「ピリオド(Period)」を完全攻略
大学入試で必須となる定義・用法・注意点を徹底解説
まず全体のルールと全体像
ピリオド(period)は、アメリカ英語での呼び方で、イギリス英語では full stop(フルストップ)と呼ばれます。最も基本的な役割は「文の終わり」を示すことですが、大学入試の英文法・英作文では、省略語・小数点・間接疑問文といった、文末以外の用法や、ピリオドを打ってはいけない場面の判断が頻繁に問われます。
1) 文末の記号としてのピリオド
ピリオドの最も基本的な役割は、平叙文(declarative sentence)と命令文(imperative sentence)の終わりに打ち、一つの文が完結したことを示すことです。疑問文には疑問符(?)、感嘆文には感嘆符(!)を用いるため、文末に何を打つかは文の種類によって決まります。
・1文目は事実を述べる平叙文(declarative sentence)であり、ピリオドで終える。
・2文目は指示・命令を表す命令文(imperative sentence)であり、こちらもピリオドで終える(感嘆的な命令の場合のみ ! を用いる)。
間接疑問文はピリオドで終える(入試最重要ポイント)
・この文の内部には「疑問詞+SV」という疑問の内容が含まれているが、文全体としては I wonder ~ という平叙文である。
・したがって、文末には疑問符(?)ではなくピリオド(.)を打つのが正しい。
・同様の構文:I don’t know if she will come.(彼女が来るかどうか私は知らない。)/Could you tell me where the station is.
・大学入試の正誤問題・整序問題で、間接疑問文の文末に誤って ? を付けてしまう受験生が非常に多いため、要注意。
・形は疑問文(Would you ~)だが、実際には相手に行動を求める依頼(request)であるため、文末をピリオドで終えることが認められる。
・一方、純粋に返答(yes/no)を求める疑問として発する場合は疑問符(?)を用いる。文の機能(依頼か質問か)によって使い分ける点が大学入試の読解・文法問題で問われることがある。
2) 省略語・略語とピリオド
単語の一部を省略して短くした語(abbreviation)には、省略の印としてピリオドを打つのが原則です。特にアメリカ英語ではこの原則が徹底されており、大学入試の英文中に頻出する省略語の綴りを正確に覚えておく必要があります。
・Dr.(Doctor)、Mr.(Mister)のような敬称の省略形にはピリオドを打つ。
・a.m.(ante meridiem=午前)のように、2つの頭文字それぞれにピリオドを打つ略語もある。
・文末が省略語のピリオドと重なる場合、ピリオドを2つ続けて打つことはなく、1つだけで文末と略語の両方を兼ねる(例:He arrived at 9 p.m. であり、p.m.. とはしない)。
大学入試頻出の省略語一覧
| 省略語 | もとの語・意味 | 入試での用例 |
|---|---|---|
|
Mr.
|
Mister(〜氏、男性への敬称) |
Mr. Johnson
|
|
Mrs.
|
既婚女性への敬称 |
Mrs. Johnson
|
|
Ms.
|
未婚・既婚を問わない女性への敬称 |
Ms. Johnson
|
|
Dr.
|
Doctor(博士、医師) |
Dr. Tanaka
|
|
Prof.
|
Professor(教授) |
Prof. Yamada
|
|
St.
|
Saint(聖〜)/Street(〜通り) |
St. Paul’s Cathedral
|
|
vs.
|
versus(〜対〜) |
Japan vs. Brazil
|
|
etc.
|
et cetera(〜など) |
books, pens, etc.
|
|
i.e.
|
id est(すなわち) |
his hometown, i.e., Kyoto
|
|
e.g.
|
exempli gratia(例えば) |
fruits, e.g., apples
|
|
a.m.
|
ante meridiem(午前) |
8 a.m.
|
|
p.m.
|
post meridiem(午後) |
6 p.m.
|
|
U.S.
|
United States(アメリカ合衆国) |
the U.S. government
|
|
Co.
|
Company(会社) |
Smith and Co.
|
|
Ph.D.
