「付加疑問文」を完全攻略
大学入試で必須となる作り方・特殊なケース・応答のルールを徹底解説
まず全体のルールと全体像
付加疑問文(tag question)とは、文の最後に「〜ですよね」「〜ではないですよね」という意味の短い疑問形を付け加える表現です。相手に念を押したり、確認・同意を求めたりするときに用いられます。大学入試では、①肯定文と否定文での作り方の逆転、②主語を代名詞に置き換えるルール、③準否定語を含む文の扱い、④Yes/Noで答えるときの注意点、この4点が特に頻出します。
1) 付加疑問文の基本ルール:肯定文と否定文の逆転
付加疑問文の最も基本となるルールは、前の文(主節)が肯定文であれば否定形の付加疑問を、前の文が否定文であれば肯定形の付加疑問をカンマの後に続けるというものです。
前の文 You are a student は肯定文なので、付加疑問には aren’t you という否定の短縮形を用いる。
前の文 You aren’t tired は否定文なので、付加疑問には are you という肯定形を用いる。付加疑問文には必ずカンマ(,)を置いてから続ける。
2) 動詞の種類による付加疑問の作り方
付加疑問で使う語は、前の文にどんな動詞があるかによって決まります。be動詞の文にはbe動詞を、助動詞(can, will, must, shouldなど)の文にはその助動詞を、一般動詞の文にはdo・does・didを、それぞれ主語・時制に合わせて使います。
| 前の文の動詞 | 付加疑問での形 | 例 |
|---|---|---|
|
be動詞
|
同じbe動詞を否定・肯定にして使う |
She is very kind, isn’t she?
彼女はとても親切ですよね。
|
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助動詞(can, will, must, shouldなど)
|
同じ助動詞を否定・肯定にして使う |
They can speak French, can’t they?
彼らはフランス語を話せますよね。
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完了形のhave(助動詞)
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have/hasをそのまま使う |
He has already left, hasn’t he?
彼はもう出発しましたよね。
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一般動詞(現在形)
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do / doesを使う |
She studies English every day, doesn’t she?
彼女は毎日英語を勉強していますよね。
|
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一般動詞(過去形)
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didを使う |
They arrived here yesterday, didn’t they?
彼らは昨日ここに到着しましたよね。
|
主節が I am の場合、文法的には am not I となるはずだが、実際にはほとんど使われず、aren’t I を用いるのが標準的な形である。この点は大学入試の文法問題で狙われやすい。
3) 主語を代名詞に置き換えるルール
付加疑問文の主語は、前の文の主語をそのまま繰り返すのではなく、対応する代名詞に置き換えます。特にthis/that/these/those、everyone・everybody・someone、nothing・somethingなどは書き換え方に注意が必要です。
主語が this や that の場合、付加疑問文の主語は it に置き換える。
主語が these や those の場合、付加疑問文の主語は they に置き換える。
everyone、everybody、someone、somebody などは文法上単数扱いだが、付加疑問文の主語は複数形の they にし、動詞も don’t のように三単現のsを付けない形にするのが一般的である。
nothing や something は付加疑問文の主語では it に置き換える。nothing は形の上では肯定文だが意味の上ではすでに否定を表しているため、付加疑問は肯定形の is it になる(次の項目もあわせて確認)。
4) 準否定語を含む文の付加疑問
never、seldom、rarely、hardly、scarcely、few、little などの語は、notを使っていなくても否定的な意味を持つため「準否定語」と呼ばれます。これらを含む文は見た目が肯定文であっても文全体を否定文として扱い、付加疑問は肯定形にします。大学入試で非常によく狙われるポイントです。
never があるため文全体は否定の意味になる。したがって、notがなくても付加疑問は肯定形の does he にする。
few(ほとんど〜ない:数)や little(ほとんど〜ない:量)も否定的な意味を持つため、付加疑問は肯定形にする。
※ a few、a little のように a が付くと「少しはある」という肯定的な意味になり、この準否定のルールは適用されない点にも注意する。
5) 命令文・Let’s・There is/are の付加疑問文
命令文やLet’s、There is/are構文には、通常の肯定・否定文とは異なる専用の付加疑問文があります。
| 文の種類 | 付加疑問での形 | 例 |
|---|---|---|
| 命令文(依頼) |
will you?
|
Open the window, will you?
