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0029 他動詞の用法

英文法 総合解説
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「他動詞」の用法を完全攻略

大学入試で必須となる定義・紛らわしい語法・SVOO/SVOCを徹底解説

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まず全体のルールと全体像

他動詞(transitive verb)とは、動作の対象となる目的語(object)を、前置詞を介さずに直接とる動詞です。日本語では「〜に」「〜について」のように助詞を伴って訳すことが多いため、英語でも前置詞が必要だと誤解しやすく、この語法のズレが大学入試の文法・語彙・整序英作文問題で繰り返し出題されます。本記事では、①前置詞を伴わない要注意の他動詞、②SVOO(第4文型)をとる他動詞、③SVOC(第5文型)をとる他動詞、④受動態との関係、という4つの観点から他動詞の用法を整理します。

他動詞 (Transitive Verb)
Verb + Object
前置詞を介さず、直接目的語をとる動詞
自動詞との構造の違い
Verb + Preposition + Object
自動詞は前置詞を介して名詞(相当語句)と結びつく
SVOO (第4文型)
Verb + O1 + O2
「〜に…を」の意味で目的語を2つとる他動詞
SVOC (第5文型)
Verb + O + C
目的語Oとその補語Cの間にO=Cの関係が成り立つ

1) 前置詞を必要としない他動詞――入試最頻出の要注意動詞

他動詞は目的語を直接とるため、動詞の直後に前置詞を置いてはいけません。しかし日本語訳では「〜と」「〜について」「〜に」のように助詞が入るため、誤って前置詞を加えてしまうミスが、大学入試の正誤問題・整序英作文で繰り返し狙われます。まずは絶対に覚えておくべき他動詞を確認しましょう。

例文 1
前置詞不要の他動詞
We discussed the problem for an hour and finally reached an agreement.
私たちはその問題について1時間話し合い、ついに合意に達した。
ポイント:
discuss は他動詞であり、目的語(the problem)を直接とる。discuss about the problem は誤り。
reach も他動詞であり、reach an agreement が正しく、reach to an agreement は誤り。

入試必須・前置詞を伴わない他動詞一覧

他動詞 意味 入試頻出例(✕の前置詞に注意)
marry
〜と結婚する
marry him
✕ marry with him
discuss
〜について話し合う
discuss the matter
✕ discuss about the matter
resemble
〜に似ている
resemble his father
✕ resemble with his father
reach
〜に到着する
reach the airport
✕ reach to the airport
approach
〜に近づく
approach the goal
✕ approach to the goal
attend
〜に出席する
attend the ceremony
✕ attend to the ceremony(attend toは「世話をする・対応する」の意味で別)
mention
〜について言及する
mention the fact
✕ mention about the fact
answer
〜に答える
answer the question
✕ answer to the question
enter
〜に入る
enter the room
✕ enter into the room(enter intoは契約・議論などを「始める」の意味で別)
obey
〜に従う
obey the rules
✕ obey to the rules
accompany
〜に同行する
accompany her
✕ accompany with her
survive
〜を生き延びる
survive the war
✕ survive from the war
contact
〜に連絡する
contact us
✕ contact with us
address
〜に演説する/〜に対処する
address the audience
✕ address to the audience
greet
〜に挨拶する
greet the guests
✕ greet to the guests

反対に前置詞が必要な自動詞(混同注意)

例文 2
自動詞との識別
She graduated from college and later objected to the new policy.
彼女は大学を卒業し、その後その新しい方針に反対した。
ポイント:反対に、日本語では目的語を直接とるように見えても、実際には前置詞が必要な自動詞も存在する。他動詞と混同しないよう区別しておく。
graduate from(〜を卒業する) ・object to(〜に反対する) ・apologize to(〜に謝る) ・complain about(〜について不平を言う) ・arrive at / arrive in(〜に着く)

2) SVOO(第4文型)をとる他動詞

他動詞の中には、「〜に…を」という意味で目的語を2つ(間接目的語+直接目的語)とるものがあります。あわせて、SVOOの形をとれず必ず「前置詞+人」が必要になる紛らわしい他動詞にも注意が必要です。

