「文型判定の手がかり」を完全攻略
大学入試で必須となる5文型の見分け方・判定テストを徹底解説
まず全体のルールと全体像
英文の文型(Sentence Pattern)は、動詞のあとにどの要素が続くかによって決まります。大学入試の並べ替え・空所補充・下線部解釈では、目に見える語順だけでなく「その名詞・形容詞が何の働きをしているか」を判定する力が問われます。ポイントは、①S=Cの等式が成り立つか、②O=Cの等式が成り立つか、③その語が本当に目的語(O)なのか単なる修飾語(M)なのか、という3つの判定テストです。
1) 5文型の全体像
英語の文はすべて、動詞の後ろに続く要素の種類によって5つの型(SV・SVC・SVO・SVOO・SVOC)のいずれかに分類されます。まずはこの骨格を正確に押さえることが、判定の出発点になります。
| 文型 | 構造 | 例文 |
|---|---|---|
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SV
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主語+完全自動詞(Oも Cも不要) |
Birds fly.
鳥は飛ぶ。
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SVC
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主語+不完全自動詞+補語(S=C) |
She is a teacher.
彼女は先生だ。
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SVO
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主語+完全他動詞+目的語(S≠O) |
I like music.
私は音楽が好きだ。
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SVOO
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主語+授与動詞+間接目的語+直接目的語(O≠O) |
She gave him a present.
彼女は彼にプレゼントをあげた。
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SVOC
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主語+不完全他動詞+目的語+補語(O=C) |
We call him Ken.
私たちは彼をケンと呼ぶ。
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2) 手がかり① 自動詞か他動詞かを見極める
文型判定の第一歩は、動詞が自動詞(後ろにOが不要)か他動詞(後ろにOが必要)かを見抜くことです。特に、日本語の意味につられて前置詞を付けてしまう「紛らわしい他動詞」は入試最頻出のポイントです。
・marry(〜と結婚する)※ marry with ~ は誤り
・discuss(〜について話し合う)※ discuss about ~ は誤り
・mention(〜に言及する)
・resemble(〜に似ている)
・reach(〜に到着する)※ reach at/to ~ は誤り
・approach(〜に近づく)
・attend(〜に出席する)
・answer(〜に答える)
・enter(〜に入る)
・look for ~(〜を探す) ・wait for ~(〜を待つ) ・listen to ~(〜を聞く) ・arrive at/in ~(〜に到着する) ・object to ~(〜に反対する) ・apologize to ~(〜に謝る) ・reply to ~(〜に返事する)
3) 手がかり② SVとSVCの区別(S=Cテスト)
動詞の後ろに名詞や形容詞が1つ続く場合、それがCなのかMなのかを見抜くカギは「主語(S)とイコールの関係になっているか」です。S=Cが成り立てばSVCの文型、成り立たなければその語は単なる修飾語(M)でありSVの文型です。
SVCを作る代表的な動詞(連結動詞):
・状態:be, remain, stay, keep
・変化:become, get, grow, turn, go, come, fall
・見え方・様子:seem, appear, look, sound, feel, taste, smell
4) 手がかり③ SVOとSVCの識別(感覚動詞の落とし穴)
look, feel, sound, taste, smell などの感覚動詞は、後ろに形容詞が来ればSVC、後ろに前置詞+名詞が来れば別の構造になる点で入試頻出です。また同じ動詞でも意味によってSVOにもSVCにもなる点に注意が必要です。
・tastes good:This cake = good という等式が成立するのでSVC。形容詞を続け、副詞(goodly のような形)にはしない。
・looks like ~:like以下は前置詞句であり、動詞は自動詞的にlook+likeの形で「〜のように見える」という意味になる(この場合も文全体としてはlook=SVCの仲間として扱われることが多いが、後続要素は前置詞句である点に注意)。
