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京都大学 英作文 1991

(き)京都大学






京都大学 英語 英作文解説(1991年度・大問III)




0.95

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●京都大学 英語
英作文解説(1991年度・大問III)

出典:1991年度 京都大学前期入学試験英語 大問III(和文英訳)
※本解説はOBLECTOによる教材です。公式の採点基準ではありません。

■ 問題文(原文)
III
(1)友情には、私利私欲をさしはさまないのが本当だと思う。私は友人に、私のために何か取り計らってくれと頼んだり、物質的な利益を得られるようにしてくれと頼んだりしたことはほとんどない。ただ友人とのつき合いを楽しみ、彼らも私とつき合って喜んでいるのを見て満足しているだけである。

(2)何によらず、これまでにできないと思っていたことが何かの拍子に突然できるようになったり、これまでよくわからずにもやもやしていたものが突然理解できたりするのは人生における大いなる喜びのひとつだと思う。そういう時はあたかも目の前の不透明なヴェールが一枚すっとはがれたような気がするものである。

■ 模範解答
【(1)模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

I believe that true friendship should be free from any selfish motives. I have rarely asked my friends to do me any favors or to help me obtain material gains. I am quite content just to enjoy their company and to see that they also find pleasure in mine.
(訳)友情には、私利私欲をさしはさまないのが本当だと思う。私は友人に、私のために何か取り計らってくれと頼んだり、物質的な利益を得られるようにしてくれと頼んだりしたことはほとんどない。ただ友人とのつき合いを楽しみ、彼らも私とつき合って喜んでいるのを見て満足しているだけである。

【(2)模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

I think that one of the greatest pleasures in life is when you suddenly manage to do what you used to believe impossible, or when you instantly understand something that has long been baffling you. At such a moment, you feel as if an opaque veil in front of your eyes has been smoothly lifted.
(訳)これまでにできないと思っていたことが何かの拍子に突然できるようになったり、これまでよくわからずにもやもやしていたものが突然理解できたりするのは人生における大いなる喜びのひとつだと思う。そういう時はあたかも目の前の不透明なヴェールが一枚すっとはがれたような気がするものである。

■ 別解(英語が苦手な人向け)

※より平易な語彙・構文を使った解答例です。難しい語句を簡単な表現に置き換えています。

【(1)別解】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

I think that real friendship must not have any selfish purposes. I have almost never asked my friends to do something for me, or to help me get money or things. I am satisfied only because I enjoy spending time with them and I see they are happy to be with me too.
(訳)本当の友情には、わがままな目的があってはならないと思う。私は友人に、自分のために何かしてくれと頼んだり、お金や物を得るのを手伝ってくれと頼んだりしたことはほとんどない。彼らと一緒に時間を過ごすことを楽しみ、彼らも自分と一緒にいて幸せそうなのを見るだけで、私は満足している。

【(2)別解】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

I believe that it is one of the biggest joys in life when we can suddenly do something we thought we could not do, or when we can suddenly understand something that was not clear before. At times like this, we feel as if a dark screen before our eyes has suddenly been taken away.
(訳)私たちが、できないと思っていたことを突然できるようになったり、前ははっきりしなかった何かを突然理解できたりすることは、人生の最大の喜びの一つだと信じている。このようなとき、私たちはまるで目の前の暗いスクリーンが突然取り去られたかのように感じる。

■ 解説
【(1)文ごとの解説】
第1文:「友情には、私利私欲をさしはさまないのが本当だと思う。」
▶ 解説ポイント

①「~するのが本当だと思う」の表現
主観的な確信を表すため、I believe that …I think that … から始めるのが自然です。「本当の友情は~であるべきだ」と言い換えると英語にしやすくなります。

②「私利私欲をさしはさまない」の訳し方
「私利私欲がない」は be free from any selfish motives(いかなる利己的な動機もない)が非常にスマートです。英語が苦手な場合は、must not have any selfish purposes(利己的な目的を持ってはならない)と平易に言い換えるのがコツです。

第2文:「私は友人に、私のために何か取り計らってくれと頼んだり、物質的な利益を得られるようにしてくれと頼んだりしたことはほとんどない。」
▶ 解説ポイント

①「ほとんどない(準否定)」の表現
回数・頻度がほとんどないことを表すため、現在完了形とともに副詞の rarely(めったに~ない)や almost never を使います。

