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0022 存在を表すthere構文

英文法 総合解説
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「存在を表すthere構文」を完全攻略

大学入試で必須となる形・一致・特定性の原則・応用表現を徹底解説

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まず全体のルールと全体像

「存在のthere構文」は、「〜がある/〜がいる」という存在を表す文の形です。there is / there are を用い、thereは文法上の形式的な主語(形式主語)にすぎず、意味上の主語は後ろに置かれた名詞です。be動詞は、この後ろの名詞の数・人称に一致させます。また、there is/are の後ろに来る名詞は原則として「不特定」のものに限られる、という重要な制約(特定性の原則)があり、大学入試の語法問題で頻出します。

存在のthere構文の基本形
There is a book on the desk.
There is/are + 名詞(意味上の主語)+ 場所・時を表す語句
be動詞の一致
There are two cats in the garden.
be動詞は後ろの名詞の単数・複数に一致させる
特定性の原則
a book, not the book
there is/are の後ろは不特定の名詞が原則
応用表現
There seems to be a mistake.
there seems to be/there happens to beなどへの発展

1) There is/are構文の基本

存在のthere構文は、thereを形式的な主語として文頭に置き、その後ろにbe動詞、そして意味上の主語となる名詞を続けます。be動詞は、thereではなく、後ろの名詞の数に一致させることが最大のポイントです。

例文 1
基本形とbe動詞の一致
There is a book on the desk. There are two cats in the garden.
机の上に本が1冊ある。庭に猫が2匹いる。
ポイント:
There は「そこに」という意味を持たない、文法上の形式主語である。意味上の主語は、be動詞の後ろに置かれた a booktwo cats である。
・be動詞は、thereではなく後ろの名詞(意味上の主語)の単数・複数に一致させる。単数名詞ならis、複数名詞ならareを使う。
・文末には、多くの場合on the deskのような場所を表す語句が置かれる。

① 時制のバリエーション

例文 2
過去形・完了形・未来形・used to
There was an accident last night. There have been many changes since then. There will be a party tomorrow. There used to be an old castle here.
昨夜、事故があった。それ以来、多くの変化があった。明日パーティーがある。ここにはかつて古い城があった。
ポイント:
・過去形:There was(単数)/There were(複数)
・現在完了形:There has been(単数)/There have been(複数)
・未来形:There will be(willの後ろは常にbe原形)
・過去の習慣・状態:There used to be(かつては〜があったが、今はない)

2) 否定文・疑問文

there is/are構文の否定文・疑問文にも、大学入試で問われる決まった作り方があります。

① 否定文(not any と no の使い分け)

例文 3
There is not any ~ / There is no ~
There isn’t any milk in the fridge. There is no milk in the fridge.
冷蔵庫に牛乳は少しもない。冷蔵庫に牛乳は全くない。
ポイント:
・否定文は、be動詞の後ろに not any を置くか、名詞の前に no を置くことで作る。どちらも「全く〜ない」という意味になり、書き換え問題で頻出。
There isn’t any milk.There is no milk. という等価関係を正確に覚えておく。

② 疑問文と応答

例文 4
Is there ~? / Are there ~?
Is there a hospital near here? Are there any questions? Yes, there is. No, there aren’t.
この近くに病院はありますか。何か質問はありますか。はい、あります。いいえ、ありません。
ポイント:
・疑問文は、be動詞をthereの前に出して Is thereAre there の形にする。
・応答は Yes, there is. / No, there isn’t.、複数の場合は Yes, there are. / No, there aren’t. となる。thereをitに置き換えないように注意する。

③ 付加疑問文

例文 5
There ~, isn’t there?
There is a problem with this plan, isn’t there?
この計画には問題がありますよね。
ポイント:
・there is/are構文の付加疑問文では、付加疑問部分の主語にも通常の代名詞ではなくthereをそのまま用いる(isn’t there?)。この点は見落としやすい入試頻出ポイントである。

3) There is/are の後ろに置ける名詞の原則(特定性の制約)

There is/are構文は、新しい情報として「何かが存在すること」を伝えるための表現です。そのため、後ろに置かれる名詞は原則として不特定のもの(a/an, some, any, no, one, twoなどの数詞がついた名詞)に限られ、話し手・聞き手の双方がすでに知っている特定の名詞(the, this, that, my, hisなどがついた名詞や固有名詞)は、原則として使うことができません。

