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0027 文型判定の手がかり

英文法 総合解説
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「文型判定の手がかり」を完全攻略

大学入試で必須となる5文型の見分け方・判定テストを徹底解説

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まず全体のルールと全体像

英文の文型(Sentence Pattern)は、動詞のあとにどの要素が続くかによって決まります。大学入試の並べ替え・空所補充・下線部解釈では、目に見える語順だけでなく「その名詞・形容詞が何の働きをしているか」を判定する力が問われます。ポイントは、①S=Cの等式が成り立つか、②O=Cの等式が成り立つか、③その語が本当に目的語(O)なのか単なる修飾語(M)なのか、という3つの判定テストです。

SとC の等式テスト
S = C ?
主語とその後の語が「イコールの関係」ならC(補語)、SVCの文型
OとC の等式テスト
O = C ?
目的語とその後の語が「イコールの関係」ならC(補語)、SVOCの文型
目的語か修飾語(M)か
O or M ?
名詞に見えても副詞的に働く語(時間・距離など)はMであり文型に数えない
受動態変形テスト
Passive test
「その名詞を主語にして受け身にできるか」で目的語かどうかを確認できる

1) 5文型の全体像

英語の文はすべて、動詞の後ろに続く要素の種類によって5つの型(SV・SVC・SVO・SVOO・SVOC)のいずれかに分類されます。まずはこの骨格を正確に押さえることが、判定の出発点になります。

文型 構造 例文
SV
主語+完全自動詞(Oも Cも不要)
Birds fly.
鳥は飛ぶ。
SVC
主語+不完全自動詞+補語(S=C)
She is a teacher.
彼女は先生だ。
SVO
主語+完全他動詞+目的語(S≠O)
I like music.
私は音楽が好きだ。
SVOO
主語+授与動詞+間接目的語+直接目的語(O≠O)
She gave him a present.
彼女は彼にプレゼントをあげた。
SVOC
主語+不完全他動詞+目的語+補語(O=C)
We call him Ken.
私たちは彼をケンと呼ぶ。

2) 手がかり① 自動詞か他動詞かを見極める

文型判定の第一歩は、動詞が自動詞(後ろにOが不要)か他動詞(後ろにOが必要)かを見抜くことです。特に、日本語の意味につられて前置詞を付けてしまう「紛らわしい他動詞」は入試最頻出のポイントです。

例文 1
前置詞不要の他動詞
She married him, and they discussed their future together.
彼女は彼と結婚し、二人は将来について話し合った。
入試最頻出の「前置詞不要の他動詞」:
marry(〜と結婚する)※ marry with ~ は誤り
discuss(〜について話し合う)※ discuss about ~ は誤り
mention(〜に言及する)
resemble(〜に似ている)
reach(〜に到着する)※ reach at/to ~ は誤り
approach(〜に近づく)
attend(〜に出席する)
answer(〜に答える)
enter(〜に入る)
例文 2
前置詞を伴う自動詞(O ではなく前置詞句)
I am looking for my key, and I will wait for you.
私は鍵を探していて、あなたを待つつもりだ。
ポイント:これらの動詞は自動詞であり、後ろの名詞は前置詞の目的語であって文の目的語(O)ではない。よって文型はSVである。
look for ~(〜を探す) ・wait for ~(〜を待つ) ・listen to ~(〜を聞く) ・arrive at/in ~(〜に到着する) ・object to ~(〜に反対する) ・apologize to ~(〜に謝る) ・reply to ~(〜に返事する)

3) 手がかり② SVとSVCの区別(S=Cテスト)

動詞の後ろに名詞や形容詞が1つ続く場合、それがCなのかMなのかを見抜くカギは「主語(S)とイコールの関係になっているか」です。S=Cが成り立てばSVCの文型、成り立たなければその語は単なる修飾語(M)でありSVの文型です。

