは if / whether を使い、その後ろは平叙文の語順にする。
④ think, believe, suppose などの動詞が伴うときは、疑問詞が文全体の先頭に移動する特殊な語順になる。

