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京都大学 英作文 2024

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京都大学 英語 入試問題解説(2024年度)




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●京都大学 英語
入試問題解説(2024年度・大問II / 大問III)

出典:2024年度 京都大学前期入試試験(英語) 大問II(3)自由英作文・大問III和文英訳
※本解説はOBLECTOによる教材です。公式の採点基準ではありません。

■ 大問II (3) 自由英作文問題
II (3)
下線部(C) Real people don’t fit into neat little boxes(現実の人間はきちんとした小さな箱に収まるものではない)の理由について、本文にはない具体例を挙げながら、80語以上100語以内の英語で説明しなさい。
【大問II(3) 模範解答】
▶ 模範解答(93語 / 赤文字をクリックで音読)

Real people do not fit into neat boxes because human preferences are incredibly complex and dynamic. For instance, data might show that a person frequently buys classical music CDs, leading marketers to classify them as an older, traditional consumer. However, that same individual might also enjoy heavy metal music and attend rock festivals on weekends. People often possess multiple, seemingly contradictory tastes that statistics cannot easily predict. Therefore, categorizing people based on a single attribute or shortcut characteristic fails to capture the true, multi-layered nature of human behavior.
(訳)現実の人間はきちんとした箱に収まりません。なぜなら、人間の嗜好は信じられないほど複雑で流動的だからです。例えば、ある人がクラシック音楽のCDを頻繁に購入しているというデータがある場合、マーケターはその人を高齢の伝統的な消費者として分類するかもしれません。しかし、その同じ人物がヘヴィメタル音楽も楽しみ、週末にはロックフェスティバルに参加している可能性もあります。人々はしばしば、統計では簡単には予測できないような、一見矛盾する複数の趣味を持っています。したがって、単一の属性や近道となる特徴に基づいて人間を分類することは、人間の行動の真の多面的な性質を捉えることには失敗するのです。

【大問II(3) 別解(苦手な人向け)】
▶ 別解(85語 / 青文字をクリックで音読)

We cannot easily put people into categories because everyone has different and unique characters. For example, my grandfather is eighty years old, so many people think he stays home and likes traditional things. However, he actually loves playing online video games with young people every night. He also likes hip-hop music very much. This shows that we have many different sides. We should not judge a person by only their age or look because real human behavior is always free and surprising.
(訳)誰もが異なり、ユニークな性格を持っているので、私たちは人間を簡単にカテゴリーに分類することはできません。例えば、私の祖父は80歳なので、多くの人は彼が家にいて伝統的なものを好むと思っています。しかし、彼は実際には毎晩、若い人たちと一緒にオンラインビデオゲームをすることを楽しんでいます。彼はヒップホップ音楽も大好きです。このことは、私たちには多くの異なる側面があることを示しています。現実の間の行動は常に自由で驚きに満ちているので、年齢や見た目だけで人を判断すべきではありません。

大問II(3) 解説ポイント

① 要求の整理
・下線部(人間は単純なセグメントや型にはまらない)の「理由」を述べること。
・本文にない「具体例」を入れること(本文の Deborah の例は使用不可)。
・80語〜100語という語数制限を守ること。

② 構成の組み立て
主張(人間は複雑で流動的だ)→ 具体例(クラシックが好きに見えてメタルも好きな人 / 高齢なのにオンラインゲームをする祖父)→ まとめ(だから一つの属性で箱に入れることはできない)という、英語の標準的なパラグラフ・ライティングの形式に落とし込むと、語数(80〜100語)をきれいに満たすことができます。

■ 大問III 和文英訳問題
III
かつての自分の無知と愚かさを恥じることはよくあるが、それは同時に、未熟な自分に気づいた分だけ成長したことをも示しているのだろう。逆説的だが、自分の無知を悟ったときにこそ、今日の私は昨日の私よりも賢くなっていると言えるのだ。まだまだ知らない世界があることを知る、きっとこれが学ぶということであり、その営みには終わりがないのだろう。
【大問III 模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

We often feel ashamed of our past ignorance and foolishness, but at the same time, this probably shows that we have grown to the extent that we have realized our own immaturity. Paradoxically, it is precisely when we realize our ignorance that we can say we are wiser today than we were yesterday. Finding out that there is still a world we do not know must be what learning is all about, and this process will probably never end.
(訳)私たちはしばしば、かつての無知や愚かさを恥ずかしく思うものだが、それは同時に、自分自身の未熟さに気づいた分だけ成長したということをおそらく示している。逆説的だが、自分の無知を悟るまさにその時にこそ、私たちは昨日よりも今日の方が賢くなっていると言えるのである。自分がまだ知らない世界が残されていると知ることこそが、学ぶということの本質に違いなく、この営みが終わることはおそらくないのだろう。

