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京都大学 英作文 1981

(き)京都大学






京都大学 英語 英作文解説(1981年度・大問III)




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●京都大学 英語
英作文解説(1981年度・大問Ⅲ)

出典:1981年度(昭和56年度)京都大学前期入学試験英語 大問Ⅲ(和文英訳)
※本解説はOBLECTOによる教材です。公式の採点基準ではありません。

■ 問題文(原文)
III
(1)私は、どんな本でも、読む以上は、はじめからしまいまで、途中をとばさずに、その全部を読むことを理想としている。なかなか実際にはできないけれども、そうありたいと思っている。

(2)一つのことを必ずやりとげようと思うなら、ほかのことがだめになるのを嘆いてはならないし、他人の嘲笑をも恥ずかしいと思ってはならない。多くの事を犠牲にしなければ、一つの大きな仕事が完成するはずがない。

■ 模範解答
【(1)模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

My ideal is that, whenever I read a book, I should read it in its entirety from beginning to end without skipping any parts. Although I find it very difficult to do so in practice, I still wish to achieve this.
(訳)私の理想は、どんな本であれ読むときはいつでも、途中の部分をとばさずに、はじめからしまいまでそのすべてを読むことである。実際にはそうすることが非常に難しいと分かってはいるが、やはりそうありたいと願っている。

【(2)模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

If you are determined to accomplish something, you must not complain that other things are going wrong, nor should you feel ashamed of being laughed at by others. A great piece of work can never be completed without sacrificing many things.
(訳)もし一つのことを必ずやり遂げようと決心しているなら、ほかのことがうまくいかなくなっているのを不満に思ってはならないし、他人に笑われることを恥ずかしく思ってもいけない。多くのことを犠牲にしなければ、大きな仕事が完成することなど決してあり得ない。

■ 別解(英語が苦手な人向け)

※より平易な語彙・構文を使った解答例です。文法ミスが出にくいシンプルな構造にしています。

【(1)別解】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

When I read any book, I think it is best to read all of it from the first page to the last page without skipping any pages. I cannot always do this in real life, but I want to do so.
(訳)どんな本を読むときでも、ページを飛ばすことなく、最初のページから最後のページまで全部を読むのが一番良いと私は考えている。実生活ではいつもこれができるわけではないが、そうしたいと思っている。

【(2)別解】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

If you want to finish one thing completely, you should not be sad even if other things fail. Also, you do not have to feel embarrassed when other people laugh at you. You must give up many things to finish a big job.
(訳)もし一つのことを完全に終わらせたいなら、他のことが失敗したとしても悲しむべきではない。また、他人があなたを笑ったときに恥ずかしく思う必要もない。大きな仕事を終わらせるためには、多くのことを諦めなければならない。

■ 解説
【(1)文ごとの解説】
第1文:「私は、どんな本でも、読む以上は、はじめからしまいまで、途中をとばさずに、その全部を読むことを理想としている。」
▶ 解説ポイント

①「理想としている」の組み立て
My ideal is that…(私の理想は〜だ)とするか、I think it is ideal to do…(〜することが理想的だと考える)という形にすると、英語の構造にすっきりとはまります。別解のように I think it is best to do…(〜するのが一番良いと思う)と言い換えるのもスマートな避難経路です。

②「読む以上は」「どんな本でも」
「読むからには必ず」というニュアンスを、模範解答では whenever I read a book(本を読むときはいつでも)という接続詞で表現しています。苦手な人は、シンプルに When I read any book としても十分に意味が伝わります。

③「はじめからしまいまで」「その全部を」「途中をとばさずに」
要素が多いですが、それぞれをパーツ化して並べます。
・はじめからしまいまで:from beginning to end / from the first page to the last page
・その全部を:in its entirety(その全体において) / all of it
・途中をとばさずに:without skipping any parts / without skipping any pages

第2文:「なかなか実際にはできないけれども、そうありたいと思っている。」
▶ 解説ポイント

①「なかなか実際にはできない」
「実際にはそれが難しいとわかる」という意味を込めて、Although I find it very difficult to do so in practice としています。find + O + C の構文です。苦手な人は、I cannot always do this in real life(現実にはいつもこれができるわけではない)のように部分否定を使って表現すると簡単です。