例文 6
不特定名詞の原則
There is a cat under the table. The cat is under the table.
テーブルの下に(一匹の)猫がいる。(その)猫はテーブルの下にいる。
ポイント:
・不特定の名詞 a cat を使うときは、there is/are構文が自然に使える。
・話し手・聞き手がすでにその猫のことを知っている場合(特定の名詞 the cat を使う場合)は、there構文を使わず、The cat is under the table. のように名詞を主語にした通常の文で表す。
・×There is the cat under the table. は、原則として不自然な文とされる(大学入試では誤りの選択肢としてよく出題される)。

4) There構文の応用表現

there is/areの基本形に加え、大学入試の読解・語法問題では、動詞を変化させた応用的なthere構文も出題されます。

① there seems to be/there happens to be型

例文 7
There + seem/happen/be sure + to be
There seems to be a mistake in the report. There happens to be a phone booth nearby. There is sure to be a big crowd at the concert.
その報告書には間違いがあるようだ。近くにたまたま電話ボックスがある。そのコンサートにはきっと大勢の観客が来るだろう。
ポイント:
There seems to be(〜があるようだ)、There happens to be(たまたま〜がある)、There is sure to be(きっと〜があるだろう)のように、be動詞の代わりにseem/happen/be sureなどを使い、そのあとにto beを続けて存在を表す形が大学入試でよく出題される。
・これらは、It seems that there is a mistake in the report. の書き換えとしても頻出。

② 一般動詞を用いるthere構文(物語調・文語的表現)

例文 8
There lived / There exists / There remains
There lived an old man in a small village. There exists no evidence to support the theory. There remains much work to be done.
小さな村に一人の老人が住んでいた。その理論を裏付ける証拠は存在しない。まだやるべき仕事がたくさん残っている。
ポイント:
・be動詞の代わりに liveexistremaincome などの一般動詞を使い、「存在する・残っている」という意味を表す、やや文語的・物語的な言い方がある。
・この場合も、動詞はthereではなく、後ろに続く名詞(意味上の主語)の数に一致させる。物語の書き出しのOnce upon a time, there lived a princess.(昔々、あるお姫様が住んでいました)は特に有名な定型表現。

③ 場所を示す副詞のthereとの区別

例文 9
存在のthereと副詞のthereの違い
There is a key on the table. I put the key there.
テーブルの上に鍵がある。私はその鍵をそこに置いた。
ポイント:
・存在のthere構文における There は意味を持たない形式主語であり、日本語には訳さない。
・一方、there が文末などで使われるときは、「そこに」という意味を持つ場所を示す副詞である。この2つのthereを混同しないことが、大学入試の文法問題で重要になる。

文法まとめ表

存在のthere構文の基本パターンを整理しました。

項目 意味
肯定文(単数)
There is a book on the desk.
机の上に本がある
肯定文(複数)
There are two cats in the garden.
庭に猫が2匹いる
否定文
There is no milk in the fridge.
冷蔵庫に牛乳が全くない
疑問文
Is there a hospital near here?
この近くに病院はありますか
付加疑問文
There is a problem, isn’t there?
問題がありますよね
応用形
There seems to be a mistake.
間違いがあるようだ

語彙リスト(出現順)

本記事に登場した重要英単語・表現です。タップして音読練習に役立ててください。

番号 英語 日本語訳
01
existential there
存在のthere
02
formal subject
形式主語
03
used to
かつて〜だった
04
definite
特定の
05
indefinite
不特定の
06
exist
存在する
07
remain
残っている
08
evidence
証拠
09
nearby
近くに
10
crowd
群衆

最後の確認

覚えること
① 存在のthere構文は「There is/are + 名詞(意味上の主語)」の形をとり、There は意味を持たない形式主語である。

② be動詞は、thereではなく後ろの名詞の数に一致させる。時制は was/were、has/have been、will beのように変化する。

③ There is/are の後ろに置く名詞は、原則として不特定のものに限られる。the やmyなどがついた特定の名詞は使えず、その場合は名詞を主語にした通常の文で表す。

④ 応用形として There seems to beThere exists のように、be動詞の代わりにseem/happen/exist/remainなどを使う形もある。

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