窓を開けてくれますよね。
|
| 否定の命令文(禁止) |
will you?
|
Don’t be late, will you?
遅れないでくださいね。
|
| Let’s 〜(勧誘) |
shall we?
|
Let’s go for a walk, shall we?
散歩に行きましょうね。
|
| There is/are 構文 |
isn’t there? / aren’t there?
|
There is a cat under the table, isn’t there?
テーブルの下に猫がいますよね。
|
6) 付加疑問文への応答のしかた
付加疑問文に答えるときは、疑問文が肯定形・否定形のどちらであっても、内容が事実に合っているかどうかでYesかNoかを判断します。日本語の「はい」「いいえ」の感覚と対応が逆転することがあるため、大学入試の応答問題でよく狙われます。
コーヒーが「好きではない」という事実であれば、日本語では「はい(その通りです)」と答えるが、英語では事実が否定(好きではない)なので No, I don’t と答える。逆にコーヒーが好きな場合は Yes, I do となり、日本語の「いいえ」とは対応が逆になる。
7) イントネーションによる意味の違い
付加疑問文は、文末のイントネーション(音の上げ下げ)によって意味合いが変わります。この点はリスニングや音読指導でも重要です。
・文末を下降調(下げ調子)で言うと、話し手が内容をほぼ確信しており、軽い念押しや同意を求める意味になる(「〜ですよね」)。
・文末を上昇調(上げ調子)で言うと、話し手が本当に確信を持っておらず、答えを知りたい真性の疑問になる(「〜ですか?」)。
文法まとめ表
付加疑問文の作り方の要点を、文の種類ごとに整理しました。
| 前の文の種類 | 付加疑問の形 | 注意点 |
|---|---|---|
| 肯定文 | 否定の短縮形+代名詞 | be動詞・助動詞・do/does/didを対応させる |
| 否定文 | 肯定形+代名詞 | notや準否定語があれば否定文として扱う |
| this/that, these/those が主語 | it / they に置き換え | 主語は必ず代名詞にする |
| everyone等が主語 | they に置き換え | 単数扱いの語でもtheyを使う |
| 命令文 / Let’s / There is・are | will you? / shall we? / isn’t there?など | 通常の肯定・否定ルールとは異なる専用の形 |
語彙リスト(出現順)
本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。
| 番号 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 01 |
tag question
|
付加疑問文 |
| 02 |
affirmative sentence
|
肯定文 |
| 03 |
negative sentence
|
否定文 |
| 04 |
auxiliary verb
|
助動詞 |
| 05 |
imperative sentence
|
命令文 |
| 06 |
never
|
決して〜ない |
| 07 |
seldom
|
めったに〜ない |
| 08 |
hardly
|
ほとんど〜ない |
| 09 |
few
|
(数が)ほとんどない |
| 10 |
little
|
(量が)ほとんどない |
| 11 |
everyone
|
みんな、誰でも |
| 12 |
nothing
|
何も〜ない |
| 13 |
intonation
|
イントネーション、抑揚 |
| 14 |
falling tone
|
下降調 |
| 15 |
rising tone
|
上昇調 |
最後の確認
② 付加疑問文の動詞は、前の文のbe動詞・助動詞・do/does/didに対応させ、主語は必ず代名詞にする。
③ never・seldom・hardly・few・littleなどの準否定語を含む文は、notがなくても否定文として扱う。
④ 付加疑問文への応答は、疑問文の形にかかわらず事実に基づいてYes/Noを判断する。

