「Do構文」と「Let’s~の文」を完全攻略
doを使った様々な構文の識別と、Let’sを使った勧誘表現を徹底解説
まず全体のルールと全体像
英語では、be動詞や助動詞(can, willなど)が文中にない一般動詞の文で、疑問文・否定文・強調文などを作るときに、do(does/did)を補って使います。この現象は「Do構文(doを使った様々な構文)」としてまとめて扱われ、疑問文・否定文・付加疑問文・代動詞・強調のdo・本動詞のdoなど、複数の用法があります。一方「Let’s~の文」は、Let usの短縮形Let’sを使い、話し手自身を含めて「一緒に~しよう」と誘う表現です。どちらも一般動詞・原形の扱いを正確に理解しているかが、大学入試で問われます。
1) Do構文(doを使った様々な構文)
一般動詞(be動詞・助動詞以外の動詞)を使った文では、疑問文や否定文を作るためにdo・does・didを補う必要があります。さらに、doには「代動詞」「強調」「本動詞」としての用法もあり、大学入試の語法・文法問題で幅広く出題されます。
① 一般動詞の疑問文・否定文をつくるdo/does/did
・一般動詞の疑問文は Do/Does/Did を主語の前に置き、動詞は原形にする。
・現在形で主語が三人称単数のときは does、過去のときは主語に関係なく did を使う。
・否定文は、動詞の原形の前に don’t/doesn’t/didn’t を置く。be動詞や助動詞を含む文にはdo/does/didを使わない点に注意。
② 代動詞のdo(繰り返しを避けるdo)
・前に出た一般動詞(+目的語など)の反復を避けるため、do/does/didで代用することができる。これを代動詞という。
・比較構文(than)や so does she(彼女もそうだ)のような同意の表現でよく使われる。時制・人称に応じてdo/does/didを使い分ける。
・Neither does she.(彼女もそうではない)のように、否定の同意にも使われる。
・Yes/No疑問文への応答でも代動詞のdoを使う:“Did you finish the report?” “Yes, I did.”
③ 付加疑問文のdo
・一般動詞の肯定文には否定の付加疑問(don’t you? など)を、否定文には肯定の付加疑問(does she? など)をつける。
・付加疑問のdo/does/didは、主節の時制・主語の人称に一致させる。主語は必ず代名詞にする点にも注意。
④ 強調のdo(肯定文を強める)
・一般動詞の原形の直前に do/does/did を置くと、「本当に〜する」「確かに〜した」という強調の意味になる。
・強調のdoも、主語の人称・時制に応じて do/does/did を使い分け、直後の動詞は必ず原形にする。命令文を強調する Do be careful.(どうか気をつけて)も、同じ強調のdoの仲間である。
⑤ 本動詞としてのdo(「〜をする」という意味そのもの)
・doはそれ自体で「〜をする」という意味を持つ一般動詞としても使われる。
・大学入試頻出のコロケーション:do the dishes(皿洗いをする)、do one’s best(全力を尽くす)、do the shopping(買い物をする)、do harm(害を与える)、do good(益になる)、do research(研究をする)。
・「する」という意味の一般動詞のdoと、疑問文・否定文・強調で使う助動詞のdoを混同しないことが重要である。
2) Let’s~の文
Let’sはLet usの短縮形で、命令文の一種でありながら、話し手自身も行動に含めて「(一緒に)~しよう」と相手を誘う特別な形です。大学入試では、否定形・応答・付加疑問文の作り方が頻出します。
① 基本形
・Let’s の直後には必ず動詞の原形が来る。三単現のsやing形をつける誤り(×Let’s goes / ×Let’s going)に注意。
・Let’s はLet usの短縮形だが、意味は「私に~させて」ではなく「(私たちで一緒に)~しよう」という勧誘を表す慣用表現として定着している。
② 否定形(Let’s not)
・Let’sの否定形は、Let’s not のようにLet’sの直後にnotを置く。語順を逆にした誤り(×Let’s don’t go)に特に注意。
・Don’t go.(行かないで/禁止)と Let’s not go.(行くのはやめよう/勧誘の否定)は意味が異なる点も大学入試で問われる。
③ 応答の仕方
・Let’s~の文に賛成するときは Yes, let’s.(ええ、そうしましょう)、反対するときは No, let’s not.(いいえ、やめておきましょう)と答える。
・That’s a good idea.(それはいい考えですね)のように、賛成の気持ちを別の表現で伝えることもできる。
④ 付加疑問文(shall we?)
・Let’s~の文に付加疑問をつけるときは、文末に必ず shall we? を置く。これは決まった形として暗記しておく。
・命令文(youを主語とする通常の命令文)に付加疑問をつける場合は will you? を用いる点との違いにも注意。
⑤ Let’sとLet usの違い
・Let’s(Let usの短縮形)は「(一緒に)〜しよう」という勧誘の意味で定着した表現。
・短縮せずに Let us とそのまま用いると、「私たちに~させてください」という使役・許可を求める依頼の意味になり、勧誘のLet’sとは区別される。文脈上、話し手だけが動作主で聞き手を誘っていない場合は、Let’sに置き換えることができない。
文法まとめ表
Do構文(doを使った様々な構文)の用法を整理しました。
| 用法 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| 疑問文・否定文 | 一般動詞の疑問文・否定文を作る |
Do you know? / I don’t know.
|
| 代動詞 | 前に出た一般動詞の反復を避ける |
I do, too. / So does she.
|
| 付加疑問文 | 文末で確認・同意を求める |
You like it, don’t you?
|
| 強調 | 動詞の意味を強める(本当に〜する) |
I do like it.
|
| 本動詞 | 「〜をする」という意味そのもの |
do the dishes
|
語彙リスト(出現順)
本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。
| 番号 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 01 |
general verb
|
一般動詞 |
| 02 |
auxiliary verb
|
助動詞 |
| 03 |
pro-verb
|
代動詞 |
| 04 |
tag question
|
付加疑問文 |
| 05 |
emphatic do
|
強調のdo |
| 06 |
do one’s best
|
全力を尽くす |
| 07 |
do harm
|
害を与える |
| 08 |
do research
|
研究をする |
| 09 |
Let’s
|
〜しよう(Let usの短縮形) |
| 10 |
Let us
|
私たちに〜させてください |
| 11 |
shall we
|
〜しましょうか(Let’sへの付加疑問) |
最後の確認
② いずれの用法でも、doの後ろに続く動詞は原形になる。主語の人称・時制に応じて do/does/did を正しく使い分けることが大学入試の得点源になる。
③ Let’s はLet usの短縮形で「(一緒に)〜しよう」という勧誘を表す。直後は必ず動詞の原形。
④ Let’sの否定形は Let’s not(語順に注意)、付加疑問は shall we?、応答は Yes, let’s. / No, let’s not. となる。

