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京都大学 英作文 1996

(き)京都大学






京都大学 英語 英作文解説(1996年度・大問III)




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●京都大学 英語
英作文解説(1996年度・大問III)

出典:1996年度(平成8年度)京都大学前期入学試験英語 大問III(和文英訳)
※本解説はOBLECTOによる教材です。公式の採点基準ではありません。

■ 問題文(原文)
III 次の文章(1)、(2)を英訳しなさい。
(1) ワープロやパソコンが普及したおかげで、「書く」という行為はすっかり様変わりして、たとえば「筆をとる」といった言葉も死語になりつつある。そうはいっても、ペンを紙の上にさらさらと走らせていくときのあの心地よさは、なかなか捨てがたいものがある。

(2) 私の子供時代には、学校から帰ると外で暗くなるまで近所の子供たちと遊ぶのが普通だった。いっしょにいたずらをして怒られたり、仲たがいをしてなぐり合いのけんかもしたが、そうすることで他人とのつき合い方を学んだ。家でテレビゲームばかりしている現在の子供たちを見ていると、なぜいじめがあるのかわかるような気がする。

■ 模範解答
【(1)模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

Thanks to the spread of word processors and personal computers, the act of writing has changed completely, and expressions like “to take up a pen,” for example, are becoming obsolete. Even so, it is hard to deny the pleasant feeling we get when we make a pen glide smoothly over paper.
(訳)ワープロやパソコンが普及したおかげで、書く行為は完全に変化し、たとえば「筆をとる」といった表現も使われなくなりつつある。そうだとしても、ペンを紙の上で滑らかに滑らせるときに得られる心地よい感覚は否定しがたい。

【(2)模範解答】
▶ 模範解答(赤文字をクリックで音読)

In my childhood, it was common to play outside with neighborhood children until it got dark after coming home from school. We would do mischievous things together and get scolded, or have fistfights because of disagreements, but by doing so, we learned how to get along with others. When I see children today doing nothing but playing video games at home, I feel as if I understand why bullying occurs.
(訳)私の子供時代、学校から帰宅した後は暗くなるまで近所の子どもたちと外で遊ぶのが普通だった。私たちは一緒にいたずらをして叱られたり、意見の対立から殴り合いの喧嘩をしたりしたものだが、そうすることで他人とうまく付き合う方法を学んだ。家でテレビゲームばかりしている現代の子どもたちを見ていると、なぜいじめが起きるのか理解できるような気がする。

■ 別解(英語が苦手な人向け)

※より平易な語彙・構文を使った解答例です。文法ミスを防ぐための実践的な構成にしています。

【(1)別解】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

Because many people now use word processors and computers, how we write is completely different from the past. For example, people seldom use the phrase “take up a pen” today. However, we still feel very good when we write smoothly on paper with a pen, and we do not want to give up that pleasure.
(訳)多くの人が今やワープロやコンピュータを使うので、私たちの書き方は過去と完全に異なっている。たとえば、今日では「筆をとる」というフレーズを使う人はめったにいない。しかし、ペンで紙の上に滑らかに書くとき、私たちは依然として非常に心地よく感じ、その楽しみを諦めたくはない。

【(2)別解】
▶ 別解(青文字をクリックで音読)

When I was a child, after I came back from school, I usually played outside with children living nearby until dark. Sometimes we played pranks together and our parents or teachers got angry at us. Other times we argued and fought with each other. But we learned how to communicate with other people through these experiences. When I see modern children who only play video games at home, I think I can see why there is bullying.
(訳)私が子どもだった頃、学校から帰った後は、普通は暗くなるまで近くに住む子どもたちと外で遊んだ。一緒にいたずらをして親や先生に怒られることもあった。また、口論をしてお互いに喧嘩をすること(殴り合うこと)もあった。しかし、私たちはこれらの経験を通して他の人々とコミュニケーションをとる方法を学んだ。家でテレビゲームしかしない現代の子どもたちを見ると、なぜいじめが存在するのかわかるような気がする。

■ 解説
【(1)文ごとの解説】
第1文:「ワープロやパソコンが普及したおかげで、「書く」という行為はすっかり様変わりして、たとえば「筆をとる」といった言葉も死語になりつつある。」
▶ 解説ポイント

①「~が普及したおかげで」
Thanks to the spread of ~(〜の普及のおかげで)という名詞構文がすっきりとしていて強力です。苦手な人は、別解のように Because many people now use ~ と理由の接続詞を用いて主語+動詞で展開すると、スペルの難しい表現を回避できます。

②「すっかり様変わりして」
「完全に変わった」と考えて has changed completely とするのが自然。あるいは「以前とは全く違う」と捉えて is completely different from the past と言い換えるのも手です。

③「死語になりつつある」
obsolete(使われなくなった・廃れた)という形容詞を使って are becoming obsolete と表現するのがスマートです。「死語」という名詞にこだわりすぎず、「人々がほとんどその表現を使わなくなっている」という意味を汲み取り、people seldom use the phrase ~ today と表現すると減点を防げます。