例文 3
S=Cが成り立つ(SVC)
He became famous, and he remained calm.
彼は有名になり、そして冷静なままだった。
ポイント:He = famous、He = calm という等式が成り立つため、どちらもSVC。
SVCを作る代表的な動詞(連結動詞):
・状態:be, remain, stay, keep
・変化:become, get, grow, turn, go, come, fall
・見え方・様子:seem, appear, look, sound, feel, taste, smell
例文 4
S≠Cで、Mにすぎない(SV)
He went there yesterday, and he came home late.
彼は昨日そこへ行き、そして遅く帰宅した。
ポイント:He ≠ there、He ≠ home(場所を表す副詞的な語)であり、等式が成立しない。したがってtherehomeはCではなくM(修飾語)であり、文型はSVにとどまる。同じgocomeでも、後続語がS=Cを満たすか満たさないかで文型判定が変わる点に注意する。

4) 手がかり③ SVOとSVCの識別(感覚動詞の落とし穴)

look, feel, sound, taste, smell などの感覚動詞は、後ろに形容詞が来ればSVC、後ろに前置詞+名詞が来れば別の構造になる点で入試頻出です。また同じ動詞でも意味によってSVOにもSVCにもなる点に注意が必要です。

例文 5
感覚動詞の判定
This cake tastes good, but it looks like a mistake.
このケーキは美味しいが、失敗作のように見える。
ポイント:
tastes good:This cake = good という等式が成立するのでSVC。形容詞を続け、副詞(goodly のような形)にはしない。
looks like ~:like以下は前置詞句であり、動詞は自動詞的にlook+likeの形で「〜のように見える」という意味になる(この場合も文全体としてはlook=SVCの仲間として扱われることが多いが、後続要素は前置詞句である点に注意)。
例文 6
同一動詞でSVCとSVOが分かれる例
He grew old, but he also grows tomatoes in his garden.
彼は年をとったが、庭でトマトも育てている。
ポイント:
grew old:He = old が成立 → SVC(「〜になる」の意味)
grows tomatoes:He ≠ tomatoes → SVO(「〜を育てる」の意味)
動詞の意味が変わることで文型も変化する典型例であり、S=Cのテストを機械的に当てはめることが判定の確実な方法である。

5) 手がかり④ SVOOの判定(O≠Oの授与関係)

動詞の後ろに名詞が2つ連続する場合、その2つの名詞の間に「与える人・与えられる人・与えるもの」という授与関係があり、かつ2つの名詞にイコールの関係がなければSVOOです。

例文 7
SVOOの判定と書き換えテスト
She gave him a present. = She gave a present to him.
彼女は彼にプレゼントをあげた。
ポイント:him(人)≠ a present(もの)であり等式は成立しない。この文はto/forを使った書き換えが可能かどうかでもSVOOと判定できる。
toを使うグループ(相手に「届く」動詞): give, tell, show, teach, send, lend, offer, pay
forを使うグループ(相手のために「作る・確保する」動詞): make, buy, cook, find, get
ofを使う例外: ask(ask A of B の形)

6) 手がかり⑤ SVOCの判定(O=Cの等式テスト)

動詞の後ろに名詞が2つ、または名詞+形容詞が続く場合、目的語(O)とその後の語(C)が等式の関係にあればSVOCです。これはSVOOと形が似ているため、大学入試で最も差がつく判定ポイントです。

例文 8
SVOOとSVOCの最頻出識別
We made him a doctor. We made him a cake.
私たちは彼を医者にした。/私たちは彼にケーキを作ってあげた。
ポイント(入試最重要の識別):
made him a doctor:him = a doctor が成立 → SVOC(「彼を医者にした」)
made him a cake:him ≠ a cake → SVOO(「彼にケーキを作った」)
同じ make + him + 名詞 という形でも、O=Cが成り立つかどうかで意味も文型もまったく異なる。これは並べ替え問題や誤文訂正で頻出のポイントである。
例文 9
形容詞をCとするSVOC
The news made her happy, and we found the movie interesting.
その知らせは彼女を幸せにし、私たちはその映画を面白いと感じた。
ポイント:her = happy、the movie = interesting という等式が成立し、いずれもSVOC。
SVOCを作る代表的な動詞: make, call, name, keep, find, leave, consider, elect, paint
例文 10
不定詞・原形不定詞・分詞をCとするSVOC
I want him to succeed. She let him go. I saw him crossing the street.
私は彼に成功してほしい。彼女は彼を行かせた。私は彼が通りを渡っているのを見た。
ポイント:him が意味上の主語となり、後ろの動詞(to succeed / go / crossing)が意味上の述語になるという「S+V」の関係(=O=Cの発展形)が成立している。
to不定詞をCにとる動詞: want, ask, tell, allow, expect, advise, force
原形不定詞をCにとる使役動詞: make, have, let
原形不定詞・現在分詞・過去分詞をCにとる知覚動詞: see, watch, hear, feel, notice

