「クエスチョンマーク(疑問符)」を完全攻略
大学入試で必須となる用法・語順のルールを徹底解説
まず全体のルールと全体像
クエスチョンマーク(疑問符、question mark「?」)は、文末に置いて「その文が疑問文である」ことを示す記号です。大学入試で最も差がつくのは、単に疑問符を打つ位置ではなく、「疑問符を付けない疑問文(間接疑問文)」が存在するという点と、その際の語順の変化です。以下の4つの疑問文タイプの違いを正確に押さえることが攻略の鍵になります。
1) 直接疑問文と疑問符の基本用法
相手に直接何かを尋ねる文(直接疑問文、direct question)では、文末に必ず疑問符「?」を付けます。Yes/No疑問文では be動詞・助動詞・doが主語の前に出て倒置が起こり、Wh疑問文では疑問詞が文頭に置かれ、その後ろで主語と(助)動詞が倒置します。
・be動詞疑問文:Are you a student?(be動詞+主語の語順)
・一般動詞疑問文:Do you speak English?(Do/Does/Did+主語+動詞の原形)
・現在完了疑問文:Have you finished your homework?(Have/Has+主語+過去分詞)
・いずれも文末に疑問符「?」を付ける。
・疑問詞(what, where, when, why, who, which, how)を文頭に置き、その直後で主語と(助)動詞を倒置する。
・ただし疑問詞が主語になる場合(Who broke the window? など)は倒置せず、通常の語順のまま疑問符を付ける。
2) 疑問符を付けない疑問文――間接疑問文(最重要ポイント)
疑問の内容が、文全体の主語や目的語になる名詞節として文の中に組み込まれた形を「間接疑問文(indirect question / embedded question)」と呼びます。この場合、疑問詞の後ろの語順は疑問文特有の倒置をせず、主語+動詞(S+V)の平叙文と同じ語順になります。そして、文全体が疑問文かどうかは、あくまで主節(外側の文)が疑問文であるかどうかで決まります。これが大学入試で最も狙われるポイントです。
・what he wants:疑問詞の後ろが「he wants」という平叙文の語順(does は使わない)。
・if I was tired:Yes/No疑問の内容は if または whether を使って名詞節にする。
・文全体(I don’t know や She asked me)が平叙文(伝達文)なので、文末には疑問符を付けず、ピリオドを打つ。
・埋め込まれた節の内部(what he wants、where the station is)は、依然として倒置しない平叙文の語順のままである(× what does he want、× where is the station)。
・しかし、文全体の主節(Do you know、Can you tell me)自体が疑問文(倒置あり)であるため、文末には疑問符を付ける。
・つまり「疑問符を付けるかどうか」は文全体の種類で決まり、「語順が倒置するかどうか」は間接疑問部分か直接疑問部分かで決まるという、2つの別の判断基準がある点に注意する。
3) 付加疑問文 (Tag Question) と疑問符
平叙文の直後に、コンマに続けて短い疑問形(付加疑問)を付け足し、相手に確認や同意を求める形です。付加疑問文は必ず疑問符で終わります。肯定文には否定の付加疑問、否定文には肯定の付加疑問を付けるのが原則です。
・肯定文 → 否定の付加疑問:You are tired, aren’t you?
・否定文 → 肯定の付加疑問:She doesn’t like coffee, does she?
・付加疑問には、主節で使われている(助)動詞と同じ種類(be動詞・助動詞・do/does/did)を使う。
・命令文の付加疑問には will you を、Let’s で始まる文には shall we を用いる:Open the window, will you? Let’s go, shall we?
4) 修辞疑問文 (Rhetorical Question) と疑問符
形式は疑問文でありながら、話し手が答えを求めているのではなく、自分の主張を強調するために用いる文を修辞疑問文と呼びます。答えを期待していなくても、文の形が疑問文である以上、疑問符は必ず付けます。
・Who knows?=「誰も知らない(No one knows)」という強い否定の意味を持つ。
・否定形の修辞疑問文(Isn’t it wonderful?)は「とても〜だ」という強い肯定の意味を表す。
・意味上は平叙文に近くても、形式が疑問文(倒置あり)である限り、文末は疑問符で終える。
5) 平叙文の語順のままの疑問文
話し言葉やくだけた文体では、倒置をせず平叙文と同じ語順のまま、文末を上昇イントネーションで発音して疑問の意味を表すことがあります。書き言葉でもこの形を用いる場合は、疑問の意味であることを示すため必ず疑問符を付けます。
・You’re kidding?:語順は平叙文(You are kidding)のままだが、驚き・確認の気持ちを込めて疑問符を付ける。
・このタイプはくだけた会話表現であり、大学入試の英作文では通常の倒置疑問文を用いるのが基本である。
6) 疑問符と引用符・その他の記号との位置関係
疑問符と引用符(クオーテーションマーク)を同時に使う場合、疑問の対象がどこにあるかによって疑問符を引用符の内側に置くか外側に置くかが変わります。
・引用符の中身自体が疑問文である場合:疑問符は引用符の内側に置く(He asked, “Where are you going?”)。
・引用符の中身は平叙文だが、文全体(主節)が疑問文である場合:疑問符は引用符の外側に置く(Did she really say, “I will help you”?)。
・疑問符は、それが疑問の意味を担っている範囲の直後に置く、という原則で判断する。
文法まとめ表
それぞれの疑問文タイプについて、疑問符の有無と語順のルールを整理しました。
| タイプ | 疑問符 | 語順のルール |
|---|---|---|
|
直接疑問文
|
必ず付ける | 主語と(助)動詞が倒置する |
|
間接疑問文
|
主節が平叙文なら付けない/主節が疑問文なら付ける | 埋め込まれた節の内部は倒置しない(S+V の語順) |
|
付加疑問文
|
必ず付ける | 主節の(助)動詞と肯定・否定を反転させて繰り返す |
|
修辞疑問文
|
必ず付ける | 直接疑問文と同じ倒置の形をとる |
語彙リスト(出現順)
本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。
| 番号 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 01 |
question mark
|
疑問符 |
| 02 |
direct question
|
直接疑問文 |
| 03 |
indirect question
|
間接疑問文 |
| 04 |
embedded question
|
埋め込み疑問文(間接疑問文) |
| 05 |
tag question
|
付加疑問文 |
| 06 |
rhetorical question
|
修辞疑問文 |
| 07 |
inversion
|
倒置 |
| 08 |
word order
|
語順 |
| 09 |
auxiliary verb
|
助動詞 |
| 10 |
whether
|
〜かどうか |
| 11 |
interrogative sentence
|
疑問文 |
| 12 |
reported speech
|
伝達文(間接話法) |
最後の確認
① 直接疑問文(Direct question) は、主語と(助)動詞を倒置させ、文末に必ず疑問符を付ける。
② 間接疑問文(Indirect question) では、疑問詞や if / whether の後ろは倒置しない平叙文の語順になる。疑問符を付けるかどうかは、埋め込まれた節ではなく文全体(主節)が疑問文かどうかで決まる。
③ 付加疑問文(Tag question) と 修辞疑問文(Rhetorical question) は、意味上は確認や強調であっても、形式が疑問文である以上、必ず疑問符で終える。