②「~してくれと頼む」の構文
ask A to do(Aに~するように頼む)の形を並列させます。

③「取り計らう」「物質的な利益」の言い換え
「私のために取り計らう」は、日常の表現として「便宜を図る、親切な行為をする」を意味する do me a favor に落とし込むと完璧です。苦手な人は do something for me で十分。「物質的な利益」は material gains が最適ですが、money or things(お金や物)と言い換えても意味は十分に通じます。

第3文:「ただ友人とのつき合いを楽しみ、彼らも私とつき合って喜んでいるのを見て満足しているだけである。」
▶ 解説ポイント

①「満足しているだけである」の構文
「~するだけで満足だ」は be content just to dobe satisfied only because … を使って組み立てます。

②「友人とのつき合い」の訳し方
「誰かの同席、一緒にいること」を意味する名詞 company を用いて、enjoy their company とすると非常に英語らしくなります。シンプルに enjoy spending time with them(彼らと時間を過ごすことを楽しむ)でも正解です。

③「~を見て(知って)満足する」
see that …(…ということが分かる、目にする)を使って後ろに文を繋げます。「私とのつき合い」は前述の表現を受けて in mine (in my companyの省略形) とする他、be with me と表現できます。

【(2)文ごとの解説】
第1文:「何によらず、これまでにできないと思っていたことが何かの拍子に突然できるようになったり、これまでよくわからずにもやもやしていたものが突然理解できたりするのは人生における大いなる喜びのひとつだと思う。」
▶ 解説ポイント

①長い主語をどう処理するか
「~になることや、~が理解できたりすることは…のひとつだ」と、主語が非常に長いため、I think that one of the greatest pleasures in life is when …(人生の大きな喜びの一つは…の時だ)という形に持ち込むと、英文の骨組みが崩れません。

②「何かの拍子に突然できるようになったり」の表現
「何かの拍子に」は「突然(suddenly)」や「その瞬間に(instantly)」に含めて処理して構いません。「できるようになった」は manage to do(なんとか~やり遂げる)を使うと、できなかった壁を乗り越えたニュアンスがよく出ます。

③「よくわからずにもやもやしていたもの」の表現
「人を当惑させる、悩ませる」という意味の baffle を使って something that has long been baffling you と表現するともやもや感が伝わります。平易にするなら something that was not clear before(以前は明確でなかったもの)とすれば簡単です。

第2文:「そういう時はあたかも目の前の不透明なヴェールが一枚すっとはがれたような気がするものである。」
▶ 解説ポイント

①「あたかも~のような気がする」の構文
比喩表現の定番である feel as if + 仮定法(または直説法) を使用します。

②「不透明なヴェールが一枚すっとはがれた」の表現
「不透明な」は専門的には opaque ですが、苦手な人は darkthick などで代用します。「はがれる・取り去られる」は be liftedbe taken away を使って受動態で記述します。

■ 解答に使った単語・熟語リスト

※赤字の例文をクリックすると音読されます。

単語・熟語 意味 使い方・例文
be free from ~
熟語
~がない、~を免れている True friendship should be free from selfish motives.
本当の友情には利己的な動機がないべきだ。
selfish motive
名詞句
私利私欲、利己的な動機 He acted out of a selfish motive.
彼は私利私欲から行動した。
do A a favor
熟語
Aの願いを聞き入れる、取り計らう Could you do me a favor and help me?
お願いがあるのですが、手伝っていただけませんか。
material gain
名詞句
物質的な利益 They are working only for material gains.
彼らは物質的な利益のためだけに働いている。
be content to do
熟語
~することに満足している I am content just to enjoy your company.
私はあなたと一緒にいられるだけで満足だ。
one’s company
名詞句
(人が)一緒にいること、つき合い I always enjoy his company.
私はいつも彼と付き合う(一緒にいる)のを楽しんでいる。
manage to do
熟語
なんとか~する、やり遂げる I suddenly managed to solve the hard problem.
私はその難しい問題を突然なんとか解くことができた。
baffle
動詞
(人を)困惑させる、もやもやさせる The question has been baffling me for days.
その問題はここ数日、私をもやもやさせて(悩ませて)いる。
as if …
接続詞句
あたかも~であるかのように She felt as if she were in a dream.
彼女はまるでおとぎ話の中にいるかのように感じた。
opaque
形容詞
不透明な、光を通さない The window was covered with an opaque glass.
その窓は不透明なガラスで覆われていた。
lift
動詞
持ち上げる、(覆いなどを)はがす The thick veil was smoothly lifted.
厚いヴェールがすっとはがされた。

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