例文 3
SVOOと、SVOOをとれない他動詞
My teacher explained the grammar rule to us, and then suggested a better way to us.
先生は私たちにその文法規則を説明し、それからより良い方法を私たちに提案した。
ポイント:
explain, suggest, propose, announce, introduce, describe などの他動詞は、日本語では「人に〜を説明する」のようにSVOOに見えるが、英語ではSVOOの形(explain us the rule)をとれない。
・必ず「動詞+物+to+人」の形にする:explain the rule to us(○)

give型(to)とbuy型(for)のSVOO動詞

タイプ 代表的な他動詞 直接目的語を主語にした受動態
give型(to)
give, tell, show, teach, lend, send, offer, pay, hand, promise
A book was given to him.
buy型(for)
buy, make, cook, find, get, choose, order
A present was bought for her.
例文 4
SVOOの受動態
He was given a book by his teacher.
彼は先生に本を与えられた。
ポイント:SVOOを受動態にする場合、間接目的語(人)をそのまま主語にできる(He was given a book.)。一方、直接目的語(物)を主語にする場合は、動詞のタイプに応じてtoまたはforを人の前に補う必要がある。

3) SVOC(第5文型)をとる他動詞

SVOCをとる他動詞は、目的語Oとその後ろの補語Cとの間にO=Cという関係を作ります。この構造を正しく識別することが、英文解釈・語法問題の両方で重要になります。

例文 5
代表的なSVOC動詞
We call him Ken, and his classmates consider him a genius.
私たちは彼をケンと呼び、クラスメートは彼を天才だと考えている。
ポイント:
・SVOCをとる代表的な他動詞:call, name, make, keep, find, leave, paint, elect, appoint
consider O (to be) Casを用いないのが原則(✕ consider him as a genius)。
・一方、regard O as Cthink of O as Clook on O as Casを用いるため対比して覚えること。
例文 6
使役動詞・知覚動詞のSVOC
My mother made me clean my room, and I saw her smile.
母は私に部屋を掃除させ、私は彼女がほほ笑むのを見た。
ポイント:使役動詞(make, have, let)と知覚動詞(see, hear, feel)は、いずれも他動詞としてSVOCの形をとり、補語Cには原形不定詞(clean)や現在分詞(smiling)が置かれる。

4) 他動詞と受動態の関係

他動詞は目的語を持つため、その目的語を主語にして受動態(be+過去分詞)を作ることができます。自動詞は目的語を持たないため、原則として受動態にはなりません。

例文 7
他動詞の受動態
The problem was discussed by the committee, and an agreement was finally reached.
その問題は委員会によって話し合われ、ついに合意が達成された。
ポイント:他動詞discussreachは目的語をそのまま主語にして受動態を作れる。この点も、これらの動詞が自動詞ではなく他動詞であることを裏付ける根拠になる。

文法まとめ表

自動詞と他動詞の構造の違い、および他動詞の代表的な3パターンを整理しました。

種類 構造 目的語の直後 代表例
他動詞(SVO)
Verb + Object 前置詞不要で名詞(相当語句)が直接続く
discuss, marry, reach
自動詞(SV)
Verb + Preposition + Object 前置詞を介して名詞(相当語句)と結びつく
graduate from, object to
他動詞(SVOO)
Verb + O1 + O2 目的語を2つとる(間接目的語+直接目的語)
give, buy, teach
他動詞(SVOC)
Verb + O + C 目的語OとO=Cの関係になる補語Cをとる
call, make, consider

語彙リスト(出現順)

本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。

番号 英語 日本語訳
01
transitive verb
他動詞
02
intransitive verb
自動詞
03
object
目的語
04
direct object
直接目的語
05
indirect object
間接目的語
06
complement
補語
07
discuss
〜について話し合う
08
resemble
〜に似ている
09
approach
〜に近づく
10
enter into
(契約・議論などを)始める
11
graduate from
〜を卒業する
12
object to
〜に反対する
13
SVOO
第4文型(動詞+目的語+目的語)
14
SVOC
第5文型(動詞+目的語+補語)
15
consider O (to be) C
Oを(Cだと)考える
16
regard O as C
OをCとみなす
17
causative verb
使役動詞
18
verb of perception
知覚動詞
19
passive voice
受動態

最後の確認

覚えること
他動詞(transitive verb)の最重要ポイントは、次の四つです。

① 他動詞は前置詞を介さず目的語(object)を直接とる。discuss, marry, reach など、日本語訳につられて誤った前置詞を加えないよう注意する。

SVOO(第4文型)をとる他動詞には give型(to)と buy型(for)があり、一方で explain, suggest, propose などはSVOOをとれず「to+人」が必要になる。

SVOC(第5文型)をとる他動詞では目的語Oと補語CがO=Cの関係になり、consider O (to be) C はasを用いない点に注意する。

④ 他動詞は目的語を主語にして受動態(passive voice)を作れるが、自動詞にはこの用法がない。

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