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0009 形容詞・副詞

英文法 総合解説
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「形容詞・副詞」を完全攻略

大学入試で必須となる定義・用法・語順・紛らわしい語を徹底解説

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まず全体のルールと全体像

「形容詞(Adjective)」は名詞を修飾し、「副詞(Adverb)」は動詞・形容詞・他の副詞・文全体を修飾します。大学入試では、形容詞の2つの用法(限定用法・叙述用法)の区別、正しい語順、そして形と意味が紛らわしい形容詞・副詞のペアが頻出します。

形容詞(Adjective)
Adjective + Noun
名詞を修飾し、性質・状態・数量を表す
副詞(Adverb)
Adverb modifies Verb / Adjective / Adverb / Sentence
名詞以外(動詞・形容詞・副詞・文全体)を修飾する
限定用法 vs 叙述用法
Attributive use vs Predicative use
名詞を直接修飾するか、補語として用いるかの区別
紛らわしい形容詞・副詞
hard vs hardly
形が似ていても意味が全く異なる語のペアに注意

1) 形容詞(Adjective)の基本

形容詞は名詞・代名詞を修飾し、その性質・状態・数量などを表します。形容詞には大きく分けて「限定用法(attributive use)」と「叙述用法(predicative use)」の2つの使い方があり、この区別は大学入試の文法問題で頻繁に問われます。

1 限定用法(Attributive use)と叙述用法(Predicative use)

例文 1
形容詞の2用法
The sleeping baby is still asleep in the crib.
その眠っている赤ん坊はまだベビーベッドの中で眠っている。
ポイント:
限定用法(attributive use):名詞の前後に置いて直接修飾する用法。the sleeping babysleeping がこれにあたる。
叙述用法(predicative use):be動詞などの補語(C)として用いる用法。is asleepasleep がこれにあたる。

2 叙述用法のみで用いる形容詞(入試最頻出)

例文 2
a-で始まる叙述専用形容詞
The little girl was afraid because she was alone in the dark, and soon fell asleep.
その幼い女の子は暗闇の中で一人ぼっちだったので怖がっていたが、まもなく眠りについた。
叙述用法(補語)としてしか使えない主な形容詞(多くが a- で始まる):
asleep(眠って) ・awake(目覚めて) ・alive(生きて) ・alone(一人で) ・afraid(恐れて) ・ashamed(恥じて) ・aware(気づいて) ・alike(似ている) ・glad(うれしい)
※これらの語を名詞の前に置いて直接修飾することは原則できない(× an asleep baby)。名詞を修飾したい場合は a sleeping baby のように別の語を用いる。

3 限定用法のみで用いる形容詞(入試最頻出)

例文 3
限定用法専用の形容詞
The mere mention of the utter chaos in the former building shocked the main office.
かつてのその建物における全くの混乱に触れただけで、本部は衝撃を受けた。
限定用法(名詞の前)としてしか使えない主な形容詞:
mere(単なる) ・main(主要な) ・utter(全くの) ・former(前者の、以前の) ・latter(後者の) ・only(唯一の) ・wooden(木製の)
※これらは This building is mere. のように補語として単独で使うことは原則できない。

2) 形容詞が2つ以上並ぶときの語順ルール

複数の形容詞が1つの名詞を修飾する場合、英語には一定の語順のルールがあります。大学入試の並べ替え問題・英作文で頻出する重要事項です。

例文 4
形容詞の語順(OSASCOMP)
She bought a beautiful small old round black Japanese wooden box.
彼女は美しく小さな古い丸い黒色の日本製の木箱を買った。
形容詞の基本語順(前から順に):
Opinion(意見):beautiful
Size(大きさ):small
Age(新旧):old
Shape(形状):round
Color(色):black
Origin(起源・産地):Japanese
Material(材質):wooden
Purpose(用途)+名詞
※「意見→事実」の順番で、事実を表す形容詞ほど名詞に近い位置に置かれる。数量を表す形容詞(twoなど)や冠詞はさらに前に置く。

3) 数量を表す形容詞

数量形容詞は、修飾する名詞が可算名詞か不可算名詞かによって使い分けが決まります。大学入試の語法問題で頻出です。

例文 5
many/much と (a) few/(a) little
Many students have little time, but a few of them have much money and a little patience.
多くの学生は時間がほとんどないが、彼らのうち少数の学生は多くのお金といくらかの忍耐力を持っている。
ポイント:
many + 可算名詞複数形(多くの〜)
much + 不可算名詞(多くの〜)
a few + 可算名詞複数形(少しはある、肯定的)
few + 可算名詞複数形(ほとんどない、否定的)
a little + 不可算名詞(少しはある、肯定的)
little + 不可算名詞(ほとんどない、否定的)
several + 可算名詞複数形(いくつかの)
a number of + 可算名詞複数形(多数の)、a great deal of + 不可算名詞(多量の)

4) 副詞(Adverb)の基本

副詞は名詞以外のあらゆる要素、すなわち動詞・形容詞・他の副詞・文全体を修飾します。副詞は文の要素(S・V・O・C)にはならないという点が形容詞との大きな違いです。