・grew old:He = old が成立 → SVC(「〜になる」の意味)
・grows tomatoes:He ≠ tomatoes → SVO(「〜を育てる」の意味)
動詞の意味が変わることで文型も変化する典型例であり、S=Cのテストを機械的に当てはめることが判定の確実な方法である。
5) 手がかり④ SVOOの判定(O≠Oの授与関係)
動詞の後ろに名詞が2つ連続する場合、その2つの名詞の間に「与える人・与えられる人・与えるもの」という授与関係があり、かつ2つの名詞にイコールの関係がなければSVOOです。
toを使うグループ(相手に「届く」動詞): give, tell, show, teach, send, lend, offer, pay
forを使うグループ(相手のために「作る・確保する」動詞): make, buy, cook, find, get
ofを使う例外: ask(ask A of B の形)
6) 手がかり⑤ SVOCの判定(O=Cの等式テスト)
動詞の後ろに名詞が2つ、または名詞+形容詞が続く場合、目的語(O)とその後の語(C)が等式の関係にあればSVOCです。これはSVOOと形が似ているため、大学入試で最も差がつく判定ポイントです。
・made him a doctor:him = a doctor が成立 → SVOC(「彼を医者にした」)
・made him a cake:him ≠ a cake → SVOO(「彼にケーキを作った」)
同じ make + him + 名詞 という形でも、O=Cが成り立つかどうかで意味も文型もまったく異なる。これは並べ替え問題や誤文訂正で頻出のポイントである。
SVOCを作る代表的な動詞: make, call, name, keep, find, leave, consider, elect, paint
・to不定詞をCにとる動詞: want, ask, tell, allow, expect, advise, force
・原形不定詞をCにとる使役動詞: make, have, let
・原形不定詞・現在分詞・過去分詞をCにとる知覚動詞: see, watch, hear, feel, notice
7) 手がかり⑥ 副詞的目的格を目的語と誤認しない
時間・距離・様態・方向などを表す名詞は、一見すると目的語(O)のように見えても、実際には副詞の働きをする「副詞的目的格」であり、文型のカウントには入りません。この区別を怠ると、自動詞をSVOと誤判定してしまいます。
8) 手がかり⑦ 受動態変形テストで目的語かどうかを確認する
ある名詞が本当に目的語(O)であるかどうかを最終確認する方法として、「その名詞を主語にして受動態にできるか」というテストが有効です。
文型判定フローチャート(まとめ)
実際の入試問題では、以下の手順で機械的に判定すると迷いがなくなります。
| 手順 | チェック内容 | 結果 |
|---|---|---|
| STEP 1 | 動詞の後ろに何もない、または副詞的目的格(M)しかない |
SV
|
| STEP 2 | 後ろに名詞・形容詞が1つ → S=Cが成立するか |
S=C なら SVC/不成立ならSV(Mの可能性)
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| STEP 3 | 後ろに名詞が1つ → S≠Cで、かつ受動態にできる |
SVO
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| STEP 4 | 後ろに名詞が2つ → 2つの名詞にO=Oの等式が成立しない(授与関係) |
SVOO
|
| STEP 5 | 後ろに名詞+名詞/形容詞/to不定詞/原形不定詞/分詞 → O=Cが成立する |
SVOC
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語彙リスト(出現順)
本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。
| 番号 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 01 |
sentence pattern
|
文型 |
| 02 |
complement
|
補語 |
| 03 |
object
|
目的語 |
| 04 |
modifier
|
修飾語 |
| 05 |
transitive verb
|
他動詞 |
| 06 |
intransitive verb
|
自動詞 |
| 07 |
linking verb
|
連結動詞 |
| 08 |
direct object
|
直接目的語 |
| 09 |
indirect object
|
間接目的語 |
| 10 |
adverbial objective
|
副詞的目的格 |
| 11 |
passive voice
|
受動態 |
| 12 |
perception verb
|
知覚動詞 |
| 13 |
causative verb
|
使役動詞 |
| 14 |
bare infinitive
|
原形不定詞 |
最後の確認

