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京都大学 英作文 2006

(き)京都大学






京都大学 英語 英作文解説(2006年度・大問III)




0.95

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●京都大学 英語
英作文解説(2006年度・大問Ⅲ)

出典:2006年度 京都大学前期入学試験英語 大問Ⅲ(和文英訳)
※本解説はOBLECTOによる教材です。公式の採点基準ではありません。

■ 問題文(原文)
III
(1)ものの見方や好みは人さまざまである。たとえば、駅前のハンバーガー店は、人々にとってどのような意味を持つだろうか。多くの人にとっては、ハンバーガーを味わう場であろう。しかし、肉が苦手な私にとっては、ハンバーガーを楽しむというよりは、仕事帰りにちょっと立ち寄り、コーヒー一杯で一日の疲れをいやす、くつろぎの場である。本を持ち込み、書斎代わりに使うことも少なくない。

(2)子供の頃にわたしが毎週欠かさず見たあるテレビ番組があった。その主役がどこにでもいそうな犬で、そいつがある町にふらりとやってきては、そこで起こった事件の解決に協力し、人間からほめられる前に姿を消して、また次の町に向かって旅をつづけるのだ。わたしをとりこにしたのは、一つの場所に安住せずに、たえず動きつづける、その姿だったに違いない。

■ 模範解答
【(1)模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

Different people have different ways of looking at things and different tastes. For example, what does a hamburger shop in front of a station mean to people? For many, it may be a place where they enjoy eating hamburgers. However, for me, since I am not fond of meat, it is not so much a place to enjoy hamburgers as a comfortable place where I can drop in on my way home from work to relieve the fatigue of the day over a cup of coffee. I often bring a book there, using the shop as a study.
(訳)ものの見方や好みは人さまざまである。たとえば、駅前のハンバーガー店は、人々にとってどのような意味を持つだろうか。多くの人にとっては、ハンバーガーを味わう場であろう。しかし、肉が苦手な私にとっては、ハンバーガーを楽しむというよりは、仕事帰りにちょっと立ち寄り、コーヒー一杯で一日の疲れをいやす、くつろぎの場である。本を持ち込み、書斎代わりに使うことも少なくない。

【(2)模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

When I was a child, there was a television program that I never missed every week. Its main character was an ordinary-looking dog, which would casually drop into a town, help solve an incident that happened there, disappear before being praised by people, and keep traveling toward the next town. It must have been its habit of constantly moving around without settling down in one place that fascinated me.
(訳)子供の頃にわたしが毎週欠かさず見たあるテレビ番組があった。その主役がどこにでもいそうな犬で、そいつがある町にふらりとやってきては、そこで起こった事件の解決に協力し、人間からほめられる前に姿を消して、また次の町に向かって旅をつづけるのだ。わたしをとりこにしたのは、一つの場所に安住せずに、たえず動きつづける、その姿だったに違いない。

■ 別解(英語が苦手な人向け)

※より平易な語彙・構文を使った解答例です。減点を防ぎ、確実に得点を確保するためのアプローチです。

【(1)別解】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

Everyone has their own way of thinking and their own likes. For example, how do people think about a hamburger shop near the station? To many people, it is a place to eat hamburgers. But I do not like meat. So, for me, the shop is a relaxing place. I just stop by there after work and drink a cup of coffee to forget my tiredness. I also often read my books there as if the shop were my own room.
(訳)誰もが自分の考え方や好きなものを持っている。たとえば、駅の近くのハンバーガー店について人々はどう考えているだろうか。多くの人にとって、そこはハンバーガーを食べる場所だ。しかし私は肉が好きではない。だから私にとってその店はリラックスできる場所だ。仕事の後にそこにちょっと立ち寄り、疲れを忘れるために一杯のコーヒーを飲む。また、その店が自分の部屋であるかのように、そこでよく本を読んだりもする。

【(2)別解】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

There was a TV show that I watched every week without fail when I was a child. The main character was a very common dog. He suddenly came to a town, helped people solve a problem there, and left before anyone thanked him. Then he continued his journey to the next town. I am sure that I liked the dog because he never stayed in one place and always kept moving.
(訳)私が子供の頃、毎週欠かさず見たテレビ番組があった。主役はごく普通の犬だった。彼はある町に突然やってきて、そこで人々が問題を解決するのを手伝い、誰かが感謝する前に去っていった。それから次の町へと旅を続けた。彼が一つの場所にとどまらず、いつも動き続けていたからこそ、私はその犬が好きだったのだと確信している。

■ 解説
【(1)文ごとの解説】
第1文:「ものの見方や好みは人さまざまである。」
▶ 解説ポイント

①「人さまざまである」の定番表現
「人によって異なる」は Different people have different ~ という構文を使うと非常に英語らしく、綺麗に決まります。別解のように Everyone has their own ~ と表現しても全く問題ありません。

②「ものの見方や好み」の英訳
ものの見方は ways of looking at thingsperspectives、好みは tasteslikes と表現します。

第2文・第3文:「たとえば、駅前のハンバーガー店は、人々にとってどのような意味を持つだろうか。多くの人にとっては、ハンバーガーを味わう場であろう。」
▶ 解説ポイント

①「どのような意味を持つだろうか」
「AはBにとってどういう意味か」は What does A mean to B? という疑問文が最適です。苦手な人は How do people think about ~? と「人々はどう考えているか」に噛み砕きましょう。