7) 手がかり⑥ 副詞的目的格を目的語と誤認しない

時間・距離・様態・方向などを表す名詞は、一見すると目的語(O)のように見えても、実際には副詞の働きをする「副詞的目的格」であり、文型のカウントには入りません。この区別を怠ると、自動詞をSVOと誤判定してしまいます。

例文 11
副詞的目的格(M)の識別
He ran three miles this morning, and stayed there two years.
彼は今朝3マイル走り、そこに2年間滞在した。
ポイント:three miles(距離)、this morning(時)、two years(期間)はいずれも名詞の形をしているが、意味の上では「どれくらい・いつ」を示す副詞的目的格(M)であり、run・stayという自動詞の直後にあっても文型はSVのままである。受動態にできるかどうかで確認すると、”Three miles were run by him.“のような不自然な受動文は成立しにくく、Oではないことが裏付けられる。

8) 手がかり⑦ 受動態変形テストで目的語かどうかを確認する

ある名詞が本当に目的語(O)であるかどうかを最終確認する方法として、「その名詞を主語にして受動態にできるか」というテストが有効です。

例文 12
受動態変形による最終確認
They made him captain. He was made captain by them.
彼らは彼をキャプテンにした。彼は彼らによってキャプテンにされた。
ポイント:himを主語にして受動態He was made captainが自然に成立するため、himは目的語(O)であると確認できる。このときcaptainは受動態にしてもそのまま補語として残ることから、O=Cの関係にあったことも同時に裏付けられる。

文型判定フローチャート(まとめ)

実際の入試問題では、以下の手順で機械的に判定すると迷いがなくなります。

手順 チェック内容 結果
STEP 1 動詞の後ろに何もない、または副詞的目的格(M)しかない
SV
STEP 2 後ろに名詞・形容詞が1つ → S=Cが成立するか
S=C なら SVC/不成立ならSV(Mの可能性)
STEP 3 後ろに名詞が1つ → S≠Cで、かつ受動態にできる
SVO
STEP 4 後ろに名詞が2つ → 2つの名詞にO=Oの等式が成立しない(授与関係)
SVOO
STEP 5 後ろに名詞+名詞/形容詞/to不定詞/原形不定詞/分詞 → O=Cが成立する
SVOC

語彙リスト(出現順)

本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。

番号 英語 日本語訳
01
sentence pattern
文型
02
complement
補語
03
object
目的語
04
modifier
修飾語
05
transitive verb
他動詞
06
intransitive verb
自動詞
07
linking verb
連結動詞
08
direct object
直接目的語
09
indirect object
間接目的語
10
adverbial objective
副詞的目的格
11
passive voice
受動態
12
perception verb
知覚動詞
13
causative verb
使役動詞
14
bare infinitive
原形不定詞

最後の確認

覚えること
文型判定で最も差がつくのは、S=C のテストと O=C のテストです。動詞の後ろに続く名詞や形容詞を見たら、まず「等式が成り立つか」を確認し、成り立たなければ次に「それは本当に 目的語(O) なのか、それとも時間・距離・様態を表す 修飾語(M) にすぎないのか」を確認してください。この二段階の判定を機械的に行うことで、SVOOとSVOCの識別のような入試最頻出の紛らわしいポイントも正確に見分けられるようになります。

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