第2文:「そうはいっても、ペンを紙の上にさらさらと走らせていくときのあの心地よさは、なかなか捨てがたいものがある。」
▶ 解説ポイント

①「そうはいっても」
文頭で Even so,However, を使うのが定石です。

②「さらさらと走らせていくときのあの心地よさ」
ペンが滑らかに動く様子を動詞 glide smoothly で表現し、関係代名詞で the pleasant feeling we get when ~(私たちが〜するときに得る心地よい感情)と繋ぎます。「さらさら」をオノマトペとして直訳しようとせず、write smoothly(滑らかに書く)とするだけで十分に意味が伝わります。

③「なかなか捨てがたいものがある」
「その心地よさを否定するのは難しい」と考えて it is hard to deny ~ とする構文がスマート。また、「その楽しみを諦めたくない」と自分の意思に引き寄せて we do not want to give up that pleasure とするのも、シンプルながら確実に伝わる優れた別解になります。

【(2)文ごとの解説】
第1文:「私の子供時代には、学校から帰ると外で暗くなるまで近所の子供たちと遊ぶのが普通だった。」
▶ 解説ポイント

①「~するのが普通だった」
形式主語の構文を用いて it was common to do ~ とする、あるいは頻度の副詞を用いて I usually played ~ とするやり方があります。過去の習慣なので時制は一貫して過去形(または would do)にします。

②「近所の子供たち」
neighborhood children、もしくは関係代名詞の制限用法を少し応用するか、現在分詞の形で children living nearby と言い換えることができます。

第2文:「いっしょにいたずらをして怒られたり、仲たがいをしてなぐり合いのけんかもしたが、そうすることで他人とのつき合い方を学んだ。」
▶ 解説ポイント

①「いたずらをして怒られたり」
「いたずら」は mischievous thingspranks を用います。「怒られる」は「叱られる(get scolded)」か、「親や先生が私たちに腹を立てる(parents or teachers got angry at us)」と具体化します。

②「仲たがいをしてなぐり合いのけんか」
「仲たがい(意見の不一致)」を disagreementsargued で表し、「殴り合いの喧嘩」はそのまま fistfights(拳での戦い)とするか、動詞の fought with each other でシンプルに処理します。

③「他人とのつき合い方」
how to get along with others が最もぴったりな定型表現です。思い浮かばない場合は how to communicate with other people としても、社会的な付き合いを学ぶ文脈にしっかりと適合します。

第3文:「家でテレビゲームばかりしている現在の子供たちを見ていると、なぜいじめがあるのかわかるような気がする。」
▶ 解説ポイント

①「~ばかりしている」
doing nothing but playing ~(~以外何もしない)という強力な構文を使うか、限定の副詞を用いて who only play ~ とすれば簡単にクリアできます。

②「わかるような気がする」
控えめな心情の吐露なので、I feel as if I understand ~(まるで理解できるように感じる)とするか、I think I can see ~(わかると思う)と柔らかく表現すると、日本語のニュアンスが綺麗に英語に反映されます。

■ 解答に使った単語・熟語リスト

※赤字の例文をクリックすると音読されます。

単語・熟語 意味 使い方・例文
thanks to ~
熟語
~のおかげで Thanks to his help, we finished the work early.
彼の助けのおかげで、私たちは仕事を早く終えた。
obsolete
形容詞
廃れた、使われなくなった New technology can make old machines obsolete quickly.
新しい技術は、古い機械をあっという間に時代遅れにすることがある。
glide
動詞
滑るように動く The skaters glide smoothly across the ice.
スケーターたちは氷の上を滑らかに滑る。
deny
動詞
否定する It is impossible to deny the facts.
その事実を否定することは不可能だ。
mischievous
形容詞
いたずら好きな、有害な The mischievous boy played a prank on his friend.
そのいたずら好きな男の子は友達にいたずらをした。
scold
動詞
叱る、怒る My parents used to scold me when I came home late.
遅く帰ると、両親は私をよく叱ったものだ。
fistfight
名詞
殴り合いの喧嘩 The argument led to a fistfight outside the school.
口論の結果、学校の外で殴り合いの喧嘩になった。
get along with ~
熟語
~とうまくやっていく He knows how to get along with his classmates.
彼はクラスメートとうまくやっていく方法を知っている。
nothing but ~
熟語
~ばかり、~にすぎない The boy eats nothing but sweet snacks.
その男の子は甘いお菓子ばかり食べている。
bullying
名詞
いじめ Schools must take strict measures against bullying.
学校はいじめに対して厳しい措置をとらなければならない。
seldom
副詞
めったに~ない(準否定) I seldom watch television these days.
私は最近、めったにテレビを見ない。
prank
名詞
いたずら、悪ふざけ They played a harmless prank on their teacher.
彼らは先生に他愛のないいたずらをした。

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