②「味わう場」の処理
「味わう」を直訳して taste としても良いですが、自然に楽しんで食べるニュアンスを出すために enjoy eating とする、あるいはシンプルに a place to eat とするだけで十分に伝わります。

第4文:「しかし、肉が苦手な私にとっては、ハンバーガーを楽しむというよりは、仕事帰りにちょっと立ち寄り、コーヒー一杯で一日の疲れをいやす、くつろぎの場である。」
▶ 解説ポイント

①「AというよりはB」の重要構文
模範解答では not so much A as B(AというよりはむしろB)を用いて記述しています。この構文が難しい場合は、別解のように「私は肉が苦手だ。だから、私にとってそこはリラックスできる場所だ」と文を2つ以上に細かく分けて記述するとミスが減ります。

②「ちょっと立ち寄り」「一日の疲れをいやす」
「立ち寄る」は drop instop by。「疲れをいやす」は relieve the fatigue of the day や、簡単に「疲れを忘れる」という意味で forget my tiredness、または「リラックスする」の relax を使いましょう。

③「肉が苦手な」の表現
「~が苦手(好きではない)」は not fond of ~do not like ~ で簡潔に表せます。

第5文:「本を持ち込み、書斎代わりに使うことも少なくない。」
▶ 解説ポイント

①「少なくない」の処理
「少なくない」は二重否定のニュアンスを含む「よくあることだ」という意味なので、often を使えば十分です。

②「書斎代わりに使う」
「AをBとして使う」は use A as B の形にします。書斎は study(名詞)。比喩表現として仮定法を用いた as if the shop were my own room(まるでそこが自分の部屋であるかのように)とするのも面白い表現です。

【(2)文ごとの解説】
第1文:「子供の頃にわたしが毎週欠かさず見たあるテレビ番組があった。」
▶ 解説ポイント

①「〜欠かさず見た」の否定関係代名詞的表現
「〜すれば必ず…する」という表現として never missed every week や、二重否定を意識した watched every week without fail(間違いなく毎週見た)が使えます。

第2文:「その主役がどこにでもいそうな犬で、そいつがある町にふらりとやってきては、そこで起こった事件の解決に協力し、人間からほめられる前に姿を消して、また次の町に向かって旅をつづけるのだ。」
▶ 解説ポイント

①長い文の接続・処理
日本語は一つの文に多くの動作(やってきては、協力し、姿を消して、旅を続ける)が並んでいます。英語にする際は、関係代名詞の非限定用法(, which…)で繋ぐか、別解のように複数の短い文章に切り離して独立させましょう。

②「〜しては(過去の不規則な習慣・反復)」
「よく〜したものだ、〜しては…した」という過去の反復動作は助動詞 would(would + 動詞の原形)で表現すると非常に物語らしい臨場感が出ます。

③「どこにでもいそうな」「ふらりとやってくる」の語彙
「どこにでもいそうな」は ordinary-looking(普通の見た目の)や common。「ふらりとやってくる」は casually drop into ~suddenly came to ~ と訳せます。

第3文:「わたしをとりこにしたのは、一つの場所に安住せずに、たえず動きつづける、その姿だったに違いない。」
▶ 解説ポイント

①強調構文の活用
「〜したのは…だったに違いない」という構造は、It must have been X that ~ という強調構文の過去形に助動詞の推量(must)を混ぜた形がばっちりはまります。構文に自信がない場合は、別解のように I am sure that I liked the dog because ~(〜だから私はその犬が好きだったのだと確信している)と因果関係に言い換えます。

②「安住せずに」の訳出
「一つの場所にとどまることなく」と考えて without settling down in one placenever stayed in one place とします。

■ 解答に使った単語・熟語リスト

※赤字の例文をクリックすると音読されます。

単語・熟語 意味 使い方・例文
taste
名詞
好み、趣味、味 Different people have different tastes in music.
音楽の好みは人それぞれ異なる。
not so much A as B
熟語
AというよりはむしろB He is not so much a scholar as a journalist.
彼は学者というよりはむしろジャーナリストだ。
drop in
熟語
ちょっと立ち寄る、ひょっこり訪れる Please drop in on us when you come to town.
街に来たときは、私たちのところにちょっと立ち寄ってください。
relieve
動詞
(苦痛や疲れを)和らげる、いやす This hot bath will relieve your tired muscles.
このお風呂が疲れた筋肉をいやしてくれるでしょう。
fatigue
名詞
(強い)疲れ、疲労 He was suffering from physical fatigue after the long work.
彼は長時間の仕事の後、肉体的な疲労に苦しんでいた。
study
名詞
書斎、研究、勉強 My father spends most of his weekends in his study.
父は週末の大半を書斎で過ごす。
without fail
熟語
間違いなく、必ず、欠かさず She writes to her mother every Sunday without fail.
彼女は毎週日曜日、欠かさず母親に手紙を書いている。
ordinary-looking
形容詞
どこにでもいそうな、普通の見た目の The suspect was described as an ordinary-looking man.
容疑者はどこにでもいそうな普通の見た目の男と説明されていた。
incident
名詞
(主に突発的な)事件、出来事 The police are investigating the strange incident in the village.
警察はその村で起きた奇妙な事件を調査している。
fascinate
動詞
魅了する、とりこにする The beautiful scenery of the island fascinated all of us.
その島の美しい景色は私たち全員をとりこにした。
settle down
熟語
落ち着く、定住する、安住する They finally decided to settle down in a quiet countryside.
彼らはついに静かな田舎に定住することを決めた。

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