【大問III 別解(苦手な人向け)】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

We often feel bad about our past mistakes and lack of knowledge. However, it also means that we have grown because we noticed our weak points. Paradoxically, when we understand that we do not know many things, we become wiser than before. Knowing that there is a large world we do not know yet is surely what learning means. This activity will continue forever.
(訳)私たちはしばしば、過去の過ちや知識の欠如について嫌な気持ちになる。しかし、それは自分の弱点に気づいたということだから、私たちが成長したことも意味している。逆説的だが、多くのことを知らないと理解したときに、私たちは以前よりも賢くなる。私たちがまだ知らない大きな世界があると知ることが、きっと学ぶという意味だ。この活動は永遠に続くだろう。

■ 大問III 文ごとの解説
第1文:「かつての自分の無知と愚かさを恥じることはよくあるが、それは同時に、未熟な自分に気づいた分だけ成長したことをも示しているのだろう。」
▶ 解説ポイント

①「恥じることはよくある(一般論)」
主語を一般の We にし、feel ashamed of ~(~を恥じる)を使うのが王道です。苦手な人は feel bad about ~(~について嫌に思う、後悔する)でも十分対応可能です。

②「無知と愚かさ」「未熟な自分」
「無知」は ignorance、「愚かさ」は foolishness がぴったりですが、出てこなければ lack of knowledgepast mistakes で逃げましょう。「未熟さ」は immaturity、あるいは weak points と言い換えると簡単になります。

③「〜の分だけ」の比率・程度の表現
模範解答では to the extent that …(…という程度まで)を用いて正確に表現しています。別解のように因果関係(because we noticed …)として処理するのも、減点を防ぐ優れたテクニックです。

第2文:「逆説的だが、自分の無知を悟ったときにこそ、今日の私は昨日の私よりも賢くなっていると言えるのだ。」
▶ 解説ポイント

①「逆説的だが」
文頭に副詞 Paradoxically, を置くのが最もスマートです。

②「〜のときにこそ(強調)」
「〜のときにこそ」という強いニュアンスを出すため、模範解答では it is precisely when … that ~ の強調構文を用いています。難しい場合は、別解のように単に when … で繋げても意味は通じます。

③「今日の私は昨日の私よりも賢くなっている」
日本語通りに訳すなら we are wiser today than we were yesterday と、時制を明示して比較級にします。

第3文:「まだまだ知らない世界があることを知る、きっとこれが学ぶということであり、その営みには終わりがないのだろう。」
▶ 解説ポイント

①「まだまだ知らない世界があることを知る」
動名詞主語、あるいは主語を補って Finding out that there is still a world we do not know とします。「世界」は地球というより「未知の領域」のことなので単数で表現するのが自然です。

②「その営みには終わりがない」
「営み」は processactivity で表現できます。「終わりがない」は never endcontinue forever で表現可能です。

■ 解答に使った単語・熟語リスト

※赤字の例文をクリックすると、設定した速度で音読されます。

単語・熟語 意味 使い方・例文
contradictory
形容詞
矛盾する、あべこべの People often have contradictory tastes.
人間はしばしば矛盾する嗜好を持つ。
feel ashamed of ~
熟語
~を恥ずかしく思う We often feel ashamed of our past actions.
私たちはしばしば過去の行動を恥じる。
ignorance
名詞
無知、知識の欠如 He admitted his ignorance of the matter.
彼はその件についての自身の無知を認めた。
to the extent that ~
接続詞的表現
~という程度まで、~の分だけ We have grown to the extent that we realized it.
私たちはそれに気づいた分だけ成長した。
immaturity
名詞
未熟さ She smiled at her own immaturity in those days.
彼女は当時の自分の未熟さに苦笑した。
paradoxically
副詞
逆説的に言えば Paradoxically, the less you speak, the more people listen.
逆説的だが、話す量を減らすほど人は耳を傾ける。
precisely
副詞
まさに、正確に(強調) It is precisely because of you that we succeeded.
私たちが成功したのは、まさにあなたのおかげだ。
what X is all about
慣用表現
Xにとって最も重要なこと、Xの本質 This experience is what learning is all about.
この経験こそが、学ぶということの本質だ。

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