|
Doctor of Philosophy(博士号) |
a Ph.D. in biology
|
ピリオドを打たない大文字の略語(頭字語)との区別
・NASAやUNESCOのように、各単語の頭文字をつなげて1つの単語のように発音する頭字語(acronym)には、現代の英語では通常ピリオドを打たない。
・一方、U.S.やU.K.のように1文字ずつ読む省略語には、ピリオドを打つ表記(伝統的表記)と、打たない表記(US, UK という現代的・簡略な表記)の両方が使われており、どちらも誤りではない。ただし1つの文章内では表記を統一するのが原則である。
3) 小数点としてのピリオド
英語では、数字の整数部分と小数部分を区切る記号(decimal point)としてピリオドを用います。多くのヨーロッパ言語ではコンマ(,)を小数点に使うため、この違いは英文の数字を読み上げたり書き取ったりする際の頻出の注意点です。
・小数点は point と読み、小数点以下の数字は1桁ずつ読み上げる。
・3.14 → three point one four(× three point fourteen とは読まない)。
・0.5 → zero point five または point five(口語では整数部分の0を省略することがある)。
・URLやメールアドレスの中のピリオド「.」は dot(ドット)と読む。
・www.example.com → double-u double-u double-u dot example dot com
・メールアドレスの @ は at と読む。
4) 引用符とピリオドの位置
引用符(quotation marks)とピリオドをどちらを先に置くかは、アメリカ英語とイギリス英語で慣習が異なります。英作文の添削や読解での引用表現の正確な理解のために押さえておきたい項目です。
・アメリカ英語では、ピリオドが引用符が示す発言の一部でなくても、慣習として閉じ引用符の内側に置く:He said, “I will come.”
・イギリス英語では、ピリオドが引用された発言そのものの一部である場合のみ内側に置き、そうでなければ閉じ引用符の外側に置く:He said he would come’.
・大学入試の英作文では、どちらの方式で書いても大きな減点対象にはならないが、1つの答案の中で表記を統一することが重要である。
5) その他ピリオドに関する注意点
・書籍・記事のタイトルや見出し(title/headline)は、それ自体が完結した文でなくても文の形をとることがあるが、末尾にピリオドは通常打たない。
・番号付きリストの項目が単語や句(完全な文でない)で終わる場合も、末尾にピリオドを打たないのが一般的である。
・ピリオドを3つ連続して打つ「ellipsis(省略記号)」は、文の一部を省略したり、言葉が途切れる様子を表したりする際に使われる、通常のピリオドとは別の記号である。
・引用文の一部を省略して抜き出す場合にも用いられる:The report stated that the results were… surprising.
文法まとめ表
ピリオドの主な用法を、場面ごとに整理しました。
| 用法 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
|
文末の終止符
|
平叙文・命令文・間接疑問文の終わりに打つ(疑問文そのものには打たない) |
I wonder what time it is.
|
|
省略語のピリオド
|
語の一部を省略した印として打つ(Mr., Dr., a.m. など) |
Dr. Smith
|
|
小数点
|
整数部分と小数部分を区切る(1桁ずつ point で読む) |
3.14
|
|
URL・メールのドット
|
「dot」と読む区切り記号 |
example.com
|
|
使わない場合
|
疑問文・感嘆文・タイトル・見出しの末尾 |
What time is it?
|
語彙リスト(出現順)
本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。
| 番号 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 01 |
period
|
ピリオド(米) |
| 02 |
full stop
|
ピリオド(英) |
| 03 |
declarative sentence
|
平叙文 |
| 04 |
imperative sentence
|
命令文 |
| 05 |
indirect question
|
間接疑問文 |
| 06 |
abbreviation
|
省略語 |
| 07 |
acronym
|
頭字語 |
| 08 |
decimal point
|
小数点 |
| 09 |
quotation mark
|
引用符 |
| 10 |
ellipsis
|
省略記号(…) |
最後の確認
① 平叙文・命令文・そして間接疑問文(indirect question)の文末にはピリオドを打つ。疑問文そのものには打たない。
② 省略語(abbreviation)には省略の印としてピリオドを打つが、頭字語(acronym)には通常打たない。
③ 数字の小数点(decimal point)としても使われ、小数部分は1桁ずつ読む。
④ 書名・見出し・タイトルの末尾にはピリオドを打たないのが原則である。