②「そうありたいと思っている」
「それを達成したい」という意味で I still wish to achieve this とする他、シンプルに I want to do so(そうしたい)と結んでも、文脈から「そうありたい」という願望が明確に伝わります。

【(2)文ごとの解説】
第1文:「一つのことを必ずやりとげようと思うなら、ほかのことがだめになるのを嘆いてはならないし、他人の嘲笑をも恥ずかしいと思ってはならない。」
▶ 解説ポイント

①「一つのことを必ずやりとげようと思うなら」
「〜しようと固く決意している」は be determined to dobe resolved to do がぴったりです。「やり遂げる」は accomplishfinish something completely で対応します。

②否定の並列:「〜してはならないし、また…してもならない」
模範解答では you must not complain…, nor should you feel… という nor を使った否定の倒置構文を使用しています。これは非常に格調高い表現ですが、苦手な人は無理をせず、別解のように you should not be sad… Also, you do not have to feel… と2つの文にスパッと分けてしまいましょう。減点を防ぐ最大のコツです。

③「ほかのことがだめになるのを嘆く」「他人の嘲笑」
・だめになる:go wrong(うまくいかなくなる)/ fail(失敗する)
・嘆く:complain(不満を言う)/ be sad(悲しむ)
・他人の嘲笑を恥ずかしがる:feel ashamed of being laughed at by others。受動態の動名詞 being laughed at を用います。群動詞の at を忘れないように注意してください。別解では feel embarrassed when other people laugh at you と接続詞で開いています。

第2文:「多くの事を犠牲にしなければ、一つの大きな仕事が完成するはずがない。」
▶ 解説ポイント

①「完成するはずがない」のニュアンス
「決して完成し得ない」という強い否定を can never be completed で表します。主語を「大きな仕事」にすれば、動詞は受動態(完成される)になります。

②「多くの事を犠牲にしなければ」の表現方法
模範解答は without sacrificing many things(多くのことを犠牲にすることなしに)という前置詞句で処理しています。苦手な人は、肯定的な条件にひっくり返して、You must give up many things to finish a big job.(大きな仕事を終わらせるためには、多くのことを諦めなければならない)と表現すると、構文の罠にハマらずに楽に書けます。

■ 解答に使った単語・熟語リスト

※赤字の例文をクリックすると、設定した速度で音読されます。

単語・熟語 意味 使い方・例文
ideal
名詞・形容詞
理想、理想的な My ideal is to travel around the world.
私の理想は世界中を旅することだ。
entirety
名詞
完全な状態、全体 You must read the contract in its entirety.
契約書はそのすべてを漏れなく読まなければならない。
skip
動詞
飛ばす、抜かす She skipped the boring chapters of the book.
彼女はその本の退屈な章を飛ばして読んだ。
in practice
熟語
実際には、実行上は The plan sounds good, but it is difficult in practice.
その計画は良さそうに聞こえるが、実際には難しい。
be determined to do
熟語
〜することに決めている He is determined to study abroad next year.
彼は来年、留学することを固く決心している。
accomplish
動詞
やり遂げる、達成する We can accomplish anything if we work together.
協力し合えば、私たちはどんなことでもやり遂げられる。
complain
動詞
不満を言う、嘆く Stop complaining about the bad weather.
悪天候について愚痴を言うのはやめなさい。
go wrong
熟語
うまくいかなくなる、失敗する Everything went wrong at the same time.
すべてのことが同時にうまくいかなくなった。
nor + 助動詞 + S
構文
また〜も〜ない(否定の並列) I don’t know the answer, nor do I care.
私は答えを知らないし、気に留めもしない。
be ashamed of ~
熟語
〜を恥ずかしく思う You don’t have to be ashamed of your mistakes.
自分の間違いを恥ずかしがる必要はありません。
laugh at ~
熟語
〜をあざ笑う、笑いものにする They will laugh at you if you wear that outfit.
そんな服を着ていたら、彼らに笑われてしまうよ。
sacrifice
動詞・名詞
犠牲にする、犠牲 He sacrificed his free time to complete the job.
彼は仕事を完成させるために自由な時間を犠牲にした。
give up ~
熟語
〜を諦める、手放す Never give up your dreams.
あなたの夢を絶対に諦めないでください。
embarrassed
形容詞
恥ずかしい、きまり悪い I felt embarrassed when I spilled the coffee.
コーヒーをこぼしたとき、私は恥ずかしく思った。

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