例文 6
副詞の4つの働き
She runs very fast, and fortunately, she is extremely healthy.
彼女はとても速く走り、そして幸運なことに、彼女は極めて健康である。
ポイント:
fast が動詞 runs を修飾(動詞修飾)
very が副詞 fast を修飾(副詞修飾)
extremely が形容詞 healthy を修飾(形容詞修飾)
fortunately が文全体を修飾(文修飾:話し手の判断を示す)

5) -lyで終わる紛らわしい形容詞(副詞ではない)

-lyで終わる語は副詞に見えますが、以下の単語はすべて「形容詞」であり、副詞として文中で使うことはできません。大学入試の語法問題における最頻出項目の1つです。

例文 7
-lyで終わる形容詞
He is a friendly and lovely man, but he sometimes feels lonely.
彼は人懐っこく素敵な男性だが、時々孤独を感じる。
-lyで終わるが「形容詞」である重要語(入試最頻出):
friendly(友好的な) ・lovely(素敵な) ・lonely(孤独な) ・elderly(年配の) ・costly(高価な) ・deadly(致命的な) ・likely(ありそうな) ・timely(タイミングの良い) ・silly(愚かな) ・ugly(醜い) ・lively(活発な) ・daily(毎日の) ・weekly(毎週の)
※副詞として言いたい場合は、別の言い換え表現を使う(例:in a friendly wayin a friendly manner)。

6) 形容詞と副詞で意味が変わる紛らわしい語

同じ綴りで形容詞と副詞の両方の用法を持つ語の中には、-lyをつけると全く意味が変わってしまうものがあります。大学入試の語法・整序問題で頻出する最重要項目です。

語(原形/形容詞・副詞) 意味 -ly形とその意味
hard
(形)難しい、熱心な / (副)一生懸命に
hardly
ほとんど〜ない
late
(形)遅い / (副)遅く
lately
最近
near
(形)近い / (副)近くに
nearly
ほとんど、あやうく
high
(形)高い / (副)高く
highly
非常に(程度)
most
(形)最も多くの / (副)最も
mostly
主に、たいてい
deep
(形)深い / (副)深く
deeply
深く、非常に(心理的に)
close
(形)近い / (副)近くに、接近して
closely
綿密に、密接に
free
(形)自由な、無料の / (副)無料で
freely
自由に
short
(形)短い / (副)不足して、突然に
shortly
まもなく
direct
(形)直接の / (副)直接に
directly
直接に、すぐに
pretty
(形)かわいい / (副)かなり(程度)
prettily
かわいらしく
hard
(参考)hard は形・副とも同形
-lyをつけると意味が激変する語の代表格
例文 8
hard と hardly の対比
He studied so hard that he could hardly stay awake.
彼はとても一生懸命に勉強したので、ほとんど起きていられないほどだった。
ポイント:
hard(副詞:一生懸命に)は studied hard のように動詞を修飾。
hardly(副詞:ほとんど〜ない、準否定語)は could hardly stay のように可能性・程度を打ち消す。両者は全く別の意味を持つため、入試で必ず区別できるようにしておくこと。

7) 副詞の位置のルール

副詞、特に頻度副詞(頻度を表す副詞)には、文中で置かれる位置に一定のルールがあります。語順整序問題で頻出です。

例文 9
頻度副詞の位置
She is always kind, and she often helps her friends, but she has never told a lie.
彼女はいつも親切で、よく友人を助けるが、嘘をついたことは一度もない。
頻度副詞(always, usually, often, sometimes, rarely, never)の位置ルール:
・be動詞の後ろ:is always kind
・一般動詞の:often helps
・助動詞(have, will, can など)の後ろ・本動詞の前:has never told
例文 10
程度副詞とenoughの語順
This box is quite heavy, but it is large enough and warm enough for the baby.
この箱はかなり重いが、赤ちゃんにとっては十分な大きさで十分に暖かい。
ポイント:
・程度副詞 very, quite, so, too, rather, fairly は形容詞・副詞のに置く(quite heavy)。
enough は形容詞・副詞を修飾する場合、その後ろに置く(large enough、× enough large)。
・ただし enough が名詞を修飾する場合は名詞のに置く(enough time)。

文法まとめ表

形容詞と副詞の役割・用法の違いを整理しました。

品詞 修飾する対象 文の要素になるか 代表例
Adjective
形容詞
名詞・代名詞 なる(補語Cになる)
beautiful, asleep, mere
Adverb
副詞
動詞・形容詞・副詞・文全体 ならない
quickly, very, hardly

語彙リスト(出現順)

本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。

番号 英語 日本語訳
01
attributive use
限定用法
02
predicative use
叙述用法
03
asleep
眠って
04
alive
生きて
05
afraid
恐れて
06
mere
単なる
07
former
前者の、以前の
08
latter
後者の
09
a few
少しはある(可算)
10
a little
少しはある(不可算)
11
several
いくつかの
12
friendly
友好的な
13
lonely
孤独な
14
hardly
ほとんど〜ない
15
lately
最近
16
nearly
ほとんど、あやうく
17
highly
非常に
18
mostly
主に、たいてい
19
frequency adverb
頻度副詞
20
enough
十分な、十分に

最後の確認

覚えること
形容詞は名詞を修飾し、限定用法叙述用法を区別することが重要です。副詞は動詞形容詞副詞文全体を修飾し、文の要素にはなりません。特に hard と hardly のように、-lyの有無で意味が全く変わる語のペアは、入試で必ず正確に区別できるようにしておきましょう。

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