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●京都大学 英語
英作文解説(1980年度・大問Ⅲ)
出典:1980年度(昭和55年度)京都大学前期入学試験英語 大問Ⅲ(和文英訳)
※本解説はOBLECTOによる教材です。公式の採点基準ではありません。
新聞記者時代、ずいぶんと多くの人をインタビューした。とくに日曜版で1ページの訪問記事をうけもたされてからは、毎週のように各界の話題の人に会った。記者になって7、8年目の、いわば生意気ざかりであったから、先さまもさぞかし驚かれたことだろう。殊勝なことをいうようだが、いまになっては気恥ずかしい。
過去の話であるため、英訳は基本的に過去形で統一します。
■ 文の区切り(4つの内容ブロック)
①「記者時代にたくさんの人をインタビューした」(事実の導入)
②「日曜版の訪問記事を担当してからは、毎週のように各界の話題の人に会った」(具体的な仕事内容)
③「記者になって7、8年目の生意気ざかりだったから、先方も驚いただろう」(当時の自分の状態と相手の反応への推測)
④「殊勝なことを言うようだが、今となっては気恥ずかしい」(現在の反省・感慨)
During my years as a newspaper reporter, I interviewed a great many people. Especially after I was assigned to write a full-page feature article for the Sunday edition each week, I met well-known figures from all walks of life almost every week. Since I was in my seventh or eighth year as a reporter — the age, so to speak, of youthful arrogance — the people I interviewed must have been quite taken aback. It may sound like false modesty, but looking back now, I cannot help feeling a little embarrassed.
(訳)新聞記者をしていた頃、ずいぶん多くの人にインタビューをした。とくに日曜版に毎週1ページの訪問記事を担当するようになってからは、各界の話題の人物に毎週のように会った。記者になって7、8年目の、いわば生意気ざかりの時期だったから、インタビューした相手もさぞかし面食らったことだろう。殊勝なことを言うようだが、今になってみると、少し気恥ずかしい気持ちを抑えられない。
※より平易な語彙・構文を使った解答例です。採点上も十分通用します。
When I was a newspaper reporter, I interviewed a lot of people. After I started to write a one-page article about people for the Sunday edition every week, I met famous people from many fields almost every week. I was in my seventh or eighth year as a reporter, so I was at my most overconfident. The people I talked to must have been very surprised. It may sound strange for me to say this, but now I feel rather embarrassed about it.
(訳)新聞記者だったころ、たくさんの人にインタビューをした。日曜版に毎週1ページの人物記事を書くようになってからは、様々な分野の有名人に毎週のように会った。記者になって7、8年目で、最も生意気だった頃だったから、インタビューした相手はとても驚いたに違いない。こんなことを言うのも変かもしれないが、今となってはかなり気恥ずかしい。
①「新聞記者時代」の訳し方
「〜時代」は英語では during my years as a newspaper reporter や when I was a newspaper reporter と表現するのが自然です。in my reporter days も口語的に使えます。
②「ずいぶんと多くの人」の訳し方
a great many people(非常に多くの人)が格調ある表現。a lot of people でも可ですが、「ずいぶんと」という強調のニュアンスには a great many や a large number of がより適切です。
③「インタビューした」の時制
過去の習慣・経験なので過去形 interviewed を使います。「〜したものだ」という回想のニュアンスを出す場合は used to interview も使えます。
①「うけもたされてから」の訳し方(受身・きっかけ)
「受け持たされる」は受動態です。after I was assigned to write …(〜を書くよう担当させられた)が最も正確です。別解のように after I started to write …(〜を書き始めてから)と能動態で処理するのも自然です。
②「1ページの訪問記事」の訳し方
a full-page feature article(1ページ丸ごとの特集記事)が最も正確です。feature article は「特集記事・人物紹介記事」の意味。「訪問記事」は「人を訪ねて書く記事」なので、an article about people I visited のように直接的に訳しても可です。
③「各界の話題の人」の訳し方
well-known figures from all walks of life(各界の著名人)が定番表現。all walks of life は「あらゆる分野・階層の人々」という慣用句です。famous people from many fields でも可。
④「毎週のように」の訳し方
almost every week(ほぼ毎週)が「毎週のように」のニュアンスに最も近いです。every week だけでも意味は通りますが、「〜のように」という曖昧さを出すなら almost が有効です。
①「記者になって7、8年目」の訳し方
in my seventh or eighth year as a reporter が最も自然です。seven or eight years into my career as a reporter という言い方もあります。
②「いわば生意気ざかり」の訳し方(最大の難所)
「生意気ざかり」は「最も生意気・生意気の盛り」という意味です。英語では:
・the age of youthful arrogance(若気の至りの年頃)
・at my most overconfident(最も生意気だった頃)
・the most impudent period of my life(人生で最も生意気な時期)
などが使えます。「いわば」は so to speak で表現できます(挿入句として使用)。
③「先さまもさぞかし驚かれたことだろう」の訳し方
「先さま」(先方・インタビューを受けた相手)は the people I interviewed や those I spoke to など。
「さぞかし〜だろう」という過去への推量には must have been ~ を使います。
「驚く」は be taken aback(面食らう、ひるむ)、be surprised、be startled などが使えます。
④ 文の接続:「〜であったから」の処理
Since I was …(〜だったから)で前半と後半をつなぐのが最もシンプルです。ダッシュ(—)を使って挿入句的に処理するとよりこなれた英文になります。
①「殊勝なことをいうようだが」の訳し方(最大の難所)
「殊勝」は「けなげ・感心・謙虚」という意味ですが、ここでは「このようなことを反省して言うのも、なんだか偉そう(変)だが」というニュアンスです。
英語では「偽りの謙遜のように聞こえるかもしれないが」という意味で:
・It may sound like false modesty, but …(うわべだけの謙遜のように聞こえるかもしれないが)
・It may sound strange for me to say this, but …(こんなことを言うのも変かもしれないが)
・This may seem like an odd thing to say, but …
などが適切です。
②「いまになっては」の訳し方
looking back now(今振り返ると)、now that time has passed(時間が経った今となっては)、または単に now でも文脈が伝わります。
③「気恥ずかしい」の訳し方
「気恥ずかしい」は「恥ずかしいような、むず痒いような気持ち」です。
・feel embarrassed(恥ずかしい)が最も標準的。
・cannot help feeling a little embarrassed(少し恥ずかしい気持ちを抑えられない)とすると「〜ざるを得ない」というニュアンスが加わり自然です。
・feel rather embarrassed about it でも可。
※赤字の例文をクリックすると音読されます。
| 単語・熟語 | 意味 | 使い方・例文 |
|---|---|---|
|
a great many 形容詞句 |
非常に多くの〜 |
I have met a great many interesting people in my life. 人生でとても多くの面白い人に会ってきた。 |
|
be assigned to do 熟語(受動態) |
〜するよう割り当てられる、担当させられる |
She was assigned to write a weekly feature article. 彼女は週刊の特集記事を書くよう割り当てられた。 |
|
feature article 名詞句 |
特集記事、人物紹介記事 |
He wrote a full-page feature article every Sunday. 彼は毎週日曜日に1ページの特集記事を書いた。 |
|
all walks of life 慣用句 |
あらゆる分野・階層(の人々) |
People from all walks of life attended the event. あらゆる分野の人々がそのイベントに参加した。 |
|
almost every week 副詞句 |
ほぼ毎週、毎週のように |
I visited the library almost every week when I was a student. 学生の頃、毎週のように図書館に通った。 |
|
arrogance 名詞 |
傲慢さ、生意気さ |
Youthful arrogance often fades with experience. 若気の傲慢さは経験とともに薄れることが多い。 |
|
overconfident 形容詞 |
自信過剰な、生意気な |
I was at my most overconfident during those years. あの頃が最も自信過剰だった時期だった。 |
|
so to speak 挿入句 |
いわば、言ってみれば |
He was, so to speak, the king of the classroom. 彼はいわばクラスの王様だった。 |
|
must have been ~ 助動詞+完了形(過去推量) |
〜だったに違いない(過去の強い推量) |
They must have been surprised by my directness. 彼らは私の率直さに驚いたに違いない。 |
|
be taken aback 熟語(受動態) |
面食らう、ひどく驚く |
She was quite taken aback by his bold question. 彼女は彼の大胆な質問にかなり面食らった。 |
|
false modesty 名詞句 |
見せかけの謙遜、うわべだけの謙虚さ |
It may sound like false modesty, but I was truly embarrassed. 見せかけの謙遜に聞こえるかもしれないが、本当に恥ずかしかった。 |
|
cannot help doing 熟語 |
〜せずにはいられない |
I cannot help feeling embarrassed when I think about it. それを思うと恥ずかしい気持ちを抑えられない。 |
|
embarrassed 形容詞 |
恥ずかしい、気恥ずかしい |
Looking back now, I feel rather embarrassed by my behavior. 今になって振り返ると、当時の自分の行動が少し恥ずかしい。 |
|
looking back (now) 分詞構文(副詞句) |
(今)振り返ってみると |
Looking back now, I realize how naive I was. 今振り返ると、自分がいかに世間知らずだったかがわかる。 |
|
well-known figures 名詞句 |
著名人、知名度の高い人物 |
He met well-known figures from politics, art, and science. 彼は政治・芸術・科学各界の著名人に会った。 |
|
impudent / impudence 形容詞 / 名詞 |
生意気な/生意気さ、厚かましさ |
It was impudent of me to speak to such distinguished people so boldly. そのような著名人にあれほど大胆に話しかけるとは生意気だった。 |
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